氷河後のナメ滝を愛でる「白毛門沢」
- 投稿者
- 好日山荘スタッフ
- 日程
- 2012年09月23日 (日)~2012年09月23日 (日)
- メンバー
- 天候
- 小雨
- コースタイム
- 沢-6時間
下山(白毛門登山道)-2時間半
- コース状況
- 前日の雨で水量多し。
当日も小雨。岩には苔が多く、慎重にスメアをしないと滑る所多数。
- 難易度
感想コメント
ひどい残暑も終わり、一気に秋に変わろうとしている今日この頃。
かつてから憧れていた沢、上越は「白毛門沢」に行ってきました!
ガイドブックには「初心者向けのやや難易度のやさしい沢、美しいナメが連続する美渓」
とあったのでかなり気軽な気持ちで行ってみましたが…
前日は大雨、当日は小雨とコンディションはあまり良くありません。
しかし、そこは沢登り。どうせずぶぬれになるのだから少々雨が降っていても関係ありません!
ということでスタート!
とは言ったものの、雨の影響で事前に下調べした印象よりも水量が3倍くらいありました。
全般に流れは早く、水圧もすごい!巻き道のぬかるみもかなり気を配らなければ危険な局面もありました。
しかし沢自体は氷河で磨かれたつるつるの岩の上を水がうっすらと流れる、美しいナメが随所に見られ気分を盛り上げてくれました。
更にその岩質も高度を上げるにつれ、つるつるからごつごつへ、またつるつるへと変化するという不思議な沢でした。
結果としてはロープを出すような本格的な登攀部分はありませんでした(大きな滝は巻き道利用)が、全般に水量が多く所によっては斜度も急なため、気を抜けない時間が長いです。
特に序盤に登場する「ハナゲの滝」は水量が増すとその姿を龍の如く変え、美しさの中に多分な危険をはらむ滝になっておりひやりとさせられました。
しかし水量のおかげで今回一番の迫力のある滝「タラタラの線」の迫力は相当なものになっていました!(もちろん巻き道利用)
遡行をはじめて約3時間、直径7〜8mはあろうかという巨大な岩(林家三平に似ている♪)を越えるともう大きな滝はありません。
そこからはただもくもくと急な沢の流れを登っていきます。そして一気に高低差300m程を登り詰めます…と、これが辛い!
疲れた体にむち打ち、必死に登ります!
あたりはガスで見通しがきかないので高度計でおおよその現在位置を確認しながらひたすら前進。
稜線が見え、短いヤブ漕ぎをすると…ポンっと白毛門山頂にでました!
強風吹きすさぶ中全員で喜びを分かち合い、カップラーメンを食べさっさと下山開始です。
下山は白毛門登山道を約2時間そのまま下り、無事駐車場に到着!
どろどろになったウェア、ギアを河原ですすいで沢を後にしました。
今度はもっと水量の少ない時に訪れたいと思います。
でも、あのナメの景観は今後忘れることはないでしょう…
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・ご自身の技術や体力に合った無理のない登山計画で山を楽しみましょう。