富士山 6月、残雪の富士山に登頂★

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投稿者
太宰府インター店 秋山 克史
日程
2010年06月10日 (木)~2010年06月11日 (金)
メンバー
秋山 克史(単独)
天候
晴れ☀ 積雪1mほど
コースタイム
6/10 10:50五合目=11:20六合目=12:50七合目=15:50本八合目[total 5'00]
6/11  7:00八合目=8:00山頂久須志神社=9:00剣ヶ峰登頂=9:30久須志神社=9:50本八合目=11:10七合目=12:10五合目[total 5'00]
コース状況
・7合目までは積雪もなく、日差しがあると暑く感じました。
・7合目以降次第に積雪が増え、アイゼンとピッケルを装備しました。他の登山者はみなここまでのようでした。ここから八合目までの登りが最もきつく時間と体力を使いました。
・明け方は氷点下でアイゼンが効くようになり少し登りやすくなりました。鳥居をくぐるにはかがまなければならないほど雪は深かったです。
・晴れてはいますが8合目以降、山頂~御鉢巡りまで大変風が強く、時々立ち止まって凌ぎました。息が上がり、酸素も薄いように感じられました。
難易度
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感想コメント

2010年の富士山は特に雪解けが遅く、6月にもかかわらず12本爪アイゼン、ピッケルを用いた本格的な雪山登山となりました。天候に恵まれたため、空の青(どちらかというと藍色)とまぶしく輝く雪の斜面を、自分の踏み音だけを聞きながら登る富士山は素晴らしく、自由と緊張感は単独行ならではのもので、個人的にはとても良い経験が出来たと感じています。
ただし6月の富士山はすれ違う人もまばらで小屋も休業中とあり、積雪や天候など状況の変化に対処できない場合、即遭難につながります。山開き前は麓の情報もあまり当てになりませんのでルート状況に関しては現地で判断する事になります。様々な状況を想定し、体調と装備を万全にして、単独での山行は極力避けた方がよいと感じました。

フォトギャラリー

5合目は綺麗な観光地です。売店や飲食店があり高度順応にうってつけです。

6合目のジグザグ登りです。きついですが振り返れば眼下に富士五湖が広がっています。

7合目より。徐々に雪が見え始めました。それにしても天気に恵まれました。

8合目からは完全に雪山登山。急斜面を時にジグザグに巻くように登ります。風も出てきまし

本8合目です。ここからは浅間大社の境内となりいくつも鳥居が続きます。日が傾きかなり寒

本8合目から山頂方面。風がとても強そうです。今日はここでビバークし、翌朝山頂へ向かう

夜明け前。ピッケルも寒そうです。雪洞から出るとかなりの強風で登るかどうか迷いました。

ご来光です。感動で寒さも忘れそうです。

雲海を背にアタック決行です。

9合目の鳥居です。遠くに山頂の鳥居が見えます。あと少し!がんばれおれ!

山頂直下です。もう走って登りたい距離なんですが、息が上がってとても無理です。カメラを

山頂の狛犬くんに氷が。厳しい表情から冬の富士山頂の過酷さが垣間見えます。

祝・登頂!!すべての苦労が報われる瞬間です。

御鉢の縁を剣ヶ峯へ。背後から巨人のような雲が鎌首立ててむかってきます、イイヤァァーッ

あの三角の先が日本の最高点、剣ヶ峯(3776m)です。

最後の登り。負けてたまるか!

祝・登頂2!!我ながらヒマラヤに登ったかのごとき満足げな表情です。

剣ヶ峯から見下ろした御鉢の全貌です。やっぱりここは火山なんだな、と。

帰りは真っ白の斜面をそれこそ滑るように下ります。さよなら、フジ!

帰路。飛行機から富士山頂が見えました。数時間前、あそこに立っていたんだ・・・

・実際に行かれる際は、現地の最新情報をご確認ください。
・ご自身の技術や体力に合った無理のない登山計画で山を楽しみましょう。

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