厳冬期十勝岳 極寒・極上パウダー

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投稿者
斉藤 裕一
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日程
2025年02月03日 (月)~2025年02月03日 (月)
メンバー
斉藤
他 1名
天候
晴れ
コースタイム
登り 4:00
下り 3:00
※タイムは夏山のコースタイムの為、
 実際にかかった時間とは異なります。
コース状況
総距離 11.0km
獲得標高 1220m

吹上温泉から入山。
登山口からマイナス15度の極寒。

前日も降雪は少なく、
登りやすいコンディション。

避難小屋を過ぎた辺りからの、
尾根は岩が出ていて少し登りにくい状態。

グラウンド火口、スリバチ火口の
上部に出た辺りから強風。

ややサイドスリップはするものの、
山頂までシール登行で登る事が出来ました。

雪崩リスクは低め、
吹き溜まりは極上のパウダースノーでした。
難易度
Google Map
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  • おとな女子登山部

感想コメント

最強寒波の襲来直前に、
晴天パウダーを求めて十勝岳に行って来ました。

実は厳冬期に登るのは初めて。
以前同じ山域の三段山に同時期に登った時に、
指が凍傷になりかけた事があり、
万全の寒さ対策で臨みました。

登山開始時から極寒で、
体が温まるまでは写真も撮れませんでしたが、
望岳台(冬季閉鎖)からの登山道と合流する辺りで
やっと体が温まって来たので写真を撮ってみると、
なんと素晴らしい景色でしょう。

右には富良野岳、左には大雪山、振り返ると広大な大地、
そして上を見ると青空と前十勝からの噴煙。
この時点で十勝岳をチョイスして正解だったと
心から思える景色でしたね。

火口付近は強風で体温を一気に持って行かれましたが、
最後の急登に差し掛かった辺りからは風も落ち着き、
山頂までそれほど気にならずに登れました。

山頂から見る景色は
夏とはまた違った印象を与えてくれますね。
こんなに遠くの山まで見えるのは本当に珍しいと思いますよ。

しかし、やはり気温が低いため、
ゆっくり休憩する事は出来ず、
そそくさと準備をして下山開始。

吹き溜まりの乾いたパウダースノーを堪能し、
少し登り返して下山しました。

☆服装・装備について☆
短時間の休憩でも体が冷え切ってしまう極限状態。
防寒ジャケットの使用と山専ボトルに入れたお湯を
こまめに飲みながら体を冷やさないように行動しました。

ウェア類…
インナー(ファイントラック:ドライレイヤーウォーム)
ロンT(化繊)
フリース(グリッド系)
防寒ジャケット(Rab:Nebula Pro JKT)
ハードシェル(ジャケット)
ウインドシェル(Rab:QWB-48)
スポーツタイツ(厚手)
ハードシェル(ビブパンツ)
ソックス(スマートウール:スキーフルクッション)
ニット帽(シェアデザイン:クラシックロゴビーニー)
バラクラバ(厚手)

その他の装備…
バックパック(グレゴリー:ターギー45)
登れるスキー道具一式
ビーコン(BCA:トラッカー2)
プローブ(ブラックダイアモンド:クイックドローカーボン300)
ショベル(ブラックダイアモンド:トランスファー)
アイゼン(ブラックダイアモンド:ネーベプロ)
ピッケル(ブラックダイアモンド:レイブンウルトラ)
※アイゼン、ピッケルは念のため携行しているが使用せず
保温ボトル(サーモス:山専ボトル750mℓ)
サングラス(スワンズ:スノーフィールド)
ゴーグル(ハイコントラスト系)
テンションストラップ(ブラックダイアモンド)
ディッシュブラシスクレーパー(MSR)

フォトギャラリー

極寒十勝岳。

道路から見た十勝岳。

登山口。

スノーブリッジ。

富良野岳。

避難小屋と奥には大雪山。

遠くには夕張山地。

前十勝の噴煙。

ダイヤモンド十勝岳。

写真でも伝わる雪質の良さ。

美瑛岳。

遠くの山々まで見渡せます。

山頂まであと少し。

同行者は先週富良野岳に登っていたそうです。

雲海も。

山頂到着ー!!

山頂からの滑走。

そして火口ラン。

自分達のトラックを見て余韻に浸ります。

登り返し。

・実際に行かれる際は、現地の最新情報をご確認ください。
・ご自身の技術や体力に合った無理のない登山計画で山を楽しみましょう。

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