お花の楽園・金山へ
- 投稿者
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るんちゃん(おとな女子登山部)
浦和パルコ店
- 日程
- 2020年08月21日 (金)~2020年08月21日 (金)
- メンバー
- 友人1名
- 天候
- 晴れ
- コースタイム
- 登山口(40分)水場(60分)ロープ箇所(60分)天狗原山(30分)金山(30分)天狗原山(40分)ロープ箇所(70分)登山口
- コース状況
- ・登山口は5,6台ほど停められます。雨飾荘左奥に続く妙高方面の道を進みます。右に行くと雨飾山です。
・ロープ箇所は手がかりが乏しく滑りやすいザレ場となっています。下りは特に注意が必要です。
・天狗原山~金山は一旦落ち込んでから谷沿いを歩きます。切れ落ちている上に草で覆われているので足元注意。
・焼山まで行くには登山届けが必須です。コンパスも可。
・一番近い雨飾荘の日帰り入浴はコロナ対策のため利用不可、麓の道の駅小谷を利用しました。
- 難易度
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感想コメント
花の名山、頸城山塊最深部・金山へ行ってきました。西に雨飾、東に焼山、百名山の火打、妙高の大スターに囲まれているため見落とされがちですが、お花畑と迫力ある頸城の山々を間近に見渡せることから、密かに人気を博している山でもあります。
残暑厳しい時期でしたが、お花畑が見たくてはるばる長野と新潟の県境まで出かけてきました。
夜明けと共に登り始めようとしたのですが、道を間違え雨飾キャンプ場に着いてしまい慌てて引き返し。雨飾山荘の脇に、妙高へ抜ける道を見つけた頃にはすっかり夜が明けていました。駐車スペースには数台の車、焼山まで縦走するのか、はたまた雨飾山までのロングルートに挑むのか、健脚組は既に出発した模様でした。
登山口から水場まではブナの大木を眺めながら登ります。笹ヶ峰から火打へ向かう道、あるいは室谷から御神楽岳へ至る景色によく似ている気がしました。ブナが終わると滑りやすい黄土の枯れ谷を登り、徐々に傾斜が増していきます。木々の間からちらっとスラブ状の岩壁が見えてくると、核心部のロープの付いたザレ場が近付きます。登りはなんてことはないのですが、下りは絶対滑るやつ、滑落したら一巻の終わりです。緊張を強いられる場所なのですが、振り返ると北アルプスが天空に鎮座しており、下りの不安を一瞬忘れることができます。盛夏なので期待はしていなかったのですが、この日は栂海新道の犬ヶ岳から朝日岳、白馬三山、唐松、五竜、鹿島槍、遠くは槍ヶ岳まで見渡すことができました。
厳しい道が終わり、稜線上に出るとそこはまさに別天地。真夏の青い空の下、濃い緑の間を縫うように道が続いています。花も先へ進むほど徐々に増えていきました。キリンソウやキンポウゲ、ウサギギクの黄色から始まり、ハクサンフウロやリンドウの紫が彩りを添えます。チングルマは既に綿毛となっていました。
天狗原山を越えるとルンルン気分も束の間、道が落ち込み40mほど急降下しなければなりません。しかしそこを越えると、谷沿いに咲き乱れる白いヤグルマソウの大群落、その先の神の田圃と呼ばれる広々とした湿地帯にはイブキトラノオが風に揺れていました。
東側の斜面に出ると山頂まではあと僅か。ダイナミックな焼山と火打、妙高を眺めながら歩けます。但しここも谷側に微妙にへつっているので見とれすぎには要注意です。
山頂は二手に別れ、右へ行けば焼山、左は雨飾へと続いています。焼山までは片道3時間、火山なのでガスると道迷いしそうな地形ですが、この天気なら全くもって心配なさそう。縦走路を見ると行けるところまで行ってみたいという衝動が湧いてきますが、暑さで多少バテていたのと、景色を満喫したい気持ちもあり、この日のゴールは金山までとしました。
小一時間ほど風景を楽しんでから下山、昼の日差しはかなり暑く、大汗をかきながら休み休み下ることになりました。
もう少し涼しくなったら是非焼山まで縦走してみたいです。
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・実際に行かれる際は、現地の最新情報をご確認ください。
・ご自身の技術や体力に合った無理のない登山計画で山を楽しみましょう。