岡山県真庭市 ラッセル地獄の雪山皆ヶ山
- 投稿者
-
西原 弘二
広島紙屋町店
- 日程
- 2022年01月20日 (木)~2022年01月20日 (木)
- メンバー
- 友人
- 天候
- 曇り時々はれ
- コースタイム
- 休暇村蒜山(80分)皆ヶ山登山口(150分)二俣山手前の終了点
二俣山手前の終了点(70分)皆ヶ山登山口(60分)休暇村蒜山
- コース状況
- 終始ラッセル
- 難易度
感想コメント
大山に行く予定でしたが、天候が良くなさそうなので、真庭市の皆ヶ山に変更して行ってきました。
昨年も登りましたが、山頂からの展望が素晴らしいのが皆ヶ山です。
蒜山高原に着くと予想通りそれほど吹雪いていない。
もしかしたらピークに行けるかもと甘い期待を胸に出発。
歩き始めは何も装着せず、「蒜山高原愛の鐘」の駐車場からは除雪されていないのでスノーシューを装着。
蒜山キャンプ場を抜けて皆ヶ山登山口に向かうのですが、キャンプ場の道は昨年より雪が多く、スノーシューをはいてもスネから膝下まではまる深さ。
これから始まるラッセル地獄を知らぬが仏。
天気も良くなってきて、テンションも上がり、ほどなく皆ヶ山登山口に到着。
ここからはひたすら樹林帯の中を歩きます。
最初こそ楽しく歩けましたが、雪はさらに深くなり、傾斜もでてきて、徐々に体力が・・
それでもまだ青空が時々見えたり、振り向くと蒜山高原が見え、なんとか気力で歩行。
皆ヶ山までの登山道は雪が多くても、手前にある二俣山までは終始樹林帯の中を歩くので蒜山のように雪崩の心配は少ないです。
しかし、皆ヶ山(1159m)手前の二俣山(1083m)に向かう標高700m付近からの急登が一番の難所。
とにかく雪が深く、膝上から太ももまで埋まる中をラッセルしながら進みますが、これがもう大変。
深く埋まって、なおかつ急なのでグリップが効かずに滑りやすくて1m進むだけでも体が悲鳴を・・
徐々に体力、筋力が奪われ、予定よりも大幅に時間がかかってしまい、せめて二俣山のピークは踏みたいと考えていたのですが、帰りの時間を考えて、あと20mぐらいの所で敗退・・
遅れながらもなんとか歩いている友人が限界そうだったので、これ以上無理をしないで正解でした。
雪山だけではありませんが、登山には撤退する勇気も必要だと実感しました。
登りで苦労した斜面も下りはスノーシューでスイスイと。
しかし、すぐに空はどんよりとしてきて、吹雪になり、急いで下山。
キャンプ場まで降りたら終わりではなく、そこから駐車場までが長い。
行く時についたトレースは半分埋まり、疲れた体にはかなりきつかったです。
駐車場に戻りさぁ温泉だとワクワクしていたら、なんと日帰り入浴の時間が終了していてがっかり。
帰りに温泉に行く場合は施設が使える時間は事前に確認をしておかねばと実感しました。
今回の雪山皆ヶ山はほんとうにきつかったです。
チャレンジされる方は急登がんばって下さいね。
スノーシューは必携ですが、MSRのライトニングアッセントのようなグリップのあるモデルがベストです。
今回はアイゼンを使うことはありませんでしたが、6本爪以上のアイゼンは必ず持って行って下さいね。装
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