宮崎県 鉾岳 雌鉾スラブ「大長征ルート」

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投稿者
戸田 竜也
アミュプラザみやざき・やま館店 店舗詳細をみる
日程
2024年06月06日 (木)~2024年06月06日 (木)
メンバー
アミュプラザみやざき・やま館店 戸田
アミュプラザみやざき・やま館店 岸本
天候
曇り/雨
コースタイム
【アクセス】
宮崎交通バス・高千穂地区
JR日豊本線・延岡駅→北方総合支所
乗車時間 29分 16km

延岡市乗合タクシーさわやか号「北方線」鹿川線
北方町総合支所バス停→鹿川今村橋バス停
乗車時間 1時間 30km

徒歩
上鹿川今村橋バス停→鹿川キャンプ場駐車場
歩行時間 37分 2.1km

【コースタイム】
鹿川キャンプ場駐車場→(50分)ルート取り付き→(240分)8P目終了点
→(150分)鉾岳谷大滝落ち口→(20分)鹿川キャンプ場駐車場

7時間40分 3.6km 上り720m 下り720m
※休憩時間は含みません。
※標準コースタイムではありません。
コース状況
【ルートの概況】
①鹿川キャンプ場駐車場~大長征ルート取り付き
鉾岳へ登る登山道を忠実に進み、鉾岳沢を徒渉する直前ぐらいで左手に「日本最大級の1枚岩 鉾岳スラブ」と書かれた看板が出てくる。そこから左手の斜面に入っていって5分で取り付き。その間悪場はなく、取り付きはテラス状で快適。

②ルート取り付き~8P目終了点
基本はホールドの乏しいスラブ。シューズのサイズ感や剛性が重要。
ボルトも少なく、4P目あたりからトラバースに変わるのでフォローも墜落のリスクを負う。

【気象】
鹿川キャンプ場駐車場(739m) 8:00時点 15℃ 無風

【装備】
トップ
・パタゴニア フーディニジャケット
・アイスブレーカー ネイチャーダイSSポケットT
ボトム
・フーディニ アクションツイルパンツ
アプローチシューズ
・スポルティバ TX4GTX
クライミングシューズ
・5.10 クァンタムVCS
ザック
・ブルーアイス ドラゴンフライ25

午後から雨が降ることは確実でしたが気温がそこそこ高かったためレインジャケットではなくウィンドシェルで対応。体が濡れるとさすがに寒かったですが押し切れる程度。

【トイレ】
鹿川キャンプ場にあります。
水洗・紙あり。

【駐車に関して】
鹿川キャンプ場駐車場を利用。
数十台は停められます。
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感想コメント

シーズンオフに入る前の最後のクライミング。
1枚岩の巨大なスラブを抱える鉾岳。
その中でも最も登攀距離の長い「大長征ルート」に行ってきました。
スラブは苦手なのでいいレーニングになればいいのですが。
同行は宮崎大学ワンゲル部で積極的に山も岩も登っている岸本くん。

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【今回の課題】
『大長征ルート Ⅴ+(5.8) 11P』 戸田オールリード

1P Ⅳ- 45m
中間支点3本。ランナウトはするが傾斜は緩く慎重に登れば問題ない。

2P Ⅳ 45m
中間支点2本。1P目とあまり変化はない。

3P Ⅳ 35m
ついに中間支点が1本になる。
簡単ではあるがかなり緊張する。
やや右上して松の木まで。

4P Ⅳ- 35m
ややトラバース気味に中央バンドを目指す。
中間支点はやはり少ないがそれよりトラバースであることが緊張感を増幅させる。

5P Ⅳ+ 35m
ややバランスが悪いトラバース。手に頼らず動くのがいい。

6P Ⅴ- 35m
カンテを越えてからが核心。ラインを間違えるとホールドが極端に乏しくなり厳しい。
やや下回りにトラバースのラインをとると使えるフットホールドがある。

7P Ⅲ
中間部からほぼ歩き。
この辺から雨が降り始めた。

8P Ⅴ
たぶん登るラインを間違えている。
出だし数mがかなり厳しく、体感は5.11a~bくらい。後半はボルトがなくなり、フレークにカムを突っ込んでプロテクションを取った。
終了点は錆きったRCGボルト2つ。
降雨が強まり、これ以上は敗退が難しくなるので下降することに決める。

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敗退した8P目終了点からまっすぐは懸垂で降りられず、大滝方向へ少しトラバースしてから下降。
濡れて岩が滑る中斜めに斜めに降りて行きましたが、目星をつけていた岩棚にどうしても辿りつけず、吸い込まれるように大滝の滝つぼへ・・・。
すでに雨でそこそこ体が濡れていたとはいえ、仕方なく滝つぼへ飛び込み、もれなく全身濡れて下山することになりました。
なかなかうまくいかないものです。
また秋に登りに行こうと思います。

フォトギャラリー

広大なスラブ。

6月にしては涼しい。

雌鉾スラブの取り付き。

登ろうか。

垂直方向に上がる分には

このピッチから斜上。

横方向に移動するのはやや気を遣う。

いい景色。

中央バンドに出ました。

「Alone on the wall」ごっこ。

8P目で雨のため撤退。ギアを回収しながら懸垂。

ササユリ満開。

鉾藪を避け、鉾岳大滝の落ち口から、

懸垂。足が滑る。

右方向に見える茶色い岩棚へ着地したかったのですが・・・

岩が滑り斜めに降りられず、

このありさま。

すっかり雨。

帰ります。

・実際に行かれる際は、現地の最新情報をご確認ください。
・ご自身の技術や体力に合った無理のない登山計画で山を楽しみましょう。

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