かおりんと行く秩父札所巡り⑪ 結願!桜咲く感動のフィナーレ

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投稿者
るんちゃん(おとな女子登山部)
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日程
2021年03月29日 (月)~2021年03月29日 (月)
メンバー
おとな女子登山部 吉野香織さん
天候
晴れ
コースタイム
皆野駅(60分)椋神社(70分)猿岩(20分)破風山(50分)第三十四番・水潜寺(15分)秩父華厳の滝(40分)満願の湯
コース状況
・桜ヶ谷コースにはトイレが2ヶ所あります。椋神社の方は使えますが上の方は閉まってました。
・山頂手前、猿岩へ下る分岐にあずまやがあります。山頂にはベンチ等ないので煮炊きはこちらが便利です。
・猿岩はロープや鎖はないので下りは特に注意。
・華厳の滝~水潜寺~満願の湯~皆野駅間はバスが運行しています。本数少なめ最終は17時台です。
難易度
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感想コメント

 2年に渡り歩き続けた札所巡り、昨年末からまたもコロナに阻まれようやく迎えた最終章。記念すべき最後の旅で、うっかり寝坊をしてしまい一時間もの大遅刻!申し訳ない気持ちでいっぱいでしたが、かおりんはいつものように優しく迎えてくれました。

 出だしはバタバタでしたが、この日はフィナーレに相応しい最高のお天気。道端や山道を彩る桜を眺めながら、のんびり優雅なスタートを切りました。しかしみるみる気温が上昇し、いつの間にか顔中汗だく。慣れない暑さに足取りも重く、途中の椋神社で少しだけ休憩することに。昨年末以降、かおりんとは久しぶりに会ったので、すっかり話に花が咲き、小休止のつもりが大休止になってしまいました。もうこのまま温泉行く?なんて冗談を言いながら、重い腰を上げて再び歩き始めました。

 途中の桜並木の高台から見下ろした秩父の風景はすっかり春。秩父鉄道を挟んで向かいに広がる美の山(みのやま)公園は、桜の名所で関東の吉野山とも言われています。約8000本の桜が、チークでポンポンと色付けしたようにふんわりと山全体を彩っていました。南西の方角には武甲山、最終回にも姿を見せてくれました。
 急なつづら折りの坂道が終わると、舗装道が土に変わってようやく登山口へ。民家の畑を抜けて山道に入ります。樹林帯は日を遮ってくれますが風が無いのがまた辛い。湿気がないことがまだ救いでした。
 登山口から僅か40分ほどで皆野アルプスへの分岐に出ます。少し先に進むともみじが植わったその名も紅葉平、さらに数分下って猿岩という岩場に着きます。私だけその猿岩によじ登ってみました。頂上からは南に武甲山と荒川、北側の城峯山は目と鼻の先。展望を確認したらさっさとかおりんの元へ戻り、再び分岐を目指して登り返しました。
 分岐を過ぎると辺り一面馬酔木(アセビ)の庭。白く垂れた壺のような花弁が重なり春らしい雰囲気が漂います。薄ピンクの個体も別の山で見かけたことがありますが、こちらのアセビは純白でした。
 アセビの林を抜けると急に視界が開けて山頂に出ました。626.5mの標高からは秩父全山や市街地が見渡せます。今日は最後の札所を巡る結願(けちがん)の日。何かささやかなものでお祝いできないかと思っていた所、ちょうど銀座凮月堂の高級カステラを手に入れたので、かおりんと仲良く半分こしていただきました。

 お腹が膨れてちょっとお昼寝したい気分でしたが、水潜寺に辿り着くまで旅は終わりません。気合いを入れて下りに取りかかりました。
 少し急な場所を越えると札立峠で巡礼道に合流し、滑りやすい沢沿いの道に変わります。慎重に下った先に目的の第三十四番、結願寺の水潜寺が静かに佇んでいました。
 苔の階段を一歩一歩踏みしめるように本堂へ。お参りを果たし、納経所で最後のページを埋めるべく御朱印帳を差し出しまました。こちらの住職さん、たいそうな噺家で、すらすらと達筆の朱印を書き入れながら、口からもすらすらと面白おかしい話を繰り出します。御朱印帳を受け取った後も、近所のおしどり老夫婦の他愛ない一幕など、一人漫才のような講談をしばらく拝聴し、感動的な結願の余韻が愉快なものになってしまいました。想像していた結願の雰囲気とはだいぶ違って何だかほっこり。二人とも笑顔でお寺を後にしました。

 水潜寺から少し西へ進み、秩父華厳の滝でマイナスイオンを浴びたら、来た道を戻って満願の湯へ。第一回目の巡礼で羊山公園の芝桜を見学した際、そこで出会った地元の方に、結願したら満願の湯で汗を流すべし、と勧められたのを思い出しました。三十四ヶ所巡った後の温泉は格別だろうなぁと、想像していたのが二年前。時間はかかりましたが終わってみればあっという間でした。

 秩父札所巡りの旅はこれにて一旦終了。ですがまだ登っていない山、見ていない花や食べていない名物がまだまだ秩父にはたくさん。まだ見ぬ秩父の魅力を探求しに、これからも通い続けたいと思います。何より、最後まで一緒に歩いてくれた吉野さんに感謝です。また楽しい旅ができたら嬉しいです。

フォトギャラリー

最後の山は破風山。おそろのTシャツです♪

このレトロな看板ツボ。かおりんに真似てもらいました。

今回は桜ヶ谷コースから。

椋神社の椿の絨毯素敵でした。

見頃の桜坂。ここから武甲山や荒川が見渡せます。

向かいの美の山の桜も満開のようです。

猿岩に立ち寄ってみました。

登頂。武甲山もバッチリ。

凮月堂のカステラでプレお祝い。デコるの難しい。

ツツジもこの陽気で咲き始めました。

33番と34番を繋ぐ札立峠。真ん中の草の中にちょこんと観音様。

デジャブ?前にも似たような光景見たなあ。

ここにもジオパーク秩父の片鱗が。

いよいよクライマックスです。

水潜寺が見えてきました。

結願した気分はいかがですか?

三十四観音様に見送られて。手前は水潜寺の千手観音様。

秩父華厳の滝で涼みます。

締め括りは温泉入って満願♪

いつも武甲山が見守っていてくれていました。

・実際に行かれる際は、現地の最新情報をご確認ください。
・ご自身の技術や体力に合った無理のない登山計画で山を楽しみましょう。

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