超スケール!九州最後の秘境 大崩山

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投稿者
細内 勇輔
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日程
2019年10月31日 (木)~2019年10月31日 (木)
メンバー
アイム小倉店 アルバイトのタイゾウさん
天候
晴れ
コースタイム
大崩登山口(60分)→大崩山荘(290分)→坊主尾根分岐(45分)→山頂手前分岐(15分)→大崩山頂(75分)→坊主尾根分岐(220分)→大崩山荘(40分)→大崩登山口
コース状況
良好。水量も少ない。
難易度
Google Map
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感想コメント

「九州最後の秘境」と呼ばれる宮崎県の大崩山に登ってきました。


山域は違いますが日本百名山の祖母山に近く、祖母・傾国定公園の一部です。
お客様に教えていただいたのですが深田久弥さんが百名山を連載しているころには大崩山は登山道も整備されておらず、未踏の地だったようです。
山には必ずと言っていい程ある宗教的な人工物、祠や仏像などがこの山にはほとんどありません(まったくないのかもしれません)。
このことからも人が入ったのが最近だと伺えます。深田久弥さんが登っていたら、間違いなく百名山に入るであろう、いいお山です。
登山道に沿って流れる祝子川は日本屈指の清流で祝子川キャンプ場からもすぐ近く夏には川遊びに来るファミリーで賑わうそうです。


祝子川は沢登りでも有名ですし日本百岩場にも載っている祝子川ボルダーもあります。
クライマーのみならずアウトドアマンにとって、ここは九州最高レベルの遊び場だと思います。


登山口付近に車を停め出発。登山口付近には駐車場があるわけではありません。登山口より上ると道幅が狭く車を停められないようなので、登山口より下に停めたほうがいいです。今回は私たち含め5台の車が停まっていました。







しばらくは歩きやすい林道が続きます。登りはじめすぐには見えませんが祝子川の音を聞きながら気持ちよく歩くとほどなく大崩山荘に着きます。







今まで見てきた避難小屋の中でも3本の指に入る落ち着く雰囲気の良い小屋でした。居心地が良すぎてマッタリ・・・ついつい、長居してしまいました。


大崩山荘を過ぎるといよいよ渡渉ポイントです。


以前架かっていた橋は台風で流されてしまったようで増水時には渡渉ができないこともあるようです。







この日の水量は少なかったのですが、それでも渡渉できるところを先行者も見つけきらず協力して飛びながら渡りました。結構しっかりジャンプしないといけないので覚悟しましょう笑







しばらく原生林の中をあるくと袖ダキに着きます。展望台になっていて最高の眺めがありますのでぜひ寄り道をしましょう。
ちなみに『ダキ』とは岩壁のことのようです。

展望台があるたびに寄り道していたせいか、下山への分岐点でなかなか遅い時間になってしまいましたが、初めて行った山なので山頂に行ってみたい・・・抑えきれずに山頂に行くことに・・・。







下山への分岐から山頂への道はまるでプロムナード。
「岩ゴロンゴロン、梯子ロープワイヤーいっぱいあるよ!」
そんなお山とは思えない、木漏れが差し金色に輝く木々の中に深い緑の苔がところどころに・・・。
ずっと、こんな道をゆっくりゆっくり歩いていたいと思いました。

山頂から分岐まで戻り、下山道に。

ここからがこの山の本領、本性、本当の顔です。







岩場梯子の連続で、気を抜いたらタダじゃすみません。
・・・尊敬すらするのですがお客様の話を聞いていて、九州の方は気合が入っているなぁと思います。
この山はなかなか大変で危険だと思うのですが、平気な顔して皆さんお話されます笑
ただ、ヘルメットやハーネスやカラビナを持っていったほうがいいかと思います。

スリルを味わいながら下山します。

スリルを味わいながら日暮れを気にしました笑
そして日暮れの中、下山しました。
結構大変な思いをしましたがパートナーが頑張ったので励まされてヘッデンを使った下山も楽しめました。暗闇での渡渉や満天の星空・・・心に残る山行でした。

とにかくいい山でわたし好みの山でした。

フォトギャラリー

よく見る大崩山のアングル

地震の傷跡で通れない道路多々あり

大崩山荘にある看板

素敵な森だなぁ・・・

素敵な小屋だなぁ・・・

奈落を覗き込む!

かっこいい写真ばかりが撮れます笑

山頂にて記念撮影

下山道の悪さ。その1

下山道の悪さ。その2

象岩のトラバース。エレファントストーン!

梯子ロープワイヤーのオンパレード

高度感あります

下山の記念撮影。笑

お夕飯は祝子川キャンプ場で。

朝ごはんはシチューでした

・実際に行かれる際は、現地の最新情報をご確認ください。
・ご自身の技術や体力に合った無理のない登山計画で山を楽しみましょう。

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