沖縄西表島南海岸縦走vol.1(南風見田浜~大浜~鹿川湾)
- 投稿者
- 好日山荘スタッフ
- 日程
- 2014年06月02日 (月)~2014年06月04日 (水)
- メンバー
- 天候
- ☁のち☂→☁
- コースタイム
- 一日目:南風見田浜キャンプ場(30分)ポーラ浜(45分)ナイヌ浜(60分)小浜(25分)別れ浜(40分)サザレ浜(30分)ヨークス(20分)大浜
二日目:大浜(120分)クイラ浜(20分)クイラ別れ(45分)クイラ川へ下る道との分岐点(25分)クイラ川河岸(25分)クイラ川へ下る道との分岐点(45分)海に出たところ(110分)鹿川湾の浜に出る前の滝(15分)鹿川湾の浜
- コース状況
- 【南風見田浜~大浜(一日目)】
砂浜、海岸線の岩場(ときに高巻き)、リーフ(浅瀬のサンゴ礁)が繰り返し現れます。浜ごとに地名が付いています。沢靴が歩きやすく、途中で履き替えて以降は終日沢靴でした。この時期は夕方にかけて干潮になるのでその2時間ほど前からはリーフを歩けます。岩場を歩くより安全♪(^.^)/~~~
【大浜~クイラ浜~鹿川湾(二日目)】
大浜からクイラ浜までは初日と同様です。大浜から岩場、リーフを一つずつ越えたところが『クイラ浜』。その端に再び岩場が現れますが、ここが『クイラ別れ』。ここは超難関高巻き(*クライミング技術と道具を要する)。加えて縦走用の荷物を背負っているためこの山行ではじめて山側へルートを取ります。取り付き(登り口)はウキが目印です。いきなりの激しい急登。さらに道は不明瞭で赤テープ(ときには黄色いテープ)を探しながらほぼ道なき道を行きます。傾斜が緩やかになりやや開けたところが『クイラ川へ下る道との分岐点』。なお、ルート中水場はありませんので、ここでクイラ川へ下って水を調達しておくことをおすすめします。分岐点まで戻ってきて以降もルートファインディングに難儀します。我々もGPSを駆使し、ネットの情報を地図に書き込んで万全の準備をしましたが、それでも迷いながらの進行でした。
海に出て以降は再び浜→岩場→リーフ歩きの連続で、右側はるか上方より滴り落ちる滝が見えてきたら目的のキャンプ地『鹿川湾』はもうすぐです。
- 難易度
感想コメント
3年前、西表島のピナイサーラの滝を沢登りして以来、妻から何度か南海岸縦走の話を聞かされていました。彼女は大学時代に所属していたワンダーフォーゲル部の合宿でこのルートを縦走した経験があったのです。そのときはルートファインディングに難儀し、迷ったりビバークを繰り返しながら5日間ほどかけて南風見田キャンプ場から舟浮まで縦走したそうです。今回はGPSに加え、ネットより数々の情報を入手し、万全の準備で臨むことができました。初日は石垣島泊まりで、夜は3年ぶりとなる馴染みの店で八重山そばを食して鋭気を養い、翌6月2日から西表島へ上陸しました。
【一日目】
南風見田キャンプ場がスタート地ですが、バス便は少なくタクシーの利用が便利です。スタートが砂浜歩きで足が埋もれ、荷物が23kgになってしまった僕はのっけから気が滅入ってしまいました。途中の幕営予定地『大浜』と『鹿川』では釣りやシュノーケリングも楽しもうという魂胆だったので余計なものまで持ってきてしまったのです。しかし、岩場は濡れていないところは履いてきたトレイルランニングシューズのフリクションが効き快適。潮が引いてきてからは沢靴に履き替え、リーフ歩きに切り替えたためこの日は終始快適に歩けました。大浜のキャンプ地ではウミガメの産卵跡も見られ、夜はヤシガニがテントサイトに現れるという嬉しいサプライズ\(^o^)/
【二日目】
この日は大浜から鹿川湾のキャンプ地までの予定。前日と同様海岸線を進みますが、お昼頃到着のクイラ浜からは危険なため海岸線を進めません。山側へルートを取ります。事前の情報通り目印のウキを探し、取りつきます。入り口はあるもののその先は道など無く、赤テープとGPSを頼りにジャングルを切り開きます。しかも急登!ジャングル通過のため雨具に着替え、汗を大量にかいたためか不覚にも30分ほどで脱水症状気味になり、眺めの休憩を取る羽目になりました。休憩後は体調は回復し快調に歩けたものの、まず水が尽きたためクイラ川へ下降し、水を補給。さらにはルートファインディングに難儀し時間を食い、予定より大幅に遅れ、17時半頃鹿川に到着。無人と思いきや、我々と同世代くらいのカップルの方がおり、話を聞くと1か月ほど釣りをしながらキャンプ生活を送っているとのこと!!サバイバルライフを想像されるかもしれませんが、船をチャーターして鹿川入りしており、彼らのテントサイトには充実した生活用品がありました。色々と周辺の道や事情を教えていただきました。大変素敵な方々で豊かな気持ちで床に就きました。
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・実際に行かれる際は、現地の最新情報をご確認ください。
・ご自身の技術や体力に合った無理のない登山計画で山を楽しみましょう。