北アルプス 奥穂高岳~西穂高岳 縦走

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投稿者
梅原 操
日程
2013年09月19日 (木)~2013年09月20日 (金)
メンバー
イオンモール東久留米店 梅原
天候
19日:晴れ 20日:晴れ 
コースタイム
1日目:上高地バスターミナル⇒【110分】⇒岳沢小屋⇒【135分】⇒紀美子平⇒【95分】⇒奥穂高岳⇒【25分】⇒穂高岳山荘

2日目:穂高岳山荘⇒【35分】⇒奥穂高岳⇒【45分】⇒ジャンダルム⇒【120分】⇒天狗のコル⇒【120分】⇒西穂高岳⇒【120分】⇒西穂山荘⇒【140分】⇒帝国ホテル前
コース状況
1日目:重太郎新道はゴツゴツの長い急登です。鎖場やハシゴ、三点確保で登る場所もあるので慎重に歩きましょう。
吊尾根は道幅はやや広いですがこちらも足場はゴツゴツで、片側が切れ落ちている場所もあるので気を抜かず。

2日目:奥穂高岳~西穂高岳の縦走路は急な岩場の登降が連続します。岩場歩きや岩登りの基礎がないと歩くのは難しいです。とても高度感があるので、高さへの慣れも必要だと思います。ヘルメットが必要なルートです。
西穂高岳~西穂独標は上記のルートより歩きやすくなりますが、ゴツゴツした足場の登降が続くので気を抜かずに歩きましょう。
難易度
Google Map

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感想コメント

今年もやってきました、上高地!
目指すは昨年悪天候で断念した奥穂高岳~西穂高岳の縦走ルート。
今年の7月にも計画していたのですが、その時もまた天候不良で中止に。
今回、天気予報では大型台風が通り過ぎたあとで安定した晴れが数日続くとのこと。

昨年と同じく、かなり寝不足の状態で上高地をスタート。
そしてルートもまったく同じ、岳沢小屋を経由して重太郎新道を通って穂高岳山荘へ向かいました。
1日目の19日は中秋の名月。夜になっても空にガスはなく、素晴らしい夜空に満月がとても綺麗に見えて感激。
明日も天気が崩れないことを願いつつ早めに寝ました。

2日目。まだ暗い時間にヘッドランプを装備して登山を開始しましたが、奥穂高岳に着く頃にはだいぶ明るくなってきました。
ジャンダルムを正面に見ながら、いよいよ西穂高岳への縦走をスタート。緊張感よりもワクワク感が大きく、よく寝たので足取りも軽かったです。
歩き始めてすぐに通過する「馬の背」。いきなりだったせいなのか本当に危ないからなのか、全体を通してここの通過が1番スリルがありました。
その後ジャンダルムへ登り360°の絶景を堪能。この日も昨日に引き続き奇跡の晴天となり、雲やガスはまったくなく日本中の山が見えるんじゃないかと思えるほど遠くの山まで見ることができました。
のんびりしたかったのですが、先は長いのであまり長居をせずに出発。

天狗のコルまでくると約半分。しかしここからルートのアップダウンが半端じゃない!浮石や崩れやすい岩場の急斜面を登ったり下りたり。
体力も必要ですが、緊張感を切らさない精神力も必要になってきます。足を置く岩はもちろん手をかける岩にも気を使い、落石を起こさないように慎重に歩く…気疲れの方が大きかったです。

この縦走路で大切なのはルートを外れないこと。
私は1箇所だけナイフリッジを通過するときに短い距離だったのですが「かなり危険な場所だな~」と感じながら超慎重に通過し、終了点で振り返ると歩いたルートの反対側にマークが付いていて「やっぱりそうか」と思った場所ありました。
ルート上の迷いそうな場所や危険な場所にはだいたいマークがついているので、進行方向に迷ったりおかしいなと感じたら無理に進まず、必ず周囲を見渡してマークを探しましょう。外れると非常に危険なので。

越えても越えてもなかな出てこない西穂高岳が見えたときはホッとしましたが、西穂高岳手前も落石の危険がある急な登りが待っているので最後まで気を抜かず歩きました。
西穂高岳頂上でも天気は雲ひとつ無い青空。素晴らしい景色を眺めながら休憩をして出発。
ここからのルートは今までに比べればとても歩きやすい道。登山者も増えてとても賑やかでした。
目的のルートを無事に歩ききった安心感と終わってしった寂しさを感じながら、のんびりと上高地まで歩いて下りました。

今回、目標であった奥穂高岳~西穂高岳を歩くことができ、長く険しいルートだっただけに大きな充実感と達成感を感じられた山行でした。
そして2日間とも奇跡的な好天に恵まれ、2度と見られないのではないかと思えるほどの絶景を満喫でき、怪我や事故もなく無事に歩けたことを山の神様に感謝です。

フォトギャラリー

昨年と違い、最高の天気でスタート

穂高岳山荘から見た、雲海へ沈む太陽

中秋の名月と常念岳

正面奥にジャンダルム。長く険しい縦走路のスタートです

まるでウロコのような道

1番スリルがあった「馬の背」を振り返って

中途半端な場所で日の出を迎える

高度感満点のトラバース

中心にうっすらと富士山が写っています

やってきましたジャンダルム。後ろの尖がりは槍ヶ岳

両側切れ落ち。ここもなかなかスリリングでした

これから向かう間ノ岳。道はどこ?

逆層スラブ。滑り台のよう

写真中心の1番高い先端を越えていきます

やっと見えた西穂高岳

西穂高岳頂上。後ろは笠ヶ岳

西穂山荘への道も、まだまだアップダウンが続きます

歩いてきた縦走路。ゴツゴツでガラガラでした

西穂独標から下りてきた道。ゴロゴロでけっこう急です

とても立派な西穂山荘。賑わってました

・実際に行かれる際は、現地の最新情報をご確認ください。
・ご自身の技術や体力に合った無理のない登山計画で山を楽しみましょう。

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