大雪渓を行く!針ノ木岳~蓮華岳
- 投稿者
- あやや(おとな女子登山部)
- 日程
- 2021年07月23日 (金)~2021年07月24日 (土)
- メンバー
- 単独
- 天候
- 晴れ
- コースタイム
- 1日目:扇沢(55)大沢小屋(25)雪渓取り付き(70)最終水場(50)針ノ木小屋(50)針ノ木岳(40)針ノ木小屋テント泊
2日目:針ノ木小屋(40)蓮華岳(35)針ノ木小屋(20)最終水場・雪渓取り付き(50)雪渓終了(25)大沢小屋(50)扇沢
- コース状況
- ・雪渓はアイゼン必須。6本爪で歩けましたが、不慣れな場合は10本あると安心です。
・サイドの谷で落石の音がしました。特に下山の時は背を向けて歩くことになりますので落石には十分注意して下さい。
・最終水場は豊富な水量
・4連休でしたが小屋泊40名(ツアー1団体)テント40張でした。
・針ノ木小屋テント場 1名/¥1,000、水1L/¥200、飲み物、軽食等あり、電波あります(au)
・大沢小屋は今年は営業していません。
«お手洗い情報»
・針ノ木小屋(テント泊専用お手洗い有/簡易/ペーパー有)
«お手洗い情報»
・扇沢(水洗/ペーパー有)
・針ノ木小屋(テント場専用/簡易/ペーパー有)
◆適度な運動でリフレッシュして健康維持
◆快適で安心な山登りを好日山荘が応援します
◆感染対策をしっかりした山登りを心がけましょう
- 難易度
感想コメント
久し振りに北アルプス方面へ出掛けてきました。
レポートを見返す限り2019年10月の栂海新道以来です。
そしてテント泊も2年振り。あまり長い縦走は自信が無かったので前々から気になっていた針ノ木岳~蓮華岳へ行って来ました。
■1日目
扇沢駅からすぐ登山口で、アクセス抜群。
さすが夏休みの最初の週末だからか黒部ケーブル乗り場は早くも長蛇の列が出来ていました。
登山口では北アルプス北部遭難対策協議会の方がおられるので、ここで登山届を出しましょう。
最新のコース状況なども教えて頂けます。
昨今のコロナ事情でテント場が混み合っているとの情報もあったので、早めにテント場を目指します。
大沢小屋までは樹林帯で涼しいので、体調を見ながらサクサク進めるところは進みます。
上の雪渓が見えてくればおのずとテンションが上がります。
歩き始めて1.5時間程度で今回のハイライト、日本三大雪渓「針ノ木大雪渓」の取り付きです。
丁度、目の前のテント泊装備の男性2人がアイゼン履いていない?ようでしたので、一度履かずにどこまで歩けるかと思い150m位歩いてみましたが、やはり足元がおぼつかず無駄な体力を消耗。
持ってきた軽アイゼンを履きました。
周りを見ているとチェーンスパイクは少数派で、10本以上のアイゼンが思ったより多かったです。
雪渓はやや気温が下がるものの照り返しが強く、帽子・サングラス・ネックゲイターでしっかり紫外線対策を行いました。
1度、サイドの谷からゴロゴロと落石の音がしました。
ルート上にも大小様々な落石を確認しましたので、常に注意しながら歩くようにしましょう。
小屋まであと1時間の雪渓終了地点には最終水場があり、ここで2.5L程追加。
背負ったとたんとんでもない負荷を感じ、小屋まで足取りがめちゃめちゃ重たかったです。
白状すると、初めて前腿が攣りそうになりました。笑
完全に水分・塩分・体力不足です。
10時過ぎに針ノ木小屋に到着しましたが、テントの受付は21番目。
テントを立てて、昼食を取ってしばしまったり。
もう歩きたくない!と思いましたが午後からは雲が出てくることも多く、お天気下り予報の為、11:30に針ノ木岳へ向かいました。
途中、雷鳥の親子にも会いました。グゥグゥとヒナが遠くへ行かないように常に見ている感じが微笑ましかったです。
山頂は4人ほどで、北アルプスとは思えないくらい静かに過ごせます。
眺望は北アルプス全域が確認出来、非常に良いです。
剱岳、立山、黒部湖、五色ヶ原、赤牛岳が特に素晴らしい。
15:00頃に予報通りスコールの様な通り雨が降りました。最近毎日だそうです。
その後、晴れ間が広がり虹が出ました。ゆっくりごはんを食べて沈む夕日を見て20時頃に就寝。
0時頃に目が覚めて外を見ると満点の星空を眺めることが出来ました。
■2日目
ご来光は蓮華岳付近で迎えようと思い、4:20頃出発。
しんとした空気にまだ朱の射していないスモーキーな空、自分の足音しか聞こえない世界は独特で、一見孤独に思えますが、逆に満ち足りた気分になります。
太陽が上がれば短いマジックアワーの始まりです。コマクサの大群落や、鹿島槍ヶ岳方面がくっきりとしたシルエットで浮かんできます。
山頂からは燕岳、薬師岳、槍穂とこちらも針ノ木岳に負けず大展望です。
ルートはなだらかなので、起き起きの身体には蓮華岳で正解だったと実感しました。
帰ってテント撤収、6:30過ぎに下山開始。休憩もほぼ取らず淡々と歩いて9:00前に扇沢へ着きました。
翌日におとな女子のインスタを見ると、何とるんちゃんも同日に蓮華岳へ日帰りしていた事が判明。
絶対にどこかですれ違っているのですが、おそらく幅のあった雪渓ですれ違ったのだと思います。
街でなく山で「久し振り!」だったら、本当に好日らしいなと思いました。
今回の山行で自分の体力の衰えを痛感しましたが、やっぱり山からとてつもないパワーを貰えます。
早く何も気にせず出掛けられる状況になればいいなと思います。
■服装
上:ミレー・ドライナミックメッシュタンクトップ+ウール長袖(150ウェイト)
下:春夏用パンツ
■気温
7/23 6:22 扇沢(23℃) 19:00 テント場(15℃)
7/24 5:00 蓮華岳山頂(13℃) 7:30大雪渓(20℃)
■装備
ミレー/ザック55+15L
アライテント/トレックライズ2
イスカ/280Air、シートゥーサミット/エアロウルトラライトピロー
サーマレスト/ネオエアーXライト(WR)
薄手ダウンJKT、ダウンパンツ、薄手フリース
SOTO/ウィンドマスター、カトラリー、ランプ、食料、カメラ等 約14㎏(水除く)
フォトギャラリー
・実際に行かれる際は、現地の最新情報をご確認ください。
・ご自身の技術や体力に合った無理のない登山計画で山を楽しみましょう。