鉄山~弥山~行者還岳(奈良県)

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投稿者
中村
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日程
2018年12月05日 (水)~2018年12月05日 (水)
メンバー
グランフロント大阪店:中村
その他1名
天候
晴れ
コースタイム
大川口駐車スペース(80分)鉄山(60分)修覆山(30分)弥山(120分)天川辻(30分)行者還岳(20分)天川辻(90分)大川口駐車スペース
コース状況
ほぼ垂直に上がる場所や、足元の悪いトラバース等、危険箇所が多くあります。
また、通常の登山地図には鉄山~弥山まではルート掲載がされていません。地形図、GPS等万全の準備で臨んでください。

グリップ力の強いハイカットシューズをオススメします。
難易度
Google Map
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感想コメント

今回は奈良の大峰山系の支脈である鉄山へ登頂し、そこから大きく周回するルートに行ってきました。

公共交通機関では登山口には行けないため、マイカーかタクシー利用になります。
国道309号線で天川村のみたらい渓谷を通り過ぎ、川迫川渓谷を目指します。車を走らせると”神童子谷線”との分岐路に出ます。ここに数台程度車が置けるので、ここからスタートします。

まずは鉄山の山頂を目指して一気に登って行きます。鉄山までは山と高原地図にもルートが表記されているので迷うことはないと思いますが、誰が名付けたかこの登りは”大峯三大急登”に数えられている様で、根気よく登って行きます。登っている間、自分の後ろに今日目指すべき行者還岳が見え、心を折られそうになりますが登って行きます。途中、笹っぱらを過ぎていき、数度の登りを繰り返せば鉄山です。山頂からは景色はほとんど望めません。

一呼吸置いて、弥山を目指して再び歩き始めます。弥山に行くまでに香精山、修覆山の山頂を踏み、弥山神社の裏に到着します。周辺はほぼ踏み跡が無いため、コンパスを見ながら弥山山頂へ歩を進めます。進んでいくと食害防止の柵が出てきますので、ぐるりと回って弥山山頂で一息、そこから一旦下り弥山小屋で小休止兼昼食を取ります。この時期、弥山小屋は閉まっていますので、注意して下さい。

ここから行者還岳を目指し、大峯奥駈道のルートへ入ります。奥駈道は道も整備され危険箇所はぐっと減りますが、それでもアップダウンが多く、北からの風をまともに受ける為、防寒装備は万全にして行きましょう。聖宝ノ宿跡、弁天の森を通り過ぎ、天川辻までくれば行者還避難小屋がもう目の前です。

荷物を小屋に一旦デポし、今日最後の山頂の行者還岳を目指します。梯子は滑りやすく道も荒れているため注意しましょう。ここの山頂も展望はほぼありません。
山頂をあとにし、避難小屋へ戻って小休止をし、下山を始めます。一旦天川辻へ戻り、そこから針路を西へとり沢へ向けて一気に下ります。このルートは数年前遭難事故があったこともあり、目印になるテープは多く張られています。ただ、道の状態は悪く、特にトラバースが連続する場所ではまっすぐ足を置くことができないため、バランス力も必要になります。

トラバースが終わるとゴーロ地帯がでてきます。足を取られない様に慎重に歩いて行きます。
このゴーロを一番下の沢本流まで出ると帰れなくなります。谷を下に見て右手に川沿いへ続く道が有る為、見落とさない様にしましょう。沢筋を10分ほど歩くと対岸の国道に出る橋がありますので、それを渡って駐車スペースまで行き、終了となります。

総標高差3,000m近くあり、コースタイムも約7時間と長丁場な上に厳しいアップダウンも多いルートになります。なるべく朝早く出発し、かつ軽量化をして臨むようにして下さい。

フォトギャラリー

ここからスタート

いきなり高度が上がります。誰が呼んだか、大峯三大急登のひとつだそうです

笹原が広がります

道はとことん悪いです

鉄山頂上。看板は消えかかってますが、旧字で「鐡山」と書かれています

稜線つたいに弥山を目指します

大峯山系らしい風景

弥山までの途中にある修覆山

台高山脈も深いです

弥山山頂の神社裏

弥山山頂

行者還トンネル西口との出合。行者還岳方面へ。

右手に大普賢と小普賢が見えます

行者還避難小屋

小屋に荷物をデポして、山頂へ。

天川辻の分岐から一気に下ります

下部の道はかなりゴロゴロ

この橋に戻ってきます。

・実際に行かれる際は、現地の最新情報をご確認ください。
・ご自身の技術や体力に合った無理のない登山計画で山を楽しみましょう。

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