大峰の秘境・アケボノ平&神仙平

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投稿者
本田
イオンモール各務原店 店舗詳細をみる
日程
2024年05月24日 (金)~2024年05月24日 (金)
メンバー
イオンモール各務原店 本田
天候
晴れ
コースタイム
林道ゲート(56分)七面山登山口(56分)七面山西峰(13分)槍ノ尾ノ頭(26分)七面山東峰(40分)楊枝ノ森(38分)舟ノ垰過ぎ下降点(20分)神仙平(21分)林道終点(100分)林道ゲート
コース状況
アプローチ
・国道168号宇井から県道235号で篠原集落へ、集落手前で七面山の標識に従い、林道篠原
 線へ入り、その後は通行止地点まで進みます。
・公共交通機関は国道168号までは奈良交通が走るも、その先の篠原までの五条市コミュ 
 ニティーバス舟ノ川バスが一日2本と現実的ではありません

①篠原まで行く県道235号は度々、工事で通行規制が入りますので注意。さらに林道篠原線は舗装路とは言え、細い道で道もかなり荒れていて、再三、通行止もあります
②林道篠原線は最後、舟ノ川を渡る箇所で通行できず、ここに駐車します
③舟ノ川は渡渉になりますが、水量次第で厄介です。その上の堰堤前も沢沿いに通過
④続く王子製紙私道林道は林道とは思えないほど荒れ果てていて、沢を渡る箇所はほぼ崩壊、土砂で埋まっています。特に前半に出てくる1か所は残置ロープが頼りです。
⑤七面山登山口に標識があります
⑥登山口から七面尾までひたすら急坂です。(なお、このあたりに子熊がいました!)
⑦七面尾~七面山西峰までは樹林帯のヤセ尾根で注意
⑧七面山西峰~槍ノ尾ノ頭間の草原がアケボノ平で槍ノ尾ノ頭は展望なし
⑨七面山東峰は楊枝ノ森への登山道からそれますが、踏跡(左回りと直登)があります
➉七面山東峰~楊枝ノ森は緩やかな樹林帯でシロヤシオが見られました
⑪楊枝ノ森付近の奥駆道はトラバースで巻いています。明星ヶ岳側へ尾根を下って行けば、奥駆道へ出られます
⑫この辺りの奥駆道は危険個所はなく樹林帯のトラバース道です
⑬神仙平へは登山道はありませんので、舟ノ垰周辺で神仙平へ向けて下るのみです。沢は急なガレ沢なので尾根を下った方がよいです
⑭神仙平は広い台地ですので、適当に下り、下部でカラハッソウ谷側に寄りながら進み、
樹林帯に入っていくと、マーキングがあります。たどって行くと、林道終点にでます
⑮林道はほとんど崩壊していて、沢を渡る箇所は必ず崩壊しています。そのまま七面山登山口を経て、駐車地に戻ります
⑯立ち寄り湯はこの辺りは閉館が激しく、大塔コスミックパーク「星のくに」にある大塔温泉星乃湯が土日祝のみで770円が唯一になります
(13:00~17:00)
難易度
Google Map
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感想コメント

