利尻山~仙法志2稜

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投稿者
小山田 隆博
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日程
2019年04月20日 (土)~2019年04月23日 (火)
メンバー
小山田 他2名
天候
晴れ
コースタイム
1日目
栞橋(4時間)西大空沢~エスケープルンゼ出合(1時間)1130m(2時間)C1:1360m付近
2日目
C1(6時間)マオヤニキレット懸垂地点(2時間)P2(30分)C2=P2基部
3日目
C2(4時間20分)バットレス基部(7時間)南峰(1時間)本峰(30分)北峰(1時間)C3:長官小屋
4日目
C3(2時間)北麓野営場=下山
コース状況
利尻山全体的には例年よりも積雪は少なめ。
特に南面の日当たりの良い尾根上はハイマツが出ている部分も多く、仙法志稜の1130コルからP2までは場所によってはハイマツや岩稜の登攀となりルートファインディングに苦労した。
バットレスは1ピッチ目が核心となるが、浮き石が多くかなりボロボロ。時期的にはギリギリだったと思います。気温が高くなると落石が多くかなりの危険を伴う登攀となる思います。天候の影響は非常に受けやすい利尻山ですが、晴れれば目の眩むような絶景を堪能しながらのアルパインクライミングが楽しめます。
難易度
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感想コメント

 北海道のクライマーにとって『利尻山』は避けては通れない山、と思っています。今回は自分にとっても目標ルートであった仙法志2稜に所属する山岳会のメンバーと行ってきました!!

【4月20日】
 朝一のフェリーで利尻島・鴛泊へ。メンバーは仙法志稜3名、南稜2名、長浜ダイレクト2名の7名。天気予報は良好。近づく利尻山は雪が少なく見えて不安が募る。
 鴛泊からはタクシーで長浜Pとともに栞橋まで。雪は全くなくまずは林道を黙々と歩く。1時間ほどで雪は出てきてやがて長浜Pと別れてそのまま西大空沢を950m付近まで歩きつめる。ここから急なエスケープルンゼをつめてようやく仙法志稜に上がる。やはり雪が少なく、反対側の沢に一旦降りたあと、がれとハイマツで不安定なルンゼをあがり、仙法志1稜とのJPをやや過ぎたあたりでC1。終始暖かく汗だくの一日。利尻の山中で夕日を見ながらの贅沢なテン場でした。

【4月21日】
夜明けとともに行動開始。稜上は細かいアップダウンを繰り返し、ルートファインディングが難しい。どこが、第1ギャップなのかハイマツピークなのかもよく分からない。小屏風岩の登りでロープを初めて出す。そこからマオヤニキレットへのラッペルしてマオヤニ沢源頭部をトラバースしていくとP2基部へと辿り着いた。この辺りから日本離れしたものすごい高度感の景色。絶景の連続。やや風が出てきたところで1ピッチロープを出してP2頭に到着。ここで先行して南稜PがちょうどP2からラッペルしているところであった。
少し待つが時間的にもバットレスを越えることは難しいことから少し戻って急斜面を強引に整地してC2とした。P2に着いたあとから風雪がやや強く夜はみぞれのような雨も少し降る。

【4月21日】
 本日も夜明けとともに出発。天気は夜のうちに回復して快晴。P2から20m、30mのラッペル2ピッチするとP1基部へ。これを越えていよいよバットレスに相対する。ものすごい迫力、そして見るからにボロボロ。登れるのか?南稜PのIリーダーが苦闘の末に核心の一ピッチ目をリード。雪がほとんどなくあまりの脆さに半分位は素手で登るという有様。結局時間がかかることから僕らのパーティーもフォローで登らせてもらったが、これほど脆い壁は流石に初めてだった。1ピッチ目より上はそれほど難しくなくブッシュクライミング半分といった感じで南峰直下に。時間が押しており空腹を我慢して行動を続ける。40m1ピッチで本峰に抜け、そして祠のある北峰に頂上。少し冷たくなってきた風の中記念撮影し、喜びの握手を交わす。夕日迫る中長官小屋に無事に到着し南稜Pと仲良くC3。

【4月22日】
 長官小屋から2時間足らずで北麓キャンプ場に下山。朝一のフェリーで利尻を後にした。

 
 今回は天気にも恵まれ、強力なメンバーのおかげで目標のルートから頂上を踏むことができた。例年よりも少ない積雪での難しいルートファインディング、ボロボロのバットレス、自分の力不足を感じることも多く、やはり利尻は多くの事を学ばせてくれる大事な山だと改めて感じた。また来年、利尻に行くことができるか、またそれを目標に精進したいと思います。

フォトギャラリー

バットレス登攀中に仙法志稜を振り返る

初日。エスケープルンゼから仙法志稜へ

落石に怯えながらルンゼを登る

初日のテン場。静かな夕日

日が昇り行動開始!

近いはかなり複雑

雪は少ない

近づくP2

C2の朝。雲海が広がる

そして夜明け

P2からは慎重にラッペル

大槍(左)とP2(右)ものすごい迫力

P1への登り

今日も晴れで気分は最高!

出たバットレス!!

核心部を冷静にリードした南稜PのIリーダー!

海を見ながらの気持ちの良いクライミング

南稜を通過すると、まもなく・・

頂上だ!

長官小屋までも穏やかな夕日を浴びて・・

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