万葉ロマン感じる二上山へハイキング 桜の開花は?
- 投稿者
- つじまい(おとな女子登山部)
- 日程
- 2019年04月04日 (木)~2019年04月04日 (木)
- メンバー
- つじまい
- 天候
- 晴れ
- コースタイム
- 近鉄二上神社口→(60)→雄岳→(20)→雌岳→(20)→岩屋峠→(60)→當麻寺→(20)→当麻寺駅
- コース状況
- 登山道は整備されているが、エアリアマップにない道が多数あり。
分岐では方角をよく確認しましょう。
トイレ 二上神社口駅、馬ノ背(雄岳と雌岳の間)、当麻寺、当麻寺駅
※紙は念の為持参がおすすめ
山頂気温15℃くらい。風があったり、木陰になると寒く感じます。
長袖Tシャツ+ウィンドブレーカー(寒がりの方はフリース)くらいでちょうどよいです。
- 難易度
感想コメント
雄岳(517m)、雌岳(474m)双耳峰からなる二上山。
桜の名所としても知られており、大阪から1時間程で来ることができる敷居の低い山です。
今週末に開催されるおとな女子登山部のツアーの下見に行ってきました。
電車を降りて、しばらく舗装路を歩くと、すぐにきれいな桜の木が。
満開です。
整備された歩きやすいトレイルを軽快に登っていきます。
天気もよく汗ばみますが、たまに吹く風がひんやりしてとても気持ちいい。
展望のない雄岳を通り過ぎ、もうひとつの山頂、雌岳へ。
お目当ての山頂の桜は、蕾がふくらみあと1~2日で開花といった感じ。
馬ノ背ではチラホラ咲き始めてました。
山頂周辺を行ったり来たりとウロウロしながら、岩屋峠の分岐へ。
当麻寺へ行こうと鳥谷口古墳まで下りてきました。
この鳥谷口古墳、発見されたのが昭和58年とわりと最近のようです。
なんとなく気になって家に帰ってから調べてみました。
二上山雄岳には、飛鳥時代の皇族である天武天皇の皇子「大津皇子(おおつのみこ)」のお墓があります。
大津皇子は人望厚く人格に優れていた人物ですが、後継者争いによって24歳という若さで亡くなっています。
そんな悲劇の皇子の墓は、雄岳では無く、この鳥谷口古墳ではないかと言われているそう。
なんとなく見ていた二つのお墓が繋がっているなんて。
歴史に疎い私でも、ロマンを感じました。
そんな大津皇子のために姉の大伯皇女が哀しみ悼んで詠んだ歌が万葉集にあります。
『うつそみの人にあるわれや明日よりは二上山を弟とわが見む』
『磯の上に生ふる馬酔木を手折らめど見すべき君がありと言わなくに』
この意味を知ると、二上山が少し物哀しく見えてしまいますね。
脱線してしまいましたが、この古墳を見ているときに、70代のおじいさまにナンパされてしまい(笑)
景色のいいところまで案内してくれるというので、ついていってみました。
マップにのっていない道をけっこう登り返してきたところで、180度の素晴らしい展望スポットが
あらわれました。
二上山にこんなところがあったなんて。
最近、忙しない山行ばっかりしていたので、なんだか癒されてしまいました。
おじいさま、ありがとうございました。
お花見に、万葉ロマンを感じるハイキングに、二上山にぜひ一度訪れてみてください。
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・ご自身の技術や体力に合った無理のない登山計画で山を楽しみましょう。