芥見権現山・岩場ルート右から左

芥見権現山（あくたみごんげんやま・317ｍ）は10kmに及ぶ各務原アルプスの一部で西側玄関口付近に位置します。各務原アルプスの中で唯一、南側も北側も岩場で形成されている山で特に南側にはクライミングルートのゲレンデがあります。
ザイルを持って行ってましたが、朝方、冷たい雨が降っていたのもありクライミングはせず、通常のバリエーションルートのみに切り替えて芥見権現山を目指します。
バリエーションルートはこの各岩場を巻きながら進んで頂上に向かうルートで、本日は右ルートで登り、左ルートで下りました。右ルートにはすっきりしたクライミングゲレンデがあり、トップロープでも継続して繋げることもできます。
バリエーションルートとしては一般ルートではありませんが道はしっかりしていて、岩にペンキ印がしてあったりします。岩場を右へ左へ超えていきますが、ザレ場を進み、岩場自体は脆い岩が多いです。
右ルートには名所になっている権現槍と言われる岩があり、基部から右斜上にロープが張られています。上まで行くとそれほど大きな岩ではありませんが、遠くから見るとそれらしい形をしています。この先は尾根通しに路岩の道、最後の岩場を通り、縦走路へでます。縦走路合流後は右へすぐに山頂に到着します。途中から天候もよくなり、山頂では平日ですが３パーティーが通過していきました。
ここから北面の岩場を周遊できますが、今回は槍岩と一服岩だけを見るべく、長山城跡まで進み、下って行きました。この大洞方面へ下る道も一般的ではありませんが、道ははっきりしていました。一服岩はテープがなければ通過しそうでしたが、裏側に回ると大きな岩です。また槍岩も分岐を見逃しそうですが、踏跡を見つければすぐに行けます。
長山城跡まで戻ってから、今度は行きしなに確認しておいた左ルート下山口まで戻ります。左ルートは右ルートに比べ藪が多いですが、岩場の巻道みたいなルートを下っていきます。どんどん下ると道がなくなり、岩場の上で立ち往生し、右も左も切れているので岩場を下っていくとなんとか下れます。最後は樹林帯に突入し、堰堤を目指しますが、さらにわかりにくい道で私たちは沢沿いに道を求めて下って行きました。この樹林帯の中は白いテープを追いかけると良いですが、野生の勘で下りました。
短く手頃な面白いルートでたのしめましたが、今度はクライミングルートで登って行きたいですね。