大分県　九州の山22　くじゅう連山・中岳　1791ｍ　牧ノ戸峠から星生山経由で往復

ミレーから今春発売された画期的なレインジャケット、ティフォンファントムファストジャケットを購入したのでさっそく雨天のくじゅうで試してきました。
以前くじゅうに登った時はあまり下調べをせずに行ってしまい、久住山(1786m)が連山の最高峰だと勘違いして登頂し、本来の最高峰の中岳には登頂できていませんでしたので、今回は中岳のピークハントも兼ねています。

雨だとわかって山に行くなら防水の対策・準備万端です。
あとはそれらがうまく機能してくれるかどうか。
なにより、ティフォンファントムが本当に謳っているスペック通りなのかがある程度確かめられるでしょう。
結論からいうと私の所感としては以下のようになりました。

①防水性(耐水性＆撥水性)
生地が薄いので一番心配していたことですが、やはりというかなんというか、新品卸したてにも関わらず撥水は弱めで1時間ほどで表面が保水し始めました。しかし登山中浸水することはなく、屈曲や摩擦が加わる箇所も問題なし。さすがの耐水圧50000mmH2O。

②透湿性
外気の湿度あるいは気温が高いと、衣服内との濃度勾配ができずに透湿が起きにくくなります。これはわかっていたことなので、今回のコンディション、雨天のため外気の湿度90％超では60000g/㎡/24hの数値を体感するには至りませんでした。
ノーマルのティフォンを使っていた時は、湿度60％以下、気温15℃以下くらいで高透湿性を発揮していましたので、ティフォンファントムもそのあたりは同様でしょう。
しかし、そもそも表面が保水してしまうと透湿はまったくしなくなりますから、①で言及している撥水の弱さを考慮すると、例えば荒天時の連泊縦走のような山行で雨具として頼りにするには適さないと言えます。

何事も得手不得手があるというような感じですね。
重量を削りたいトレイルランニングのようなアクティビティで私は携帯しようと思います。

さて山の方はというと、雨の中ではありましたが、樹林帯の中を歩くわけではないので、ガスがかかったくじゅうの景色というのも趣があって私は好みでした。
午後に雨が上がると雲海が出てさらに雰囲気アップ。
晴れた山の景観ばかりが山の醍醐味ではないなと改めて思いました。
また行きます。