ガイド研修　観天望気　気象予報士に学ぶ　生駒山　（奈良県）

所属する関西山岳ガイド協会主催の
林真哉先生　（気象予報士）による「観天望気」研修に参加致しました。　元好日山荘のスタッフの先生です。

生駒駅からゆっくり登りますと書きたかったところですが、自分は沢下見予定中止の為
朝急遽参加になり皆様よりも３０分遅れでスタートになりました。駅につくなり走って追いかけました。お寺手前にて皆様に合流になり桜を鑑賞しながらゆっくり登って行きました。
お寺のルートから登りました。
登山道合流地点にて

まず「雲」とは

気温が高い程空気に含めれる水蒸気量は多い。低いと含まれる水蒸気が少なくなりあふれた水蒸気が雲になる。
それが雲です。
放射冷却が大きいと雲海になります。
山の斜面には雲ができる。
そしてその水蒸気の元は海。なので日本海側は常に荒れやすくなります。

本日はやや黄砂で空が霞んでいたので天気図の学びからはじまりました。

高気圧と低気圧　高気圧の風
低気圧は半時計周り　高気圧は時計回りです。



「本日の天気図」


西に寒冷低気圧　南東に前線を伴った温帯低気圧あります。北海道の高気圧。
さてこれからの予報です。

風は高気圧と低気圧を平行にして吹きます。南東からの風になります。
寒冷低気圧は動きが遅い。
この寒冷低気圧を山上にてもう一度学びます。

風の方向を天気図から読む事を学びました。
細やかな質疑応答等、林先生が全て応えて頂けました。
生駒山山上は桜見ごろでした。
六甲山と明石海峡大橋の見えるベンチにて
再び「観天望気」時間になります。

今度は






山下ガイドより　牛窓の揚げの差し入れ皆で美味しく頂きました。

生憎天気はいいのですが黄砂で雲が見えにくく
高層天気図の勉強になります。

イギリスの時間ででているので9時間＋で見ます。
５００HP　５５００Mの天気図なります。こちらでマイナス３０度で雪になりマイナス36度で大雪になります。春ですが明日は山はパウダーになると予想できます。

８５０HP　の風の天気図を見ます。山１５００M位の天気図なります。
風速４または５　（１１～２２ノット　風速５Mから１０M位になります）明日の大峰山は雪で風も強風、立山は昼はグッドパウダー夜は嵐なります。この図で先生は天気図をかけるとの事、自分はまだまだですね。

明日の大峰ならば嵐、大峰の手前観音峯は少し大峰に守られると予報できます。
地上でも寒冷低気圧の南東は雷、すでに2時で九州は雷でした。
大阪でも夕方から雨になります。こんなに晴れていても一気に天気は崩れます。

前線通過後が一番危ない。先生の名言なります。
15日は関東は雷、関西も朝は晴れ昼から雨、荒れるのでクライミングの外岩を中止に致しました。予報通りでした。
立山は昼間はグッドパウダー、夜は嵐　こちらの天気予報もドンピシャあたりました。
地上天気図と高層天気図を重ねて天気を見る。こちらもやってみようと思います。
アルプスであれば７５０HPなります。
気象庁の高層天気図　
テキスト

疑似好天（ぎじこうてん）にについても話しました。
二つ玉低気圧の前の晴れ間で起こった遭難事件。
一番怖い雲　かなとこ雲など危ない雲についても話ました。


ガイド試験前の2か月毎日天気図を見ていたことを思い出しました。
是非自分の山を自分で予報するまでに学んでいきたいと思います。

死にそうになった時の天気図を忘れるな、自分の師匠の名言ですが
空を見て天気図を見てを繰り返していきたいと思いました。

翌朝も空が気になりました。
日々の天気図学習続けていきたいです。

林先生、今回企画していただいた関西山岳ガイド協会の皆様
参加のガイドの皆様ありがとうございました。



　ザック　ミレープロライター　
靴　スプルテイバ　TX４　

サングラス　サンスキー　
ウエア　ベースレイヤー　ファイントラック
レイン　ファイントラックパタゴニア　フーデイニー　　パンツ　モンチュラ　
シャツ　パタゴニア

レンズ白レンズ　は持っていたのに、カメラを忘れました。5分で準備のミスです。