裏丹沢 神ノ川 紅葉散策 ~ 雨上がり静かな渓谷歩き (檜洞丸北面)
- 投稿者
-
伊藤 岳彦
横浜西口店
- 日程
- 2013年11月07日 (木)~
- メンバー
- 単独行
- 天候
- 曇
- コースタイム
- 神ノ川林道ゲート(120分)広河原(60分)神ノ川林道ゲート
- コース状況
- ■ 神ノ川林道ゲートまで完全舗装路です。
■ ゲート前に公衆トイレがあります。
■ 河原歩きをする場合は渡渉を繰り返すので、沢靴が便利です。
■ 最初の堰堤へ至る踏み跡をたどって入渓しました。
■ 堰堤には高巻き道と固定ロープがあります。
■ 伊勢沢出合より上流は堰堤が続くので、適当な場所で林道に上がりました。
- 難易度
感想コメント
広大な丹沢山塊の北部、道志川流域は「裏丹沢」と言われ(「北丹沢」とも)、交通の便が悪いため、訪れる人も少なく、とても静かな登山を楽しむことができます。
なかでも蛭ヶ岳から檜洞丸にかけての稜線の北側を水源とする神ノ川(かんのがわ)は道志川の最大支流で、中級クラスの沢登りルートを多くもち、意外にも立派な渓谷の様相を見せてくれる隠れたスポットです。
大規模な堰堤や不必要なほど立派な橋など公共工事の爪跡がみられるのは大変残念ですが、それを差し引いても、山深い豊かな自然が人知れず広がっていることは驚きに値します。
新緑や紅葉に彩られる渓谷美を楽しめるスポットは多々ありますが、知る人ぞ知る静かな渓谷はそう多くありません。
神ノ川は美しさと深さをあわせもつ、そんな渓谷の一つであるように思います。
11月のとある平日。
この日は午前中が雨、昼頃から天気が回復する空模様だったので、昼過ぎに神ノ川を訪れ、紅葉散策を楽しんできました。
しかし、ただ林道を歩くだけではもったいないので、最初の堰堤から河原に降り、ステルス沢靴での川歩きをすることにしました。
やはり紅葉と川の組み合わせは趣深いものがあります。
膝下までの渡渉を何度か繰り返しながら、ゆったりと歩きますが、色鮮やかな紅葉と水の流れの清らかさに思わず足が止まってしまいます。
ただ堰堤の高巻きもあり、とても一般的であるとはいえません。
足回りに沢装備をお持ちの方にはマニアックながら紅葉の渓谷歩きを堪能して頂けると思います。
ゴールとなる広河原は名前の通り、視界の開けたとても広い河原です。
難ルートで知られる地蔵尾根の末端に位置し、支流の彦右エ門谷には昭和40年頃の台風の影響でつくられた無粋な堰堤が要塞の如く何基も立ちはだかりますが、ほとんど人が訪れることはなく、時が止まってしまったかのような静けさに包まれていました。
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