飛騨高地の原生林・県立天生自然公園～籾糠山

むせかえる様な生気に、頭がくらくらする。。。

山を歩いているとたまにそんな場所に出くわすときがある。
目には見えないが確かにそこにあるモノとして、踏み入った者に
影響を及ぼす。
そんな何かを感じる場所。

この山を歩き出した瞬間、そんな風に感じ、圧倒された。

単に自然が濃いとかそういうレベルとは少し違う異質な力を感じ
る。。。
花の種類や蠢く虫たちの活発さ、鳥や獣たちの息遣いなどは確か
に多く感じるのだが、それら全てが圧倒的な生気をもって次々に
現れては過ぎていくのだ。
普通の都市暮らしに慣れている私にとっては刺激が強すぎた。

まるで酔っ払ったかのようにフラフラと寄り道道草ばかりするの
で、いつもの自分の標準的なコースタイムからすればびっくりす
るほどの時間をかけてしまった。

ここ天生峠は自然観察系山屋さんにとってはまさに天国のような
所です。
その分、制約も多い。
ブナやカツラ。アカガシなどの巨木が林立する明るい林の足元に
多様にひろがる生態系を持つ貴重なフィールドを訪れるためには
延々と峠道をやって来て、さらに５００円の入山協力金まで必要
だ。
山行中のキジ撃ち行為も厳禁で、限られたトイレブースを利用し
て携帯トイレを持ち込まなくてはならない。

それでも、この地を訪れる登山者は決して少なくはないらしい。
そこまでしても来たいと思う価値がここにはあるのだ。

人によって感じ方はちがうのかもしれないが、冒頭で私が感じた
あの得体の知れない何かを皆さんも感じていらっしゃるのだろう
なあ、と思ってしまいました。

でなきゃ、こんなトコまで皆さん来ませんよねー(＠＠)；
いや、ホンとに遠かった。。
次回は泊まりでゆっくり来たいです♪



※あまりにお花が多かったので、別記事でお花の画像を追加いたしました※