台高 山紫水明 唐谷川遡行 ~ 三つの大滝を抱く蓮川の秀渓 (迷岳北東面 櫛田川水系)
- 投稿者
-
伊藤 岳彦
横浜西口店
- 日程
- 2014年06月19日 (木)~
- メンバー
- 単独行
- 天候
- 晴
- コースタイム
- 唐谷橋(90分)一ノ滝(90分)三ノ滝で遡行終了(30分)林道終点(40分)唐谷橋
- コース状況
- ■ 唐谷橋手前に広い駐車場あり。
■ 一ノ滝の高巻き … 下部は踏跡明瞭ですが、上部は不明瞭。あまり高巻きすぎずに、地形をよく見て沢に下ります。
■ ニノ滝の高巻き … 左岸にトラロープあり。すぐ上の登山道を利用して、沢に戻ります。
■ 三ノ滝の高巻き … 左岸を巻き上がると容易に登山道に出ます。
- 難易度
感想コメント
台高北部、素晴らしい自然林に囲まれた隠れた秀峰「迷岳(1,309m)」。
この迷岳を源とし、北に流れて塩ヶ瀬で蓮川へと注ぐ「唐谷(からたに)川」は、「一ノ滝」「ニノ滝」「三ノ滝」と名のある大滝をはじめ、数多の滝と釜を連ねる秀渓として知られます。
比較的容易なエスケープルートをもつことから、多くの遡行者を迎え入れているようです。
奥香肌(おくかはだ)峡と称される蓮川には、初級から上級者まで楽しめる名渓秀渓が幾つもありますが、今回は初めての蓮川ということで、ポピュラーな唐谷川を訪れてみました。
今回はハイライトの大滝のみの遡行で三ノ滝よりすぐ上の登山道から下山してしまいましたが、時間に余裕があるならばやはり迷岳まで登り詰めてみるべきでしょう。
浜松からは決して近くはありませんが、それでも宮川や吉野川に比べればまだ行きやすいので、鈴鹿の沢でトレーニングを重ねながら、次のステップアップとしてこれから何度か訪れてみたい山域です。
初めて訪れる水系というのは、適度な緊張感のなかに期待と不安が入り混じるもの。
想像していたよりも険しくはないものの、北側に面している分日当たりはよくなく、下部は薄暗く冷たい釜を泳ぐなど序盤はあまりテンションが上がりません。
しかし、ハイライトの大滝3つはそれぞれ個性的で、一ノ滝の力強さ、ニノ滝の優雅さ、そして三ノ滝の甘美さはとても印象に残るものでした。
なかでも三ノ滝はマイナスイオン全開で、遥か上から奔落する飛沫が冷気とともに身体を突き抜けるようで、気分爽快にさせてくれました。
台高山域には50mクラスかそれ以上の大滝がゴロゴロあるので、スキルアップしながら多くの大滝を仰ぎ見てみたいと思います。
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