北アルプス 槍ヶ岳
- 投稿者
- 好日山荘 公認 島田ガイド
- 日程
- 2010年08月05日 (木)～2010年08月07日 (土)
- メンバー
- 好日山荘 公認 島田ガイド と サブガイド と 顧客5名
- 天候
- 晴れ
- コースタイム
- ５日 上高地〜明神〜徳沢〜横尾（泊）３時間
６日 横尾〜槍沢〜グリーンバンド〜槍ノ肩〜槍ケ岳往復〜槍ケ岳山荘（泊）9時間
７日 槍ヶ岳山荘〜槍沢〜横尾〜明神池〜上高地 6時間
- コース状況
- 上高地〜槍沢〜グリーンバンド特に問題なし
グリーンバンド〜殺生小屋の間、数十m残雪あるもののアイゼンは必要ありません。
槍ケ岳の肩からの往復は渋滞する事が多いので、登るタイミングを図ってください。
槍ヶ岳山頂を含め稜線上の午後は、充分に落雷に注意し、慎重に行動していただきたい。
感想コメント
初めてのアルプス登山をされる方もいる今回の顧客は、中高年女性５名でした。
近郊の日帰り里山ハイキングがメインなので、今回一日で稼ぐ標高差は大きいものでした。
不慣れな混雑した山小屋、不慣れな高所。そして盛夏の強い日差し。炭水化物や塩分、ミネラルの行動食を絶やさず、水も多めにとりながらの登山でした。
槍ノ肩ではガスがかかっていたものの、人の少ない時間を図って登頂しました。
ありがたいもので、頂上では誰もおらず、しかもガスが晴れて美しい頂でした。
晴天に恵まれた北アルプスの登山となりました。
雨具やツェルト、防寒着に非常食、最悪を想定して準備したものは使う事なく下山です。
しかしそういうものだと顧客も認識して下さり、安全に対する心構えや日頃の行いが
好天を呼び込んだと都合良く解釈し笑顔の下山となりました。
フォトギャラリー
上高地から横尾の間は長いですけど、顧客と色々コミュニケーションをとりながらチームとしてまとまっていきます。こういう時間は貴重ですよね。
梓川が槍沢へと変わる頃、とても清涼な風に癒されました。この透明感に誰もが惹かれてしまいますね。
大曲を過ぎた頃から開放感が出てきます。しかし槍ケ岳の姿は見えません。写真中央のグリーンバンドまで上がれば、、、。
見えてきましたね。水場で水分を充分にとって大休止。
僅かに雪渓が残り横断しなければなりませんが、アイゼンの必要は有りません。
これはアオノツガザクラ。花も岩礫帯特有のものが多くなってきます。
さらに近づいてきました。一歩一歩の力を思い知る登りですね。
足下にはイワツメクサがたくさん咲いておりました。みなさんこの花でずいぶんホッとされるようです。
さあいよいよ最後のハシゴです。私たちは念のためハーネスを装着し、ガイドはロープで顧客を安全確保。
いいですね～、この頂上の感じ。他の登山者は空身が多いのですが、私たちは雨具に行動食に水筒持参。誰もいないし、のんびり天空の槍で時間を過ごすことができました。
北鎌尾根からガスが晴れ上がり美しい。クラシックバリエーションルートの北鎌尾根もいいものですよ。
翌朝は殺生小屋に立ち寄り下山。私も２０年程前に初めてみた時は感動しました。一度は登ってみたい山ですね。
晴天に恵まれた北アルプスの登山となりました。雨具やツェルト、防寒着に非常食、最悪を想定して準備したものは使う事なく下山です。しかしそういうものだと顧客も認識して
・実際に行かれる際は、現地の最新情報をご確認ください。
・ご自身の技術や体力に合った無理のない登山計画で山を楽しみましょう。
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