穂高連峰~槍ヶ岳縦走

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投稿者
好日山荘スタッフ
日程
2012年09月04日 (火)~2012年09月06日 (木)
メンバー
天候
曇り・晴れのち曇り・雨
コースタイム
一日目
上高地バスターミナル-(5分)-河童橋-(40分)-天然クーラー-(80分)-岳沢小屋-
(140分)-紀美子平-(30分)-前穂高岳-(30分)-紀美子平-(95分)-奥穂高岳-(35分)-穂高岳山荘

二日目
穂高岳山荘-(30分)-涸沢岳-(50分)-最低コル-(60分)-北穂高岳-(100分)-
長谷川ピーク(大キレットの一部)-(65分)-南岳小屋-(5分)-南岳-(70分)-中岳-(30分)-大喰岳-(20分)-飛騨乗越-(10分)-槍ヶ岳山荘-(20分)-槍ヶ岳-
(20分)-槍ヶ岳山荘

三日目
槍ヶ岳山荘-(20分)-殺生ヒュッテ分岐-(20分)-坊主岩小屋-(35分)-天狗原分岐-(30分)-大曲-(45分)-槍沢ロッヂ-(25分)-一ノ俣-(45分)-横尾山荘-
(50分)-新村橋-(10分)-徳沢園-(35分)-明神館-(25分)-河童橋-(5分)-
上高地バスターミナル
コース状況
長丁場なので、ある程度の体力が必要かと思われます。また、一般登山道とはいえ、岩場がかなりたくさん出てきます。まず重太郎新道で岩場の多さに驚かされ、涸沢岳~北穂高岳では岩場や垂直の梯子、鎖場などが数多く出てきて、険しさや高度感が増してきます。そして北穂高岳~大キレットは特に険しく、断崖絶壁に近いような所の登降を繰り返すので、転落・滑落事故も多発しています。実際に、この日も滑落事故があり、ヘリによる捜索・救助活動の現場に遭遇しました。北アルプス南部の雄大さ、奥深さを肌で感じることができる素晴らしいルートですが、岩場を通行する際は十分に気を付け、三点支持をしっかり守ってください。無理だと思ったら、引き返す勇気も必要です。また、岩が濡れると更に危険ですので、雨の日の通行は控えた方がいいでしょう。また、槍ヶ岳山頂部も、大キレットほど危険ではないにしろ、垂直の梯子や鎖が出てくるので、慎重に登降してください。
難易度
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感想コメント

穂高連邦・槍ヶ岳の雄大さを肌で感じることができて、非常に達成感と充実感のあるコースでした。また、個人的には岩場の通過はとても楽しかったです。しかし、コースとしてはやはり長く感じましたし、岩場の通過では緊張する場所もあり、体調管理をしっかりしたうえで、十分に気を付けて行っていただきたいと思います。
また、縦走中は比較的天候が良かったのですが、槍ヶ岳では山頂付近でガスが湧き、穂高連峰ではガスでほとんど何も見えなかったので、ぜひまた来たいと思っています。

フォトギャラリー

早朝の上高地、憧れの河童橋からスタートです。

最初の小屋である岳沢小屋までは普通の登山道ですが、そこを過ぎ、重太郎新道に入るとこのような岩場が多くなります。

前穂高への分岐である紀美子平を過ぎると、吊尾根と呼ばれる尾根の中腹をトラバース気味に歩きます。

本邦標高第3位、奥穂高岳の山頂です。

一日目の宿、穂高岳山荘です。

涸沢岳の登りから、朝焼けの穂高岳山荘と奥穂高方面を望む。小屋、すごい所に建ってますね。

そしてついに、はるか遠くに槍ヶ岳が見えました。素晴らしい光景に感動です。

その前にいくつもの険しい岩山が立ちはだかります。

垂直に近い岩場や梯子、鎖場などが出てきます。

北穂高岳の下りから見た光景。今回のルートの最難関箇所、大キレットです。険しい様相を呈しています。

事故が多い場所とは聞いていましたが、この日も滑落事故があり、捜索・救助活動の現場に遭遇しました。

ヘリの風圧で危ないから動かないように、との指示を受け、1時間近い待機を余儀なくされました。

南岳への登りから、後ろを振り返ります。北穂高岳の北斜面、そして大キレットの荒々しさが伝わってきます。

南岳からは気持ちの良い稜線歩きになります。この先も一部、岩場が出てきますが、危険な箇所はほとんどありません。天気も結構グッド!

二日目の宿、槍ヶ岳山荘に到着です。ガスがかかってきましたが、翌日はもっと天候が崩れるとのことだったので、山頂に行ってしまおうということに。

憧れの槍ヶ岳山頂です。ピークを踏めたことはとても嬉しい、例えガスに巻かれても。

小屋に戻ってくると、なんか・・・また晴れてますね。

三日目はあいにくの雨でした。上高地に下るだけとはいえ、結構長い道のりでした。

梓川に、この時期でも残る雪渓。かなりの迫力です。

美しい梓川のせせらぎ。幾分、疲れが和らぎます。横尾山荘からは緩やかな林道をひたすら歩き、無事上高地に帰ることができました。

・実際に行かれる際は、現地の最新情報をご確認ください。
・ご自身の技術や体力に合った無理のない登山計画で山を楽しみましょう。

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