ご褒美は癒しの湿原 尾瀬・小淵沢(おぶちざわ)
- 投稿者
-
るんちゃん(おとな女子登山部)
浦和パルコ店
- 日程
- 2024年07月22日 (月)~2024年07月22日 (月)
- メンバー
- 山友達
- 天候
- 晴れ
- コースタイム
- 大清水登山口(80分)入渓点の橋(140分)スダレ状15m滝(40分)直滝10m(60分)小淵沢田代(60分)尾瀬沼ヒュッテ(30分)尾瀬沼山荘(45分)一ノ瀬休憩所(バス15分)大清水登山口
- コース状況
- ・大清水登山口は駐車料金1000円。一番手前の駐車場は20台ほど。7時過ぎには満車となり奥の第2駐車場へ案内されてました。
・一ノ瀬休憩所から大清水までシャトルバスが30分ごとに季節運行しています。運賃1000円。最終16:30。歩くと1時間ほどかかります。
・入渓は登山口から右手の林道を1時間半歩いた先のコンクリート橋の左手から。
・スダレ状15m、直滝10mはいずれもロープ出しました。
・ツメは背丈以上の笹藪を数十分登ると登山道に合流します。
・大清水のトイレ、尾瀬沼の公衆トイレは利用料100円です。
・下山後のお風呂は大清水から10分ほどの尾瀬ぷらり館へ。600円で入れる小さめの浴場です。
- 難易度
感想コメント
暑い関東を抜け出して、少し遠出して尾瀬の小淵沢を遡行してきました。尾瀬の沢は初めてで、ツメ上げた後の湿原や高山植物を楽しみに登りました。
スタートは尾瀬沼の南、大清水登山口から。鳩待峠や御池同様こちらもメジャーな登山口で、最も近い駐車場はシーズン中とあってあと一歩で埋まるところでした。
準備を済ませて出発するも、アプローチが1時間ということを忘れていたせいで、ネオプレンのゲイターがとても暑かったです。尾瀬といえど真夏は暑いと思い込んでいましたが、吹き抜ける風は涼しく長袖で丁度良かったです。それでも林道を黙々と進んでいるといつの間にか汗が滲み、早く沢に入りたい一心で歩きました。
ようやく入渓点のコンクリ橋までやって来たら早速沢に踏み出します。水温も低めだったのでレインウエアを着て臨みました。
綺麗なナメ滝をいくつか越えると、しだいに高さのある滝が出てきました。どの滝もホールド、スタンスは豊富で難しい所はなく、私もお助け紐に頼らずとも弱点突破して越えました。
さすがに15m滝や10mの直滝はロープに頼りましたが、滑ることなく登り切って何とかトップアウト。安全な場所まで行って振り返ると、落ち口の上には美しい緑と青空が広がっていました。景色を堪能しつつ、さらに上を目指すと沢幅が狭まり脱渓して藪漕ぎへ。傾斜はそれほどなく、背丈以上の笹藪を掻き分けて進むだけなので苦労せず登山道に合流できました。
登りきった先で待っていたのは、広大な小淵沢田代の湿原。そよそよと流れる風に棚引く緑、その中には小さく揺れる白いワタスゲや黄色のキンコウカなど、可愛らしい高山植物が優しく咲いていました。先ほどまでの沢登りの景色が一変し、別天地にいるようです。こんなご褒美が最後にあるのなら他の沢も格別に違いない。尾瀬の沢にますます興味が湧いてきました。
湿原が終わるとさらに登山道を登り、今度は尾瀬沼に向かって一気に下ります。途中シンボルの燧ヶ岳が見え隠れして、ようやく尾瀬にやって来たことを実感しました。
テントサイトを通って尾瀬沼ヒュッテへ。平日でも10張ほど張られていたので休日はもっと混雑しそうです。デッキ上で浸水の心配もなく、地面の冷気も気にならないので手軽にテントライフを楽しめると思います。
尾瀬沼ヒュッテの外テラスを借りて沢装備を解除しました。靴はそのまま沢靴ですが、今回は靴下だけは替えました。まだ水を含んだネオプレン靴下を絞って、乾いたメリノウールの靴下に履き替えたらもう快適。靴は湿ってますが、メリノウールのお陰で冷たさや濡れはほぼ感じませんでした。靴まで替えると荷物になるので、靴下だけでも替えると下山が快適です。メリノウールのありがたさを改めて実感できました。
ついでにヒュッテでアイスを買ってのんびりしました。小屋に泊まる方もたくさんいて、チェックイン後は尾瀬沼散策に出かける方や帰ってくる方で賑わっていました。
準備ができたら大清水へ向かって下山開始。分岐までは尾瀬沼を見ながら癒しの木道歩き。沢の下山がこんなに快適で良いのでしょうか。尾瀬ならではなのかもしれません。
一ノ瀬の休憩舎まで下りたら、なんと当てにしていなかった送迎バスが停まっていました。早くお風呂に入りたかったので、迷うことなく乗車し、あっという間に大清水へ到着。最後まで贅沢過ぎる沢登りでした。
【装備】
○シューズ 渓流/KR-3XR
○ゲイター 渓流/ニースパッツプロ
○ザック ミレー/プロライター30
○ハーネス ブルーアイス/コーカスプロ
【ウエア】
○アンダー ミレー/ドライナミックメッシュ
○ベース ミレー/ヘザーメッシュクルー
○替えの靴下 スマートウール
フォトギャラリー
・実際に行かれる際は、現地の最新情報をご確認ください。
・ご自身の技術や体力に合った無理のない登山計画で山を楽しみましょう。