クラシックルートである徳本峠越えより霞沢岳(日本二百名山)/長野県【北アルプス】

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投稿者
好日山荘スタッフ
日程
2013年07月16日 (火)~2013年07月17日 (水)
メンバー
天候
晴れ
コースタイム
【1日目/島々~徳本小屋】
島々バス停⇒(100分)二俣トンネル⇒(65分)中間ベンチ⇒(15分)瀬戸下橋⇒(55分)岩魚留小屋⇒(110分)力水の水場⇒(65分)徳本峠小屋/テント泊

【2日目/徳本小屋~霞沢岳~上高地】
徳本峠小屋⇒(55分)ジャンクションピーク⇒(135分)K1ピーク⇒(15分)K2ピーク⇒(15分)霞沢岳⇒(100分)ジャンクションピーク⇒(20分)徳本峠小屋⇒(45分)明神館⇒(30分)上高地
コース状況
島々から徳本峠小屋までは危険箇所もないですが、沢沿いを数回渡り返すので踏み後を見落とさないように注意が必要です。沢にかかる木橋も不安定なものもありました。
霞沢の登りは森林限界を超えそうなあたりから急峻になり浮き石も目立ちますので注意してください。
峠より上高地までの下りはよく整備され歩きやすいです。
難易度
Google Map

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感想コメント

ウェストンと島々谷のガイド・嘉門次が越えた徳本峠を、古典的なルートでもある島々から歩いてみたくなり、さらに霞沢岳も前々より興味の対象でしたので、計画段階で期待感が高くありました。

実際歩いてみて感じたのは、とても山の風情を感じれる心地よい雰囲気のあるルートでした。
今は容易に入山できる上高地ですが、島々から歩いてアプローチする事により、アルプスの玄関口がまた違う角度より見え、島々のもつ歴史を感じられます。
戦国時代の悲劇の舞台だったり、生活路として地元を支えてきた古道としての側面を知り、現代では何気ない峠越えの持つ価値の一端を少しでも味わうことができ、こういうアプローチの仕方もありだと痛感しました。
行程に余裕があれば、例えば槍ヶ岳を登るにしても利用したいとさえ思える…そんないぶし銀の魅力が確かに存在してくれます。

また霞沢岳は以前より上りたくて仕方なかった対象でしたが今回ようやくその機会となり、いつも同じだった穂高の景色もこの山から眺めるのもちがった趣があり良かったです。
深田久弥もこの景色を絶賛したそうです。
山自体は1泊二日で歩けるので週末休みの方でも十分にチャレンジできますし、適度に登り応えもあり、アルプスらしい山歩きを味わえます。
私としては“テント担いで初めてのアルプス登山”にもってこいの山としてお薦め致します。

フォトギャラリー

今回の山旅はウエストンも訪れた徳本峠を目指します。

しばらく歩道を歩けば動物よけのゲートがあり、こちらを開けて先へと進みます。

熊に注意です。人の少ないルートなのでリアル感がありすぎて困ります。

道のわきより水流があり数年前の豪雨被害なのか、ちょっと頭をよぎってしまいました。

沢沿いの気持ちよい道が続きます。そこまでアップダウンもなかったです。

水の空気感は五感も涼しくさせる感覚です。

ネーミングがやる気にさせる所。文字どうり元気もらいました。

テントに訪れた小さな訪問客。

2日目は徳本小屋から歩き始めです。

スタジオジャンクションより最高の景観…深田久弥をして「日本山岳景観の最高のもの」と言わしめたのに納得。ジャンダルム・前穂高・明神岳と登山者最高の景観のひとつです

この他にも随所に好展望が続きます。

焼岳と上高地。

霞沢岳までの途中のK1ピークより霞沢岳を望みます。

登頂成功!展望が雲にさえぎられていたのが少し心残りでした。

徳本峠の山小屋。

帰りは上高地へ下り道。ごくわずかですが徒渉する場面もありました。

念願の岩魚定食も食べました。山の疲れを癒やしてくれる感動ものです。

上高地へ向かう梓川沿いから見上げる明神が大好きです。

最後は土砂降りの雨。自分らしい幕切れでした。

・実際に行かれる際は、現地の最新情報をご確認ください。
・ご自身の技術や体力に合った無理のない登山計画で山を楽しみましょう。

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