名古屋近郊の山㉓　天狗様探して折平山

折平山（おりだいらやま・682ｍ）は旧藤岡町（現豊田市）にあり、有名処の猿投山と岩巣山の横ながら、マイナーで静かな山。山頂近くには天狗の棲処とされる天狗岩があり、羽団扇を翼とし、自由に大空を飛び、天狗風を起こして峰々を周り、時には夜空を染める天狗火を焚いたという伝説があります。この天狗様、鎌倉時代には天下泰平、疫病除去の旅を続けた3人の修行僧の前に現れ、教えに従い大岩に祀ると流行病や伝染病が激減したそうな。明治時代にはこの山の信者によって寄進された三体の初代天狗様（大天狗・小天狗・鳥天狗）は伊勢湾台風で行方不明になったのを受け、平成7年に二代目天狗様が寄進され、今に至るそうです。
今日はこの天狗様巡りと折平山・高根山を合わせて周回してきました。なお天狗様巡りと書きましたが、各々の天狗様の案内標識はなく特に鳥天狗様の場所は探さないと行けません。天狗岩の登山口にも特に地図はなく、とりあえず遊歩道を進み、まずはお籠堂を発見しましたがここではありません。このあたりは道が数本あり、うろうろしているうちに大きな岩を発見し、よく見たら岩の真ん中に鳥天狗様を発見。一番難しい鳥天狗様を一番に発見できたのはラッキーでした。そして、この岩から踏み跡をたどると下から続く中電保守道の階段に出ました。すぐ上には天狗様1を発見、後で分かりましたが、ここが最も展望がよい岩でした。ここから隣の天狗岩展望台はすぐで、展望としてはここがさらに抜群で隣の猿投山や豊田市街、遠く中央アルプス・恵那山が見えます。あと一つですが、下ったり登り返したりとしましたが、わからずさ迷います。結局、序盤の鳥天狗様の大岩まで下り、手前に登山道があるのがわかり、しばらくトラバースしていくとようやく発見。天狗岩の上に天狗様2がおられました。しかしながらこの大岩には登れず、下からの撮影のみ。ここから上への案内標識があり、次の折平山への縦走路に出ました。分岐には天狗様1・2という標識も確認しました。ということは天狗岩展望台から素直に折平山へ向かえばこの標識を発見できたことになります。それでも鳥天狗様はよく見ないと絶対にわかりませんのでやっぱり探索が必要なのです。
ミッションは果たせましたのですぐさま、折平山へ向かいますが、なかなか下ったり登ったりの連続で疲れます。折平山は展望はありませんが、標識がたくさんあってにぎやかな山頂です。戻って高根山へ向かいますが、途中のめぐみの森展望台に寄り道すると、ここからは大きく御獄山が拝めました。高根山までもアップダウンがありなかなかなかなか草臥れる山です。展望がない高根山からは樹林帯越しに隣の三国山が確認できます。ここから林道までは急坂を下りますが、踏跡やマーキングはしっかりしていましたが、林道戸越西市野々線から下の林道を結ぶ登山道がわかりにくいかもしれません。下りすぎると行きに通った天狗岩登山口にでます。赤いマーキングはありましたが、ちょっと破っぽかったですがここは勘を働かしていくと正解、下の林道にでて、無事集落まで辿りつけました。
今回は天狗様を探すので時間がかかりましたので、打ち止めですが、なかなか面白かったです。