厳冬の大峰を満喫! 弥山・八経ヶ岳~行者還小屋
- 投稿者
- 柴田 大助
- 日程
- 2013年01月28日 (月)~2013年01月30日 (水)
- メンバー
- 神戸店 徳本
- 天候
- ☀/☁/☃
- コースタイム
- 一日目
天川川合バス停(160分)栃尾辻避難小屋(200分)狼平避難小屋
二日目
狼平避難小屋(120分)弥山(80分)八経ヶ岳(40分)弥山小屋(120分)弁天ノ森(210分)行者還避難小屋
三日目
行者還避難小屋(160分)大川口登山口(80分)みたらい渓谷(30分)天川川合バス停
- コース状況
- 栃尾辻付近よりワカンを使いました。
新雪のためトレースもほとんどなく、すぐに膝下位のラッセルになりました。
行者還から大川口登山口間の上部は老朽化しており、足場の悪い箇所が続く危険なルートです。目印のテープはありますが積雪のため不明瞭なところも多いです。10本爪以上のアイゼンとピッケル、GPSも有効でした。念のためロープ・ハーネスなどの装備もあった方がよいでしょう。
- 難易度
感想コメント
下市口から天川川合までのバスは、冬期本数が少ないので注意して下さい。
今回は一番早い、8:47下市口発のバスに乗りました。
計画ではコンディションさえよければ釈迦ヶ岳往復が目標でしたが、数日前からの強い冬型の影響かフカフカの新雪がしっかり積もっておりトレースもほとんどありませんでした。ルートファインディングしながらのラッセルと、日頃の不摂生もたたり(笑)狼平避難小屋に着いた頃には16時を過ぎていました。1日目の目標は弥山小屋泊だったのですが、コースタイムの倍近く時間を費やしていたのでやむなくここに泊まることにしました。このペースでは釈迦ヶ岳往復は無理と判断し、予定を弥山~八経ヶ岳往復、弁天ノ森~行者還~大川口下山へと変更しました。幸い小屋はとてもきれいで快適に過せました。
2日目はこの日の行程を考え、朝2時に起床(!)4時に小屋を出発しました。
天気はこの日が一番よく近畿最高峰、1915mの八経ヶ岳に着く頃には一瞬だけご来光も拝めました。弥山から行者還までは気持ちの良い尾根歩きになりますが、前日と同じくなかなか思うように進みません。途中から膝も痛みだし悪戦苦闘しつつ何とか行者還小屋に着いたのは14時前。約10時間の行程を終えて小屋でぐったりしている間、パートナーは装備をピッケルとアイゼンに替え、行者還岳をサクッと往復していました(凄い!)。
ちなみにこの行者還小屋は今までの僕の避難小屋のイメージを覆す、避難小屋と言ってしまうにはもったいないような立派な小屋です。外観もきれいですが、中はもっとすごい!
3日目のルートは足場が悪く登山道も不明瞭だったので、いざとなればロープを出す場面も想定しましたが、奇跡的に途中から微かなトレースが見つかり助かりました。一カ所だけ角度のある斜面のトラバースで数センチの雪の下が岩の箇所があり、緊張感とちょっとしたスリルを味わえました。
初心者向きのルートとは言えませんが、避難小屋も多くバラエティに富んだ良いルートでした。
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