兵庫県 雪彦山(せっぴこさん) 不行岳三峰南東壁 『友人登路』

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投稿者
戸田 竜也
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日程
2014年05月08日 (木)~
メンバー
GRAVITY RESEARCH NAMBA 戸田
GRAVITY RESEARCH NAMBA アルバイトスタッフ2名
天候
曇り
コースタイム
展望台→(20分)『友人登路』取り付き→(240分)三峰頂上→(60分)『友人登路』取り付き→(15分)展望台
コース状況
駐車スペースから取り付きまでは、沢に向かって下って行き、渡ったあと沢沿いにまた上がります。岸壁の基部に達したら基部沿いに左側にトラバースしていきます。
踏み跡は比較的明瞭で赤ペンキによる目印もありますので、迷いづらいと思います。
ヒル、いませんでした。
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感想コメント

雪彦山はもともと鉢立山・洞ヶ岳・三辻岳の総称で、洞ヶ岳はさらにいくつかの岩峰群に分けられます。
今回登ったのはその岩峰の一つ、不行岳三峰。
その中でも特におもしろいと評判のルート、『友人登路 4P 5.11b』
なんとなくロマンを感じさせるルート名なのがいいですね。

3人パーティーのうち、私以外はマルチピッチの経験はほぼ初めてだったので時間はかかりましたが、楽しいルートでした。
ではいってみましょう。

1P目 5.11b 友人(男)リード
いきなりこのルートの最高グレード。初っ端、5級程度のボルダームーブで薄カブリを越えるところが核心。私はフォローでしたが、丁寧にホールドを探していけばグレードほど難しく感じませんでした。リードは素晴らしい度胸で、後半の嫌らしい箇所を5mほどランナウトして抜けていったのは頼もしい限りでした。

2P目 5.8 友人(女)リード
もっとも簡単だったピッチ。ただ、その分ボルトの間隔が遠く、15mほどで3本しかありません。
リードの登りを見ているだけでだいぶ緊張しました。

3P目 5.10c 戸田リード
左斜上するランペを辿っていきます。最初は簡単なのですが、どんどんホールドが乏しくなり、核心部ではラインを見失うとかなり厳しいムーブを強いられます。私はなんとか粘って抜けましたが、フォローは2人とも核心でフォール。正直、5.10c以上のグレードに感じられました。

4P目 5.8 戸田リード
最後は気の抜けるピッチ、のはずが、脆い岩にプロテクションは錆びたピトンのみ。そして『友人登路』最長の40m強の長さ、とても5.10以下とは思えない難しさでした。

三峰の頂上に抜けてみたら、とにかく風が強い!曇りのため日差しもなく、かなり寒かったのですぐに降りることに。懸垂3回で取り付きへ。
『友人登路』からもう一つの看板ルート『温故知新』に継続することもできるそうです。次はそれをやってみようと思います。

フォトギャラリー

不行岳!

出発準備。忘れ物がないかチェックしてます。

沢を渡り。。。

急登を上がり。。。

岩壁基部へ。カブってます。

1P目。

リードは彼。特攻隊長です。

5.11bを危なげなく登ります。強いなぁ。

怖いから目をつぶってるわけではありません(笑)。

1P目終了点で一安心。

2P目。ボルトが全然ない!

見てるだけで手汗が、、、。

無事終了点へ。

彼女は初めてのマルチピッチ。アンカードビレイ、様になってますね。

フォローは楽なもんです。

2P目終了点。流動分散なのはご愛嬌。

3P目。これが第二の核心。上部がかなり悪い。

OSで抜けました。この高度感!『友人登路』のハイライトですね。

登りきりましたー。寒いけど楽しかった。

そそくさと懸垂で降ります。

・実際に行かれる際は、現地の最新情報をご確認ください。
・ご自身の技術や体力に合った無理のない登山計画で山を楽しみましょう。

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