芦別岳・ガンマルンゼ
- 投稿者
- 小山田 隆博
- 日程
- 2018年09月18日 (火)~2018年09月19日 (水)
- メンバー
- 小山田 他2名
- 天候
- 晴れ
- コースタイム
- 18日
旧道登山口(1時間30分)ユーフレ小屋
19日
ユーフレ小屋(1時間30分)ガンマルンゼ出合い(5時間30分)F9上部(2時間)夫婦岩上部(1時間30分)ユーフレ小屋(1時間)旧道登山口
- コース状況
- 本谷との出合いからF1が始まり、わずかなゴーロやゴルジュを挟みながらF9まで連続するが
どの滝も悪い。全体的に脆く、ガレており、側壁は脆弱な泥付き、草付きで簡単に巻くこともできない。
特にF7,F8,F9が核心。ホールド、スタンスともに細かく、ハーケンを打てるリスもあまりない。
F9を抜ければ4~5個ほどの小滝のみだが意外と侮れない。上二俣を右手に入ると薄い藪こぎで夫婦岩の南峰と北峰のコルに出る。
- 難易度
感想コメント
ここ最近ほとんど記録を見ない芦別岳の夫婦岩に突き上げるガンマルンゼ。昔のガイド本には脆いとかピンが取れないとか、読むだけでお腹いっぱいになりそうな記述が並びます。数年前からここを狙っていた友人に声を掛けられて半分怖いもの見たさで行ってきました。
初日は旧道からユーフレ小屋まで。小屋前で焚き火をしてのんびりと過ごしました。翌日5時半に出発。本谷の穏やかな流れからやがて通過できないゴルジュが現れます。ここは左岸から巻きますが、ちょっとイヤラシイ巻きで早くもロープを出します。ここを越えて少し歩くとガンマルンゼ出合いに辿り付きます。
出合いはナメ滝となっており、これがF1。ここからF9まで立て続けに現れますが、どれも一筋縄ではいきませんでした。岩は脆いし、側壁は急峻な上に貧弱な草付きと泥壁。厳しい登攀をこなしながら進んでいきます。核心部はF7からで最大の核心部はF9。仙人の様なパートナーのまさに神がかった登りがなければ突破できなかったと思います。フォローでも登るのが精一杯。気づけば既に出発から6時間を超えており、ここからスピードアップして夫婦の上部に抜けました。その後は懸垂下降でめおと基部に下り旧道に合流してギリギリで明るいうちに下山することができました。
時期が早いと雪渓が詰まっていることが予想されますが、撤退も容易ではないと思いますのでしっかりとした準備で臨むことをお勧めします。快適な沢登りにちょっと飽きた方には特にオススメしたい沢の一つです。
フォトギャラリー
・実際に行かれる際は、現地の最新情報をご確認ください。
・ご自身の技術や体力に合った無理のない登山計画で山を楽しみましょう。