黒部源流の山を展望する日帰り登山 北ノ俣岳(飛越新道)

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投稿者
髙松 渉
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日程
2022年09月30日 (金)~2022年09月30日 (金)
メンバー
天候
快晴
コースタイム
北ノ俣岳登山口→180分→寺地山→60分→旧避難小屋→120分→北ノ俣岳
→150分→寺地山→150分→登山口
コース状況
登山口に駐車場あり、簡易トイレあり
道中に避難小屋がありますが使用できず、トイレもありません(水場は使えます)

登山口〜寺地山
ぬかるみと泥沼の登山道、ゲイター必須。
道そのものは明瞭で危険な場所もないものの足を取られて歩きにくい(後で知りましたがミズバショウが咲くんだとか)
なだらかですが距離は長め

寺地山〜避難小屋
引き続き泥道を歩きますが展望が開けて北ノ俣岳が正面に大きくそびえ立ちます。
避難小屋は使えず、登山道を脇に入った所なので水場を使う場合のみ行けばOK。

避難小屋〜北ノ俣岳
神岡新道に入ります。最初だけ木道がありますが壊れている箇所が多いので注意。
木道が終わると侵食で凹んだ道になります。
ここもそこそこ歩きにくいが危ない場所はないです。
急登を登りきるとすぐに山頂に到着。
難易度
Google Map
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感想コメント

北ノ俣岳(2622m)は薬師岳と黒部五郎岳を繋ぐ縦走路の中継地点の山です。
一般的には黒部源流の登山起点となる折立から登りますが、岐阜県側から折立の手前の有峰湖へ行くトンネルの脇に今回の登山口があります。

朝6時過ぎに登山口に着き、登山届を出してから歩き始めます。
もう9月も30日になり山は完全に秋の雰囲気、朝の気温は10度ほどと長袖Tシャツに薄手のジャケットを羽織ってまだ少し寒く感じるほど。
紅葉はまだ色づき始めといったところで鮮やかな赤や黄色は少ないですが秋の色がところどころ目に入ってきて楽しい。
この日は天気がとても良く、風もなかったので歩き始めると寒さは感じなくなりました。

「飛越新道は泥道」ということは事前に調べていたのですが、実際に歩いてみるとそこら中で泥沼にハマったり足を滑らしたりで、なだらかな分標高が稼げないのでフラストレーションがたまる道。
苦戦しながらルートのちょうど中間に位置する寺地山にたどり着きます。寺地山を越えたあたりで目の前に北ノ俣岳が出現。とても大きくゆったりとした見た目でこれから歩く道のりも見えてテンションが上がります。

平日のややマイナーなルートとあってこの日は本当に静かな登山道でした。結局、薬師と黒部五郎の縦走路と合流する山頂目前に至るまで誰とも会わず。迫力を感じた寺地山からの北ノ俣岳、薬師岳の脇から顔を見せた剱岳の岳の光景も、避難小屋を過ぎた先の池塘と草紅葉もすべて独り占めできたのがこの山行で一番の思い出です。

このルートの難点として公共交通機関による登山口のアクセスがなく、途中の避難小屋は使用休止。山小屋は薬師方面の太郎平小屋か黒部五郎岳を越えて下りたところの黒部五郎小屋でいずれも遠く日帰りにはコースタイム約11時間と長めです。
ただ、その分素晴らしい景色を静かに堪能できる面白い道だと思いました。

フォトギャラリー

トンネル手前の駐車場スタート

紅葉は色づき始め

きのこもたくさん

道はぬかるんでぐちゃぐちゃ歩きにくい

寺地山を過ぎると北ノ俣岳がどかん

薬師岳の隣に劔岳が顔をだします

避難小屋、使用できませんが水場があります

避難小屋分岐の看板が倒れそうで倒れない絶妙な角度で立っています。

少しの間木道歩き、池塘と好展望を満喫

木道のあとはえぐれて凹んでいる道

左手には薬師岳

山頂に到着!

色づく赤木平越しに黒部源流の名峰が並びます

薬師は本当にでかい

振り返ると有峰のダム湖

静かな山歩きを満喫できました

・実際に行かれる際は、現地の最新情報をご確認ください。
・ご自身の技術や体力に合った無理のない登山計画で山を楽しみましょう。

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