雪と風の御在所岳 2ルンゼ奥又
- 投稿者
-
サイド 真博
名古屋栄店
- 日程
- 2021年02月09日 (火)~2021年02月09日 (火)
- メンバー
- 春日井店 サイド
他2名
- 天候
- 雪 強風
- コースタイム
- 裏道ゲート前(90分)藤内壁出合(80分)マイナス滝下小滝(100分)奥又基部(200分)中道山頂付近(120分)裏道ゲート前
- コース状況
- 先日の昇温で登山道の雪はほとんど解けていたが、8日から9日の冬型で積雪は平均30cmほど。吹き溜まるところでは60㎝以上
2ルンゼマイナス滝下の小滝にて面発生乾雪表層雪崩を誘発。
Size1 厚み20cmほど
氷瀑の氷結具合は本文参照。
- 難易度
感想コメント
御在所岳の2ルンゼ奥又にアイスクライミングに行ってきました。
冬型の影響で歩きだしからかなりの降雪。
藤内沢からは膝~腰ラッセルになりました。
2ルンゼマイナス滝の下の小滝は脆かったので巻こうとして右岸を登ったら大失敗。
結構悪かったので、上からロープを投げて同行者2名には小滝をフォローで登ってもらいました。
マイナスの滝は簡単に見えましたが下部が氷結しておらず、雪を払いながら岩をガリガリ登り、上部の氷は落ち口が薄く脆く、ビレイヤーに「脆いんで落ちるかも~」とか言いながらなんとか突破。大分時間を使ってしまいました。
(この辺は雪の通り道なのでそれもあって氷結具合が安定しないのかもしれません)
奥又は左ルートは近日の降雨や高温にしてはまずまずの結氷具合。氷はウエットでしたが滴りは無かったです。
初級者の妻を連れていたので、簡単な右ルートを登ろうと上がりましたが、こちらはほとんど凍っていなかったので戻って左ルートを登ることに。
一番立っているラインを登りたかったのですが、スクリューの残数と時間と妻の力量を考え左から右ルートに抜けるラインに。
部分的に氷が薄かったですが、登れる範囲。
しかしスクリューを打てるところは限られます。
10センチ1本と13センチ2本の計3本を岩にあてて刃を潰してしまいました。
強風で声が全く通らず、ビレイヤーとの意思疎通に難儀しました。
次ピッチからホイッスルを使用しましたが、早めにホイッスルのコールを決めとくべきでした。
右ルートのビレイ点から簡単なナメ滝を登るとナメ滝が沢山あるナメ滝ワールドに出ます。
その後はナメ滝ワールドから中道(ほぼ山頂)に合流するまでひたすらラッセル。
所々雪の中に氷や岩が隠れていたりするのでショートロープで確保しながら登ります。
ヘロヘロの妻を励ましながら17時ごろトップアウト。
裏道から四日市の夜景を見つつ下山しました。
ラッセル、脆い氷、天候、ルートファインディングなど色々な要因が重なって大分時間がかかってしまいました。
クライマーなら壁や氷の状態が悪くてもサクッと登れるようになりたいものです。
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