大峰山系のアケボノ平は大峰主稜線・奥駈道の楊枝ノ森から派生する支尾根・七面山(しちめんざん・西峰1619m)から少し下ったところにある高原地帯を指します。
神仙平は大峰主稜線・奥駈道舟ノ垰付近の西側、カラハッソウ谷左岸にある高原地帯を指します。この2箇所は大峰の秘境とか桃源郷とか呼ばれ、大峰山系でも奥深い所にあります。秘境と言えども篠原集落の奥まで林道が来ていて、この林道が使える場合は厳しいものではないですが、この林道篠原線と登山口に通じる王子製紙私道林道がネックになっています。
玄関口の篠原集落ですでに秘境集落でここまでの県道235号もよく工事で規制されていますが、2024年5月の時間帯規制も運よく早く終わっていて、気にせずアプローチできました。続く林道篠原線も細い道で小さな落石が多く、侮れず、夜は走りたくない林道でした。
駐車地からすぐの舟ノ川の渡渉対策でサンダルを用意していましたが、水量も少なく、そのまま登山靴で少しだけ濡れながら、クリア。さらにもう一回の渡渉は支流の谷でしれいました。その先で林道に入り、すぐさま、崩壊箇所がでてきます。ここは崩れた斜面にある残置ロープでザレ場を越えていきます。ここまでが林道の核心部。そこから七面山登山口までショートカットしながら、土砂で埋もれた林道を進みました。
ようやくまともな登山道を七面山へ、大峰らしい急な樹林帯の尾根。この尾根上ではシャクナゲと遅咲きのアカヤシオが見られましたが、なんとツキノワグマの子供にも出くわしました。20m近くの至近距離で肝を冷やしましたが、目が合うやすぐに逃げていきましまた。全く油断していましたが、過去の記録でも出没しているようで、調査不足でした。
足早にこの尾根を進むと、七面山西峰に出ました。
右の槍ノ尾ノ頭方面へいやいよアケボノ平へ向かいますが、笹の草原が広がり、新緑もきれいでなかなかいい所です。草原の向こうには大峰主稜線の釈迦ヶ岳が見えていました。
逆方向の七面山東峰は対照的で岩峰ピークで、急な登山道です。
この辺りまで来ると大峰の主稜線が目前ですが、この稜線も新緑がきれいで、早くもシロヤシオが見られました。先ほどのアケボノ平のように新緑がきれいな優しい稜線でいい所です。楊枝ノ森に到達すると、今度はバイケイソウの森で咲いていませんが葉っぱが大量で覆いつくされています。ここから正面に明星ヶ岳と八経ヶ岳が見えます。この辺りは大峰でも優しい稜線で樹林帯をトラバースしながら進む稜線です。はもうこの稜線の西側に広がっていますが、どこから下ったらいいのかよくわからず、舟ノ垰を一旦は越えて、展望が効くガレ場から覗き込みました。下の方に見える高原のような台地を確認し、戻って、できる限り尾根を下っていきます。途中でガレ沢が出てくれば、避けるように尾根道へ尾根道へと下って行くと、台地になんとかでました。ここだけが樹木もない台地になっていて、まさに神々が舞い降りるという伝説の地でした。振り返ると大峰の主稜線が見え、登ってきたならば、あの稜線めがけて、適当に登るのだろうなと思いました。
充分、堪能したのち、林道終点めがけて、樹林帯に入って行きますと、ようやくマーキングがありました。あまりいい道ではないですが、なんとなく登山道っぽい箇所をたどって行くと林道終点にでました。近くに登山口という標識がありますが、登ってくる際はこの林道終点まで来た方が良さそうです。
後は林道を下って行くだけですが、林道は名ばかりで沢を通る際は必ず崩れて、土砂で埋まっている有様で、ひどい状態で、朝、たどった部分の方がまだましに感じました。
途中、登り返しかあったりしましたが、1時間くらいで七面山登山口まで戻ってきました。さらに30分ほどで駐車地まで戻り、今日は林道歩きが長かったです。

本日の服装(春の低山)
インナーは(アイスブレーカー)半袖Tシャツ
ボトムスは(ミロ)3シーズンパンツ

②ギア
登山靴は(サレワ)「マウンテントレーナーGTX」、ザックは(カンプ)30㍑、 

フォトギャラリー

シロヤシオが咲き始めました

最初の渡渉

噂の崩壊地点

ようやく七面山登山口

急登

七面尾も大峰らしい細尾根

シャクナゲもまだ咲いています

七面山西峰

楽園のアケボノ平

槍ノ尾ノ頭

アケボノ平の新緑

荒々しい七面山東峰

槍ノ尾ノ頭を見ます

楊枝ノ森手前もきれいです

楊枝ノ森

オオイタメイゲツの新緑

奥駆道はバイウケイソウで溢れます

神仙平

神仙平から奥駆道の稜線

林道終点に到着

・実際に行かれる際は、現地の最新情報をご確認ください。
・ご自身の技術や体力に合った無理のない登山計画で山を楽しみましょう。

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