富幕山(とんまくやま)【浜松市】~初冬の低山ハイキングの楽しみ方~

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投稿者
好日山荘スタッフ
日程
2014年11月18日 (火)~
メンバー
天候
快晴
コースタイム
風越峠(90分)富幕山山頂(50分)風越峠
コース状況
・登山道は整備され、ササなどの刈込もされている。
・距離表示の案内があるので、残りのどのくらいか明確
難易度
Google Map
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  • おとな女子登山部

感想コメント

富幕山は、浜名湖や新東名高速の北に位置する標高563mの初心者でも気軽に登れ、ある程度景色も楽しめる山です。
5つほど富幕山にアクセスできる登山口があり、一般的な登山口は、奥山高原から登るルートですが、今回は登る人も少ない、風越峠からのルートを選びました。

標準的なタイムは登りで約60分ですが、今回は初冬の低山を楽しむというテーマで、写真を撮りながらのゆっくりな山行でした。
冬も近づき、標高が高い山では積雪の便りも聞こえてくる中、低山はまだ花を咲かせる植物があり、チョウが飛び交い、冬鳥が越冬する場所です。その動植物たちの写真を撮ることを目的にゆっくり富幕山を楽しみました。

冬鳥は夏鳥と違い、羽色も地味で、きれいなさえずりはせず、これまた地味な地鳴きで判断することが多いです。しかし、夏と違い、暑くなく、葉が茂っていないので、観察しやすい点が魅力です。そんな感じで一眼レフを持って入山すると、鳥の写真が結構撮れます(渡来したばかりの冬鳥はかなり警戒心が強くそううまくいきませんが。。。)
鳥ばかりではなく、日向では意外とチョウがまだ動いています。また秋に花を咲かせる植物も結構あります。

今回観察できた鳥としては、国外から渡ってくるジョウビタキ、シロハラ、マヒワなどの冬鳥、日本の高山から低山に降りてくる、ウソ、アオジ、ルリビタキ、ミソサザイなどの漂鳥が確認できました。
風越峠付近できれいな鳴き声が聞こえますが、これは外来種のソウシチョウという鳥の鳴き声です。とてもきれいな鳥で、一年中さえずっています。

山頂付近では、テングチョウが多く、下山途中にはきれいなルリタテハも確認できました。

登山道で一番目立ったのがリンドウ。今が最盛期と言わんばかりに、至るとこで見ることができました。2株だけでしたが、センブリの花も見ることができました。
紅葉も期待しましたが、カエデ科の高木が少なく、ほとんど楽しめません。

富幕山山頂からの景色はお世辞にも絶景とは言えませんが、浜松のシンボルでもあるアクトタワーや浜名湖が見えます。もっともポピュラーなルートである、奥山高原からのルートには途中、展望台があり、澄んでいれば富士山や奥三河の山々も見られるそうです。

動植物や一眼レフが楽しめると、秋や冬の低山も結構楽しめますよ!(本当は雪山行きたいですが。。。)

フォトギャラリー

富幕集落から見る富幕山。NTTの中継塔が目印。

風越峠からの登山口。駐車スペース10台ほどあり。

登山道はよく整備されています。

一番目立ったリンドウ。

センブリの可憐な花(これもリンドウの仲間)。

アザミ。なにアザミか調べてたら日が暮れてしまう。

コウヤボウキの花。草本ではなく木本です。

ヤマガラ。食べているのはエゴノキの実かな?

ホオジロ♀

Birderに大人気のエナガ。

高山から降りてくるアオジ(ホオジロ科)

冬鳥のジョウビタキ♀

こちらも冬鳥のシロハラ。ブビブビ鳴いたらこいつ。

富幕山の山頂。

広い静岡の数少ない一等三角点がこの山に!?

かすかにアクトタワーが見えた!ちなみにメイワン店は改装中。

浜名湖も近くに見える。

テングチョウ。成虫で越冬する。

ルリタテハ。こんなきれいなのに、裏は超地味。

山に持っていく機材たち。ボディはD300。右端の90㎜マクロで主に植物、80-400mmレンズで鳥と遠景、真ん中の17-50㎜で風景、魚眼はスーパーサブ。

・実際に行かれる際は、現地の最新情報をご確認ください。
・ご自身の技術や体力に合った無理のない登山計画で山を楽しみましょう。

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