常念岳から蝶ヶ岳~北アルプスの山々を眺めながら

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投稿者
酒井 健
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日程
2018年06月25日 (月)~2018年06月27日 (水)
メンバー
天候
25日:晴れ 26日:晴れ 27日:雨
コースタイム
25日:一ノ沢登山口<60分>王滝ベンチ<110分>最終水場<40分>常念小屋
26日:常念小屋<70分>常念岳<100分>2592ピーク<60分>蝶槍<50分>蝶ヶ岳ヒュッテ<40分>長塀山<120分>徳澤園
27日:徳澤園<100分>上高地
コース状況
一ノ沢登山口~常念小屋:概ね歩きやすい登山道。沢の渡渉が数回、胸突八丁手前では残雪のためルートが不明瞭なので注意。胸突八丁を登り切った先のトラバースは滑らないように気を付けて。

常念小屋~山頂:足場の不安定な急登。浮石に注意。

常念岳~蝶ヶ岳:最初の下りが核心。ストックは持たない方がベター。ザレている場所もあるので滑らないように注意が必要。ルートは明瞭なのであとはひたすら歩くのみ。

蝶ヶ岳~徳澤園:長塀尾根は緩やかな登山道だが樹林帯を行き展望はない。終盤に急坂になるがジグザグとつづら折りに下りそれほど悪路ではない。
難易度
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感想コメント

久しぶりのテント泊は常念岳から蝶ヶ岳、そして上高地へ。

縦走するには金沢からのアクセスはなかなか難しい。今回は平湯に車を置いてバスで松本へ。電車で穂高まで行きタクシーで登山口に向かう。タクシー料金はだいたい5000円(南安タクシーのHPがとても詳しいのでぜひ)。朝一番のバスを利用しても登山口のスタートはお昼頃になってしまった。

そそくさと準備をして出発。ありがたいことに今日、明日と天気予報は晴れ!久しぶりの大展望が拝めそうだ。
しばらくは沢の音を聞きながらの樹林帯歩き。テント装備の重いザックにこの気温、あっという間に汗まみれ。でも鮮やかな緑と時折のぞかせる青空、そしてこれから向かう常念の山脈に気分は高揚し歩は進む。何度か渡渉したあと胸突八丁手前で残雪を横切る。スノーブリッジも見えルート選びは慎重に。そして胸突八丁の急な登りで一気に標高を上げる。最終水場を過ぎ最後の急登をジグザグと登っていくとひらけた常念乗越に飛び出す。目の前には槍・穂高岳連峰。初めて見るこの展望にやや感動(笑)そしてここのテント場はこの展望を一望できる場所にあるのだ。なんとも贅沢なこと。今日は風も穏やかでテントの外にマットを広げこの大展望をおかずに素敵なディナータイム。ちなみに常念のテント場には水場はなく小屋で購入(200円/ℓ)。槍・穂高連峰に沈む夕陽を眺めながら早めの就寝。夜、ふと目覚め外に出てみると見事なお月様。この月あかりだけで歩けそう。街の灯りも見える。これも贅沢な眺め。さらに夜中、星空を期待してテントから顔を出してみたが残念ながら曇り空。星空は見ることができなかった。

翌日、朝焼けに染まる槍・穂高連峰を堪能して出発。
目の前に聳える常念岳前衛。足場の悪い急登を浮石に注意しながらジグザグ登る。カラダが起きていない朝一にはキツイ登りだ。登り詰めたら山頂と思っていた妻の期待は裏切られそこはエセ山頂。さらにその奥に本物の山頂がお目見え。ようやくあたたまってきた体をフルに動かし山頂に到着!360度ぐるっと大展望が広がる。槍穂高連峰はもちろん、槍ヶ岳に続く東鎌尾根と北鎌尾根、大天井から続く燕岳、奥には剱岳も見える。そして反対側は八ヶ岳連峰に富士山、甲斐駒から北岳、木曾駒に御岳、乗鞍岳、もう山々のオンパレード!!いつまででも眺めていられる大展望。あぁーー幸せ(By妻)

それでも先に進まねば、、、後ろ髪を引かれつつ再スタート。これから歩く蝶ヶ岳への稜線もしっかりと見える。あそこまで歩くのだ。まずは鞍部まで急な足場の悪い岩場を下る。そんな中でもふと右を見れば槍穂高連峰の峰々、ふと振り返れば見事な常念岳。ついつい止まっては右見て止まっては振り返って、そしてシャッターを押す。なかなか進まない(笑)一度鞍部まで下って樹林帯の中を行き2592ピークへ。ニッコウキスゲやコバイケイソウがお出迎え。常念岳山頂からは意外に近く感じた蝶ヶ岳だがなかなか近づいてこない。このピークからまたもや最低鞍部まで下りようやく最後の登り。最低鞍部でエネルギー充填して一気に登り蝶槍ピークに着く。もちろんここからの眺めも文句なし。その後はひらけた広い稜線をのんびり進み蝶ヶ岳ヒュッテに着く。やっとここまで来た。ここのテント場からの眺めも良く星空も評判らしいが天気予報をみるとどうやら今晩から下り坂。山頂付近は強風予想。これはいかんです。もうひと踏ん張りして安全地帯の徳澤園まで下りることに。長塀尾根をゆるりと、だがひたすら下った終盤、樹林帯の急坂が始まる。登りと下りで1時間以上の時間差がある急坂だ。すでに7時間以上歩いてきた足はヘロヘロだ。ただひたすら黙々と下ること2時間、徳澤園に到着。ご褒美の名物ソフトクリームを食べる。疲れたカラダに染みわたるぅーーー

夜半からテントに雨が打ち付けてきた。翌朝ももちろん雨は止まず、、、
濡れながらテントを撤収し雨の中これまた黙々と上高地を目指し歩く。早朝&雨だからか河童橋は貸し切り(笑)じっくり写真を撮ってゴーーーーーーール!

【今回のスタイル】
ファイントラックのスキンメッシュ+薄い半袖OR長袖ジップアップ
ファイントラックのストームゴーージュアルパイパンツ
パタゴニアフーディニジャケット

夜:ファイントラックのポリゴンUL2とダウンパンツ
シュラフはファイントラックのポリゴンネスト6×4(下限温度0℃)
寒くなく過ごすことができた

ちなみに妻は薄手ウールを着用していた。2泊3の山行なので消臭能力の高いウールを選んでいた。3日間着続けていたがほとんど臭いはなかった。

フォトギャラリー

最高の眺め

本日はこんなスタイルでスタート

胸突八丁手前の雪渓

長い登りを頑張った先にはこんなご褒美

小屋側からの景色も好き

特等席

テントの中からも、、、

今回のお供はEPIのREVO-3700&ATSチタンクッター チタンだからとっても軽い 底面にアルミ噴きつけで熱効率アップ

朝日に染まる山々

日の出

コマクサ 常念小屋のテント場から大天井方面に咲いていました

さぁ、常念岳に向けてスタート

常念岳山頂 頑張った先のご褒美

大天井の先に剱岳

こちらは八ヶ岳、富士山、南アルプス方面 富士山わかります?

これから向かう蝶ヶ岳への稜線

ついつい振り返ってパシャリ

ついつい右向いてパシャリ

キヌガサソウ

やっとたどり着いた蝶ヶ岳

・実際に行かれる際は、現地の最新情報をご確認ください。
・ご自身の技術や体力に合った無理のない登山計画で山を楽しみましょう。

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