富良野岳 北壁滑降

投稿者
林 勇樹
大丸福岡天神店 店舗詳細をみる
日程
2014年04月21日 (月)~2014年04月21日 (月)
メンバー
サッポロファクトリー店 林
天候
晴れ時々曇り
コースタイム
バーテンかみふらの前駐車場(100分)ホコ岩(50分)富良野岳(15分)1550m登り返し地点(30分)ホコ岩(20分)バーテンかみふらの前駐車場
コース状況
ジャイアント尾根…問題なし。非常に登りやすい尾根

ホコ岩~富良野岳…アイゼン・ピッケル必携。細いリッジのアップダウンの連続で歩行注意。強風時は無理しないこと。

北壁ルンゼ…3mほどのノドが2ヶ所あり。全体的に狭い。転倒・滑落注意。

べべルイ沢…下部はストップ雪気味。
難易度
Google Map

より大きな地図で 富良野岳 を表示
  • スタートナビ
  • おとな女子登山部

感想コメント

十勝遠征初日。十勝連峰の西寄りに位置する富良野岳へ。

冬季専用のルートであるジャイアント尾根経由でまずはホコ岩を目指します。ヌッカクシ富良野川を渡渉し、雪に覆われたべべルイ川を横断後、ジャイアント尾根に取り付きました。スキー滑走にも向く広くて緩やかな斜度が終始続くジャイアント尾根を登りきると、富良野岳の雄姿が突然現れます。

広大なべべルイ沢、鋭く尖ったホコ岩を左手に見やりながら、富良野岳頂上まで続く稜線へ取り付きます。ここからは先程とは違って本格的な雪山登山。急なアップダウン、両側が切れ落ちた細いリッジ。スキーを担いでの歩行は神経を削られます。強風だったら諦めていたでしょう。三峰山から続く十勝連峰の主稜線に合流すると広くなり、頂上はもうすぐ。北海道の山自身初登頂は富良野岳でした。
山頂からは十勝連峰、大雪山、夕張山地がきれいに見渡せました(他の山々はわかりませんでした)。

風の無い山頂で休憩し、ホコ岩から眺めて気になった頂上直下へ突き上げるルンゼへ。ホコ岩から見た感じと地形図を見た感じで、狭いけれどとくに障害物(岩、崖、滝、デブリなど)は無さそうだったので、滑ることに。遠くから見た感じでは壁のように見えましたが、近くで見るとそこまで急ではありません。雪も適度に柔らかくなっており、滑りに支障は無さそうです。意を決して雪庇の端からドロップ。とにかく狭い。両端の岩壁にぶつからないようにジャンプターンを駆使して無事にノドを通過。広い所へ出て、少し気が楽になったのも束の間、すぐにノド第二弾が出現。ノド奥が広くて緩やかなのが見えたので、直滑降で通過。その後は右側の岩尾根の末端まで滑り、末端を北に巻いた1550m地点でスキーを外し、ホコ岩まで登り返しました。

ホコ岩から下のべべルイ沢は先程のルンゼとはうって変わって広大なオープンバーン。富良野岳BCと言えば、このべべルイ沢が主流なのも頷けます。途中ストップ雪があったものの、非常に快適な斜面でした。バウダー期に来ればさぞかし楽しいことでしょう。あっという間に最初の渡渉地点まで戻ってくることができました。

駐車場に着いて、そのまま車で白銀荘へ向かい汗を流し、併設のキャンプ場にテントを張り、翌日に備えました。

十勝遠征初日は天気も良く、ルンゼ&オープンバーン滑降と二種類の滑降が楽しめて大満足でした。

フォトギャラリー

富良野岳北壁。ルンゼのエントリーは中央雪庇の右端。雪庇の左端が頂上。

ここから出発。

渡渉。

非常に登りやすいです。

ホコ岩まであと少し。

ホコ岩より富良野岳。

ナイフリッジ。片足しかスペースがありません。

いやらしい稜線です。

ともあれ登頂。

エントリーポイント

上から。斜度は目算40度前後。そこまで急ではありませんが、とにかく狭いです。

エントリー。荘厳な景観。

一番目のノド。このあたりが一番急でした。

通過。

一旦広くなって

二番目のノドへ。

登り返し。一番しんどかった。

富良野岳BCの定番、べべルイ沢へ。

ここは大回りのダイナミックな滑降が楽しめました。

到着~

・実際に行かれる際は、現地の最新情報をご確認ください。
・ご自身の技術や体力に合った無理のない登山計画で山を楽しみましょう。

この記事を見た人は次の記事も見ています

アクセスランキング

大丸福岡天神店 - 登山レポート

同難易度の登山レポート

  • スタートナビ
  • おとな女子登山部