百名山 薬師岳~早朝出発して日帰りで
- 投稿者
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酒井 健
さいか屋藤沢店
- 日程
- 2017年09月29日 (金)~
- メンバー
- 妻
- 天候
- 晴れのち雨のち晴れ
- コースタイム
- 登山口<80分>三角ベンチ<70分>五光岩ベンチ<40分>太郎平小屋<90分>薬師岳山荘<50分>山頂<30分>薬師岳山荘<90分>太郎平小屋<30分>五光岩ベンチ<55分>三角ベンチ<80分>登山口
- コース状況
- 薬師峠キャンプ場を過ぎたところから始まる急登がかなりの岩場なので注意。きょうのようにガスるとルートもわかりにくくなる。ケルンやペンキ印をしっかりを見極めたい。薬師岳山荘から慰霊碑あたりまでザレたジグザグの登り。特に帰りは滑らないように注意。山荘からは風の強い稜線歩きが続く。防寒対策をしっかりと。
- 難易度
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感想コメント
妻が行きたい行きたいと言っている薬師岳。
連休で狙おうとしたが初日はあいにくの雨。ならば、、、と早朝出発の日帰りに挑戦。ただし有峰林道が朝6時にならないとゲートが開かないのでそれでは遅い。ということで前日入りし折立キャンプ場でテント泊をして早朝出発ということにした。
3時起床。もちろんまだ真っ暗だ。テントは結露でびっしょり(やれやれ)。パタゴニアのナノエアにレインの上下を着こんで出発。足場の悪い急登を登っていく。妻はペツルのアクティックコアという350ルーメンのヘッドランプを使っていたがこれがめちゃくちゃ明るい。後ろを歩く妻がボクの道を照らしてくれるぐらいだ。ボクの200ルーメンもそこそこの明るさなのだが比べると差がわかる。“これだけ明るければこわくなーい”と早朝出発にビビッていた妻は元気いっぱい。やはり明るいに越したことはないんだと思う。
それなりにタイトなタイムスケジュールなのでテンポよく登っていく。途中えぐれている場所やぐちゃぐちゃなところも現れるが急登が延々続くわけではなく、たまに緩やかな登りになったり平らになったりするのでそれほど息も上がらず登る。1時間ほどして空が白み始めた。きれいな朝焼けだ。3時間時間程で太郎平小屋に到着。となんだか雲行きが怪しい。下界はおおむね晴れなのだがどうやら山は一時荒れるとヤマテンさんが言っていた。そんなはずない、と息巻いていたが流石です、当たりです、テン場を過ぎザレた岩場に取付き始めたころ完全に真っ白に。おまけに雨まで降ってきた。小屋に着くころには風も強まってくる。軒下で暖かい飲み物と多少の燃料を補給し出発。雨、風にさらされ顔は痛いし手は冷たいし。悪天候だから日帰りに変更したのにやっぱり悪天候(泣)突風のなか慰霊碑を過ぎる。展望がないので山頂がどこらへんか全く分からない。“まだ着かないのー?”と思う頃ようやく山頂に到着!もちろん真っ白。写真をとって祠の陰へ。どうにか風がよけられるので燃料補給。とにかく長時間行動なのでスタミナ切れは避けたいのだがこの強風でおちおち休めない。持ってきたパンのクリームが心なしか硬い(苦笑)
さっ、とっとと降りよう。またもや突風の中を足早に突っ込む。下りは小走りに。ザレ場では時々滑るので要注意。小屋まで戻ってくるとようやく風が収まってきた。太郎平小屋まで下りてゆっくり休憩しよう、と先を急ぐ。と、テン場にさしかかるころ青空が開けてきた。山肌がハッキリと見える。こんなに紅葉していたんだ、とびっくり。北鎌尾根の先に槍ヶ岳まで見える。おぉーー、すごい。でももう少し早く回復していれば、、、
太郎平小屋に時に着いたのでなんとか暗くなる前に下りれそうだ。ここでゆっくりとカップラーメン休憩をする。完全に晴れてきて登ってきた薬師岳もはっきり見える。さっきまであんなに荒れてたのに、、、
かれこれ10時間歩いてきたのでさすがの妻がばて気味。最後の下りにへろへろのようだ。スピードがなかなか上がらない。頑張れーもう少しー、妻を励ましなんとか暗くなる前に無事下山。12時間行動、いやいや久しぶりだった。
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