美濃の山　高賀山

高賀山（こうがさん・1224ｍ）は長良川中流域の越美山地の一角で岐阜市内をはじめ多くの山の頂上からピラミッド型の山容を望むことができる特徴的なランドマークの一つ。今淵ヶ岳と瓢ヶ岳と共に高賀三山として知られ、その中の最高峰。この一帯は平安時代には、付近に出没する鬼の魂を静めるために建立された高賀六社が山麓に建てられ、高賀山は鎌倉時代には仏教の道場として、高賀神社は高賀信仰の拠点として繁栄しました。中腹の岩屋などはその名残です。
信仰の山とあって、大きな岩場も多く、上部は急坂になりますが、よく整備されています。御坂峠まであがり、稜線に出るとゆるやかな尾根に変わり、歩きやすくなります。6月の梅雨の中休みとあって、風もなく蒸し暑さが残りますが、虫もおらず、山頂から遠く御獄・白山や能郷白山が確認できました。山頂手前に剱岳という看板がありましたが、空気が澄むと見えるのでしょうか？
手頃な1000ｍ峰ということで人気の山になっています。