奥秩父 滝川本流に遊ぶ ~ 豆焼沢出合から金山沢出合まで (雁坂峠北東面)
- 投稿者
-
伊藤 岳彦
横浜西口店
- 日程
- 2013年08月04日 (日)~
- メンバー
- 単独行
- 天候
- 晴時々曇
- コースタイム
- 出会いの丘 (40分) 豆焼沢出合 (120分) 金山沢出合 (30分) 山道 (60分) 出会いの丘
- コース状況
- ■ 天狗岩トンネル先に、明瞭ながら急な踏跡あり。
豆焼沢出合にピンポイントで下りられます。
■ 水温はやや低めで、水量豊富です。
■ 滝らしい滝はなく、多くの淵があります。
■ ロープを使用することはありませんでした。
■ 金山沢出合から枝尾根(踏跡は極めて不明瞭)を忠実に登って山道へ。
■ 山道は明瞭ではっきりとした踏跡があります。
■ 出会いの丘はトイレはありますが、自販機はなし。
- 難易度
感想コメント
埼玉県および東京都を流れ東京湾に注ぐ一級河川である「荒川」は奥秩父の上流部において、大血川・大洞川・中津川・滝川・入川という5つの大支流に分かれます。
「滝川」はその一つで、雁坂峠から和名倉山までの一帯を水源とする非常に深い渓です。
雁坂トンネルの開通により多くの影響を受けた谷ですが、本流域の水晶谷・古礼沢をはじめ、金山沢・槙ノ沢・八百谷など遡行価値の高い支流を多くもちます。
ただ水量がとても多く、深い釜や淵が連続するだけでなく、遡行距離も長く、低水温下での泳ぎを強いられることもあるので、相応の体力が求められます。
通常豆焼沢出合から古礼沢を辿っても、遡行時間だけで約15時間前後、夜行1泊2日の強行軍となるので、なかなか足の向かないエリアですが、滝川本流中流域の釣橋小屋跡と黒岩尾根末端の林道終点を結ぶ<地図にない山道>を利用することで、下流・中流・上流を分けてそれぞれ違う日に辿る分割遡行が可能となります。
この山道はかつて秩父からの雁峠越えに使われていた道で、釣橋小屋跡から通り尾根沿いに上がり笠取山北面をトラバースしていたらしいですが、現在はもちろん完全な廃道です。
失われた登山道を好むマニアには垂涎のルートなのかもしれませんが、それでも釣橋小屋跡までは立派な踏跡になっているので、沢ヤにとっては有難いエスケープ・アプローチの道として細々と残っているようです。
そんな訳でちょっと邪道なような気もしますが、滝川本流の一部を辿ることで、真夏の1日休みを有意義に過ごしてみようと思いました。
今回は滝川本流のほんのプロローグにすぎませんが、豆焼沢出合から金山沢出合までのゆったり約2時間の短い遡行。
今日は日曜日。釣り人の方がおられるとご迷惑をかけるので、道の駅で一晩爆睡したのち、お昼近くに入渓しました。
沢登りというよりほとんど川歩きという感じでしたが、やや低水温で水量豊富な淵が多くあるので、積極的に泳いだりへつったりすることで、自分の体が低水温にどれくらい耐えられるのかを知ることができた点はそれなりに有意義でした。
次に滝川を訪れる際は、金山沢出合から釣橋小屋跡まで辿ってみたいと思います。
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