大分県「祖母・傾・障子尾根」@ぐるぐる@大縦走

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投稿者
秋山 克史
日程
2011年11月29日 (火)~2011年12月01日 (木)
メンバー
秋山(太宰府)、河野(福岡パルコ)
天候
☀→☁→☂平均気温12℃前後
コースタイム
■1日目:九折-(180分)-三ツ尾-(180分)-傾山山頂-(40分)-九折越
■2日目:九折越-(70分)-笠松山-(90分)-本谷山-(120分)-尾平越-(90分)
       -古祖母山-(60分)-障子岳-(120分)-祖母山
■3日目:9合目キャンプ場-(50分)-宮原-(180分)-大障子岩-(300分)
       -上畑-(50分)-九折.
コース状況
■1日目
坊主尾根は岩場の連続で高度感あり。
慎重に歩けば誰でも通過可能だが、無理せず巻き道を利用しても良いし、
時間もそちらの方が短縮できる。
基本的にスリルと展望を味わいたい人のためのルート。
■2日目
長距離歩行の一言。
こまめに休んで体力を温存しておかないと、祖母山手前の岩場がつらい。
■3日目
障子尾根は岩場、やせ尾根、崩壊地と難所のフルコースのような場所。
コンディションの悪いときは無理に突入せず、宮原から尾平に下るのもひとつ。
それ以降のエスケープは道も悪く厳しい。
難易度
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感想コメント

今回は九州百名山の一つであり、そして最近はクマ目撃騒動もあり何かと賑やかな祖母・傾山系へ向かった。
深い谷を囲むように延びる祖母山、障子尾根、傾山、南の尾根をぐるりと一周する縦走計画である。
■1日目
九折登山口から観音滝という落差のある滝を抜けて尾根に上がるまではかなりの急登となる。
そこから傾山頂へは難路である坊主尾根と、一般道の巻き道とに道が別れている。今回は前者を選択した。
坊主尾根は危険で時間もかかってしまうが、傾山頂から巨大な坊主頭(6つほどあります)を振り返ったとき、
あれを越えてきたのだという達成感はなかなか大きい。
1時間ほど下った九折越小屋の近くにテントを張り1泊目を終了。
■2日目
比較的なだらかなアップダウンが続き体力の消耗こそ少ないが、スズタケという笹の一種がはびこっていてかなり歩きにくい!
単調な道に精神的だらけがピークになる頃に、祖母山頂への岩場の登下降が待ち構えている。
ハシゴありクサリあり、疲れた体にまったく容赦が無い。
ここで集中力を途切らせれば命の危機にさらされる。祖母山頂直下はこの計画のひとつの正念場だ。
展望の良い山頂から今日歩いたコースを眺め、がんばった自分を大いに褒めちぎる。
そんな休憩が長引いて時間がなければ9合目小屋で一泊できるが、小屋からもう1時間ほど進んだ宮原に今回は一泊。
ただし、ここで泊まるには途中で水を確保しておかないといけない。
■3日目
最終日。
障子岩尾根から左右に切れる谷は深く、あちこちに展望台なる岩場が多い。
そして展望を求めれば、当然道が険しくなるのというのは世の常、山の常だ。
岩尾根を潜り抜けようやくピークにたどり着いたかと思いきや!絶景の展望台・・・。
天候に恵まれればこの2日の道程が全て見渡せそうだが、悲しいかなその日の祖母山は濃い霧に包まれていた。
岩も怖いが、この尾根で最も注意するべきは崩壊地の通過だと思われる。
落ち葉の深く積もった斜面はそれだけでとても滑りやすい。雨ならなおさらだ。
あいにくの天候でそのなおさらな状態となった崩壊地を、木の根や露出した岩を上手に駆使しておそるおそる下っていく。
もし補助ロープがあればその不安ももう少し取り除けたかもしれない。
岩峰を登る前障子は次回に持ち越しとして、治山工事の続く健男神社に下山して今回の登山は終了。
ここから九折登山口へは基本下りなので、自転車をデポしておけば楽に車を取りに行けただろう。
しかしその事に気づいたのは、竹田で温泉に浸かったときだった。
■山から下りてきて
ひさびさの雨の中での登山となってしまった。でも、それも山だから。
雨が降ったら濡れればいいし(雨具は着ますよ)、ガスになったら晴れるのを祈るだけだ。
今回はダメでも無事に下りれば次がある。温泉も待ってる。ビールも。
次回は晴天のもと歩けますように。

フォトギャラリー

九折登山口から入山

水分補給はこまめに行いましょう

猿の本格的な腰掛け

坊主頭をよじ登ります

とにかく岩が滑りそうで怖い

明日登る祖母山が遠くに見えます

傾山頂から坊主尾根

九折越小屋

ロングルートの2日目は朝早く出発しましょう

今日は良い天気みたいです

こんなちっこい奴も立派に染まっていますよ!

祖母山直下の難所は疲れもピークです

祖母山頂 残念ながらガス

9合目小屋 ソーラーパネルなど最新設備

3日目は朝イチから難所が続きます

鹿ノ瀬と呼ばれる岩場 滑ったらどうなることやら

岩を上り下りします

神経を使う崩壊地の下り

使えるものは何でも使いましょう

ようやく下山口へ おつかれさまでした!

・実際に行かれる際は、現地の最新情報をご確認ください。
・ご自身の技術や体力に合った無理のない登山計画で山を楽しみましょう。

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