初秋の尾瀬放浪
- 投稿者
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るんちゃん(おとな女子登山部)
浦和パルコ店
- 日程
- 2025年10月06日 (月)~2025年10月07日 (火)
- メンバー
- 黄色い先輩
- 天候
- 【1日目】曇→晴【2日目】小雨
- コースタイム
- 【1日目】鳩待峠(80分)横田代(60分)アヤメ平(90分)竜宮十字路(30分)見晴
【2日目】見晴(30分)竜宮十字路(60分)逆さ燧池塘(45分)山の鼻(60分)鳩待峠
- コース状況
- ○鳩間峠から横田代へ行くにはLUCYの先、右手にある登山口を登ります。雨の後は泥濘が酷く木道が大変滑りやすいです。山の鼻へ向かう登山道のように整備されていません。
○アヤメ平から尾瀬ヶ原へ下る長沢新道は、一部整備され滑り止めの付いた木道となっています。それ以外は滑りやすく泥濘の多い石段が続きます。
○公衆トイレは竜宮、見晴、山の鼻にそれぞれあり。それぞれ100円で山の鼻はPayPayも使えます。
○檜枝岐小屋はお風呂付、1泊2食で13000円。
○戸倉駐車場は駐車代1000円、鳩間峠行きバス(片道1300円)に乗換えてアクセスします。山小屋は10月下旬、乗合バスは11月初旬に終了予定です。
- 難易度
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感想コメント
秋が始まった尾瀬を小屋泊でのんびりと歩いてきました。今回のプランは先輩おすすめの見晴の檜枝岐小屋に泊まって、湿原と紅葉を楽しむコース。天気が良ければ至仏山に登るも良し、1泊2日で尾瀬を歩くのであればちょうど良い行程です。
昔はテントを背負って、1泊2日で燧ヶ岳、至仏山に登り、景色を楽しむ余裕も無いまま木道を小走りで駆けていました。心のゆとりが無かった若かりし頃を偲びながら、気持ちの赴くままにゆったりと歩いてきました。
今回は尾瀬の玄関口の鳩待峠からスタートして、横田代やアヤメ平を経由して尾瀬ヶ原に下りました。鳩待峠から下って山の鼻経由で尾瀬ヶ原へ行くのが定番ですが、この日は鳩待峠から下らずに東側の鳩待通り登山道を登りました。全くの登山初心者でも楽しめる尾瀬ですが、アヤメ平へ登るには泥濘地獄とツルツル木道の洗礼を浴びなければなりません。初めてであればやはり山の鼻へ下るのがベストです。雨の後の少し危うい登山道は、行き交う登山者も疎らで静かに景色を楽しむことができました。
尾瀬ヶ原や尾瀬沼からだと至仏山や燧ヶ岳は下から見上げることになりますが、高い場所にある横田代・アヤメ平では山々が同じ目線上にあるので、これまで歩いた尾瀬よりも新鮮に感じました。
また上州の赤城山や武尊山、日光連山や新潟の平ヶ岳など周辺の山々も確認できました。尾瀬ヶ原にいると意識することはありませんが、横田代を歩いたことで尾瀬は群馬と福島に跨がっていたことを思い出しました。
アヤメ平で燧ヶ岳と青い水面のツーショットを拝んだら、ようやく尾瀬ヶ原へ向けて下ります。前日の雨で小川のようになった長沢新道では、ローカット靴に水が入らないよう注意して歩きました。尾瀬ヶ原へ降り立ったのは日が傾きかけた頃。ここまで絶景の連続だったので、見とれて思いの外時間がかかってしまいました。夕方の日差しを浴びた尾瀬ヶ原は金色に輝き、こちらもやはり素晴らしい景色でした。歩みを早めることはできず、結局見晴に到着したのは16時を回っていました。
今回お世話になったのは尾瀬を見守ること60年、ひげ熊さんが営む檜枝岐小屋です。お洒落で今時の周りの小屋とは一線を画す、昔ながらの素朴で暖かい小屋でした。どんな頑固親父が出てくるかと思いきや、尾瀬愛に溢れたとても優しいご主人が出迎えてくれました。毎日移り変わっていく尾瀬の表情が堪らなく素晴らしいとのこと。尾瀬を心から愛していることが良く伝わってきました。
小屋のお風呂でさっと湯浴みした後は、滋味溢れる夕食をたらふくいただいてそのまま就寝。明日の登山に備えました。
翌日は生憎の曇り空。小屋を後にして尾瀬ヶ原へ向かうと、徐々に天気が怪しくなってきました。竜宮を過ぎた辺りから燧ヶ岳も至仏山も霧に包まれ姿をくらまし、いつの間にか雨がぱらぱら。登山は早々に諦め、白露降る尾瀬ヶ原をのんびり歩いて帰るプランに変更しました。
途中ヒツジグサに彩られた池塘を眺めながらコーヒーブレイクしていると、山の鼻から楽しそうな二人組がやってきました。聞けば同じように山は諦め、見晴の小屋を満喫するとのことでした。山話に花が咲きしばらくお喋りを楽しんだ後、別れ際によくよく聞いてみると、なんとその方は私の友人の知り合いでした。最近つくづく思うのは、山の世界がとても狭いということ。初めて出会った人が友達の友達だったなんてことはざらで、最近知り合った方が、実は以前勤めていた新潟店のお客さんだったという偶然もありました。少しでも私と繋がりがあったと思うと嬉しく感じます。これからもそういった出会いは大切にしていきたいです。
最後は雨に降られましたが、心に残る景色や思いがけない出会いもあり盛り沢山な山旅でした。次に訪ねた時はぜひ山にも登りたいです。
【ウエア】
ベース▶️ミレー/アルピシャツ
インナー▶️アイスブレーカー/メリノウールT
アンダー▶️ミレー/ドライナミックメッシュT
フリース▶️ミレー/スルーウォームフーディ
【ギア】
ザック▶️ノースフェイス/ノーム28
シューズ▶️スポルティバ/TX5ロー
フォトギャラリー
・実際に行かれる際は、現地の最新情報をご確認ください。
・ご自身の技術や体力に合った無理のない登山計画で山を楽しみましょう。



















