ニセイカウシュッペ山南稜~敗退・・・。

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投稿者
小山田 隆博
日程
2020年02月18日 (火)~2020年02月20日 (木)
メンバー
小山田 他1名
天候
曇りのち吹雪
コースタイム
18日
層雲峡:高山(1時間30分)尾根取付き(4時間30分)C1:1500m
19日
C1(30分)1558m南稜JP(2時間)小槍基部(30分)C2:
20日
C2(30分)1558m南稜JP(4時間)層雲峡=下山
コース状況
降雪がコンスタントに続き、積雪多め。ルート上はスノーシューでも常に腰近いラッセル。
雪崩には注意が必要。子槍までの南稜上も吹き溜りが多くラッセルが厳しかった
難易度
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感想コメント

 利尻のプレ山行に北大雪のニセカウシュッペ山南稜を目指したが、あまりのラッセルと悪天候に阻まれ核心部に入ることもなく敗退となってしまいました。2月の大雪山、やはり甘くはありません・・・。

18日
 唯一天気が比較的安定していた初日。ニセイノシキオマップ川を詰めて尾根に取り付くもここがかなりの急斜面で消耗。実際にはもう少し沢を詰めたほうが傾斜が落ちて楽でした。尾根上は一気にラッセルが増えて膝から腰付近。1100mの露岩帯も急斜面と不安定な積雪で時に胸近くまで埋没する有り様。寝不足もありスピードが全く上がらない・。次第に天気も下り坂に入り、南稜直下の風の当たらない斜面を切り出しC1としました。
19日
 雪が舞う中出発。南稜をぬけて西尾根中間まで歩を進めるつもりも、南稜に上がると再び強烈なラッセル。風も強くなる中、小槍のトラバース斜面にて雪崩の危険性と天候悪化を考慮して行動停止を決める。少し戻った南稜上に斜面を切り出し快適なC2を設置。翌日の天候の回復に一縷の望みを託す。

20日
 望みは絶たれてむしろ風は一段と強まり、視界も悪化。冷静な判断が山では大事だよねとパートナーと判断し合い下山を決定。下山もラッセルに苦闘しましたがお昼前には下山。
 天気に恵まれない三日間でしたが、ラッセルトレーニングにはなったかもしれません。 

フォトギャラリー

雪と格闘。

はじめは沢沿いを詰めます

尾根に上がると雪が増えました

初日のテン場。風も弱く快適

二日目行動開始

すぐに視界が悪化

ラッセルは変わらず

南稜までもラッセルたっぷり

稜上はさらに条件悪化

雪がまとわりつきます

細かいアップダウンもある南稜

悪天候ですぐに行動停止。テン場は快適にしました

冬は安定のMSRウイスパーライト!!

乾燥野菜とウインナーのポトフ!

三日目も・・風雪強し!

潔く撤退しましょう

一瞬の晴れ間。でも上空は風が強いです

・実際に行かれる際は、現地の最新情報をご確認ください。
・ご自身の技術や体力に合った無理のない登山計画で山を楽しみましょう。

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