今シーズンの沢納は日高へ~ピラトコミ山東面直登沢

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投稿者
小山田 隆博
日程
2020年10月12日 (月)~2020年10月13日 (火)
メンバー
小山田
他2名
天候
1日目:雨 2日目:晴れ
コースタイム
1日目
登山口(1時間40分)C1=750m付近
2日目
C1(3時間)30m大滝高巻き終わり(3時間)頂上(2時間)尾根上下降点(1時間)C1(1時間40分)登山口
コース状況
コイカクシュサツナイ岳登山口から入りすぐに右股に入るさわがピラトコミ山東面直登沢。
650m付近の連瀑帯、800m付近からのゴルジュ、その後の30mの大滝の処理が核心。
直登できない滝も多いので高巻きのルートファインディングも重要。
今回はなかったが、850m付近からのゴルジュを抜けると大きな雪渓が9月下旬でも残っていることが多い。
上部はヌメっており滑りやすいのでスリップに注意!!
難易度
Google Map
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感想コメント

 今シーズンはなかなか沢に行くことができませんでしたが、それでも『沢納め』はしないと冬山シーズンにスッキリ入れません。因縁のあるピラトコミ沢へと1泊で行くことにしました。

〇一日目
 同じ山岳会の二人と札幌を出て高速道路で一気に中札内まで。十勝方面に入ると予報通り小雨がぱらつく。初日は2,3時間の行動時間なので朝がゆっくり出発なのがうれしい。コイカクシュサツナイ川出合いを出発したのも11時半とかなり遅め。すぐに東面沢に入渓。砂防ダムを3つほど越えしばらくすると両岸が切り立ったゴルジュ地形となる。雨で気温も低いが紅葉で彩られた渓相はとてもきれい。650m付近は直登不可の滝が続き左岸尾根からまとめて高まく。
 ここで沢が開けるので適当なところでテントを張って早々に行動終了。雨の中でもギリギリまで焚き火で遊んだ。

二日目
 夜中雨が振り心配だったが増水はほとんどなし。前日とは打って変わった秋晴れの一日がスタート。テン場からすぐ上部でこの沢の核心部となるゴルジュとなる。ここも直登できない滝が岩盤の中を流れ落ちていく。ここで思いのほか時間を費やししまった。ようやく抜けると30mの大滝。いつもはこの下部で雪渓が残っているが流石に10月ともなると跡形ものなく消えていた。
 大滝を左岸から大きく高まくと水量は次第に減っていくが、日高らしい急峻なルンゼのような渓相が続く。時間が気になったがここまで来たらやはり頂上まで行きたいという思いがメンバーも強く最後は土壁に沢バイルを打ち込みながら稜線に出た。稜線上は割とはっきりとした踏み跡があり頂上に13時着。
 休憩もそこそこに下山を急ぐ。途中まで稜線を歩き、1070m付近で再び沢を目指して下降。テン場に戻ったのは15時過ぎ。既に日が傾いてきている。急いで撤収して登山口へと再度沢を下降する。最後はヘッドランプを点けながら沢に飛び込み、川原を歩き、夜空に輝く星を見ながら無事に登山口に戻ることができた。

 甘い見通しで時間ぎりぎりの下山となったしまったが今シーズンの沢納めを無事に終えることができてメンバーに感謝。来年は少し目標を持って沢に向かいたい。

 

フォトギャラリー

・実際に行かれる際は、現地の最新情報をご確認ください。
・ご自身の技術や体力に合った無理のない登山計画で山を楽しみましょう。

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