紅葉のピークまであとわずか!南アルプス荒川三山、赤石岳、聖岳

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投稿者
好日山荘スタッフ
日程
2016年09月23日 (金)~2016年09月26日 (月)
メンバー
天候
1日目小雨、2日目晴れのち土砂降り、3日目晴れ、4日目晴れ
コースタイム
9/23
椹島→(205分)→清水平→(60分)→見晴台→(75分)→駒鳥池→(105分)→千枚小屋

9/24
千枚小屋→(45分)→千枚岳→(45分)→丸山→(35分)→悪沢岳→(60分)→中岳避難小屋→(10分)→中岳→(55分)→荒川小屋→(80分)→赤石岳の肩→(50分)→赤石岳→(5分)→赤石避難小屋→(120分)→百聞洞山の家

9/25
百閒洞山の家避難小屋→(65分)→百閒洞下降点→(25分)→中盛丸山→(55分)→小兎岳→(55分)→兎岳→(10分)→兎岳避難小屋→(110分)→聖岳→(55分)→小聖岳→(60分)→聖平小屋

9/26
聖平小屋→(100分)→「聖岳が見える」地点→(55分)→吊橋→(50分)→出会所小屋跡→(20分)→聖沢登山口→(50分)→椹島
コース状況
聖岳周辺は痩せ尾根やガレ場があり少し注意が必要ですが、全体的に危険なところはなく歩きやすいです。百聞平や聖岳は、濃霧時は迷いやすいです。百聞洞山の家や聖平小屋は営業を終了していますので注意して下さい。
難易度
Google Map
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感想コメント

毎日あるぺん号があるうちに行っておきたかった南アルプス。このバスを利用する以外にも色んな条件をクリアしなければならず、これまでなかなか機会に恵まれませんでしたが、今回ようやく行ってくることが出来ました。

登山初日前夜高速バスで22:45竹橋を出発し、翌5:30頃畑薙夏期臨時駐車場に着きました。外は雨。レインウェアを着て、ここで2時間もの間特種東海フォレスト送迎バスが来るのを待ちました。屋根も何もなく、ただしとしとと雨に打たれながらうろうろして時間が過ぎるのを待ちました。この乗り継ぎの悪さ、何とかして欲しいなあ。。。送迎バスが来た頃にはすっかり身体が冷えてしまい早速地獄でした。

初日はずっと小雨が降っていましたが、椹島から千枚小屋までの道はずっと樹林帯なので雨から守られ、レインウェアは着なくても平気でした。送迎バスの制約の関係で、初日の千枚小屋は素泊まりしました。素泊まり専用の別棟でその日はほぼ満員でした。銀マットの上に畳マットが敷いてあり、暖かくて快適でした。

2日目は晴れのち土砂降り。千枚岳は強風でした。秋の風は冷たいので、薄手のウィンドブレイカーと手袋が大活躍です。途中の中岳避難小屋(有人)、荒川小屋、赤石岳避難小屋(有人)でトイレ休憩出来るので、長距離の行程でしたが安心でした。赤石岳に登る手前で雨が降り出し、赤石岳避難小屋に着く頃には土砂降り。その先の百聞洞山の家まで約2時間。この雨の中行こうかどうしようかかなり迷いましたが、赤石岳避難小屋に泊まると素泊まり料金がかかるし、翌日の行程の事も考えると出来る限り先に進んでおきたかったので、冬期無料開放されている百聞洞山の家まで無心でひたすら下を向いて歩きました。本来ならとてものどかで美しい百聞平に着くと、尋常じゃない嵐になって心が折れましたが、天気が悪くなるとすぐ会える雷鳥に6羽出会えたので良しとしました。雷鳥はかわいいです。

百聞洞山の家に15:30頃着くと、小屋には2人先客がいて水場など色々親切に教えて頂きました。水場は小屋の前にがんがん流れている沢ではなく、百聞洞下降点方面へ約7、8分程進んだところにある沢の水が安全だそうです。小屋は快適そのもの。前日は泊まる人が多かったようですが、この日は静かに過ごしました。

3日目は晴れ。前日の雨はウソのように気持ち良く晴れました。百聞洞山の家から聖岳方面へ向かったのは私たちだけでしたが、小屋から1時間程の百聞洞下降点に着いて休んでいると、一人の男性が追い付いて来ました。赤石岳避難小屋から来たにしろ早いなあと思って聞いてみると、なんと荒川小屋から来たということでした。めちゃくちゃ早い!トレイルランの方でした。その先その男性を一生見ることはありませんでした。小ピークを幾つも越え、痩せ尾根やガレ場もクリアし、バテバテしながら着いた聖岳の山頂は素晴らしい展望でした。貸切状態で誰も他におらず、素晴らしい景色にただただ感動しきりでした。富士山は何度見ても感動してしまいます。

その日の宿は聖平小屋の冬期小屋。この小屋はとても大きく快適で、なおかつトイレが使えるのがとっても有難いです。水はすぐ横の沢で汲みました。この日は私たちの他に、テントも合わせると10人程いました。小屋の裏をぷらっと散策してみると、カボチャや大根、じゃがいもなどの野菜が大量に廃棄されていてちょっとショックでした。カボチャは動物がかじった跡があって、じゃがいもなんかはまだ食べられそうなとても美味しそうなものだったので、ガーンでした。

4日目2:30起床。4:00出発。10:30椹島発の送迎バスに乗らなければ、帰りの毎日あるぺん号(畑薙夏季臨時駐車場12:30発)に間に合わないので、まだ日も出ない中の出発です。遠くの暗闇で「キャー!」と何かの動物が鳴いています。この帰りの毎日あるぺん号の時間設定もどうにかして欲しい。。。文句ばっかりですね!しかし暗い中樹林帯を進み、地図上の「聖岳が見える」地点で朝日が当たって黄金に輝く聖岳を見ることが出来ました。下りもざっくばらんな道で歩きごたえがあり、聖岳の大きさ、山深さを感じました。

予定より早く9:00前には椹島に到着。脇目も振らずに一番風呂に入りました。正確にはお風呂の準備がまだ出来ていなくて、従業員用のお風呂を貸して頂きました。ロッヂで椹島フランクフルトとコーヒーで一息。バスを乗り継いで、赤石温泉白樺荘で途中停車。美味しいおそばを食べ、ダムカードとしいたけのバッチをゲットして帰りました。楽しかったです!今度は茶臼岳にも行かないと。

フォトギャラリー

きのこがたくさん

駒鳥池

千枚小屋から朝日

悪沢岳から

荒川小屋

雷鳥のバックショット

赤石岳 全然記憶に残らず

味わいのある玄関

百閒平 横殴りの雨

百閒洞山の家

快適そのもの

3日目晴れ

朝一でトレイルランナーに抜かれた図

聖岳は偉大でした

前聖岳

4日目黄金の聖岳

椹島ロッヂで贅沢なひと時

ダムカードとしいたけのバッヂ

・実際に行かれる際は、現地の最新情報をご確認ください。
・ご自身の技術や体力に合った無理のない登山計画で山を楽しみましょう。

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