木曽五木の美しい森・南木曽岳(なぎそだけ)

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投稿者
好日山荘スタッフ
日程
2015年06月28日 (日)~2015年06月28日 (日)
メンバー
天候
曇り後晴れ
コースタイム
南木曽岳登山口(蘭)→31分→下山道分岐→64分→南木曽岳→8分→南木曽岳避難小屋→74分→下山道分岐→26分→南木曽岳登山口(蘭)
コース状況
急な木の階段、梯子が非常に多い
雨や露で濡れているときはスリップに注意
大きな危険個所はありません
難易度
Google Map
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感想コメント

南木曽岳。「みなみきそだけ」ではなく、「なぎそだけ」と読みます。
中央アルプスの南西部、恵那山のやや北東に位置しています。
標高は1,679m。

それほど有名なお山ではありませんが、木曽駒ヶ岳、御嶽山と並んで「木曽の三岳」として数えられています。
中山道の妻籠宿の近くにそびえる山なので、古くからたくさんの人に知られていたのではないかと思われます。

登山地図で「なぎそだけ」という表記を見て、その音感の良さが頭に残っていました。いつか登りに行ってみようと。

蘭(あららぎ)登山口から周回して戻ってくるプラン。
南木曽岳は登り専用と下り専用のルートが定められており、時計回りで1周できます。

登山口の標高が930mなので、標高差は700mほど。
標高の低いうちは木曽の森の中で展望は全くありません。
江戸時代に伐採を免れた木曽五木(ヒノキやコウヤマキなどの大木)が生い茂り、新緑がとても美しいです。

それをかなりの急坂で登っていくのですが、木の階段や梯子、橋がしっかり整備されていて、急坂のキツさを感じさせません。
登りは、ほどよい歩調で一定のペースで歩き続けることができ、2時間ほどで山頂に到着できました。

山頂は2等三角点があるのですが、木に囲まれ展望はありません。
山頂から3分ほど進んだところに見晴台があり、北の方角の景色が望めます。
御嶽山や中央アルプスが望めるはずですが、あいにく天気が悪く、雲の中。

南木曽岳の山頂付近は奇岩が多く、緑のクマザサと相まって独特の景観を作り出しています。
山頂付近にはとても立派な避難小屋とトイレもあり、ここで泊まって宴会することもできそうです。

下りも同じく、急坂を木の階段と梯子で下りていきます。
下りのほうが斜度が急に感じました。
今日のように雨上がりだと、木が濡れて滑りやすくなっているので、下りは特に注意が必要です。
あまりに階段や梯子が多いので、トレッキングポールが役に立たないでしょう。

今回、花には出会えませんでしたが、木曽の美しい森の雰囲気を十分に味わうことができました。

※木曽五木とは江戸時代に木曽の森を守るために伐採を禁じられた5種類の木
ヒノキ・アスナロ・コウヤマキ・ネズコ・サワラ

フォトギャラリー

巨木と新緑が美しい森が広がっています

蘭(あららぎ)登山口。トイレがあります。登山口の駐車場は3ヶ所に分かれて30台くらいとめられます

なんと!こんなところに金太郎が!調べてみると、日本各地に金時伝説がありますね

深い森の中を進みます

かっこいい切り株

急登の岩場が続きますが、木の階段がしっかり整備されています

ちょっと怖い木の橋。濡れているので滑ります…

木の階段が続きます

道中、このこあじさいを除いて、ほとんど花をみかけませんでした。

高野槇(こうやまき)。木曽五木の一つです。松の葉っぱが長くなったような形です

やっと展望が開けました

すんなりと頂上に到着してしまいました。2等三角点がありますが、展望はありません。

頂上から3分ほど進むと見晴台。見晴台は真北に向いていて、天気が良ければ御嶽山や中央アルプスが望めそうですが、今日は雲の中

避難小屋があります

避難小屋のトイレもきれいです

山頂はクマザサに覆われ、奇岩がおりなす独特の風景です

巨木と新緑が美しい

大きな切り株

登山口付近に滝があります。これは雄滝

登山口付近に滝があります。これは雌滝

・実際に行かれる際は、現地の最新情報をご確認ください。
・ご自身の技術や体力に合った無理のない登山計画で山を楽しみましょう。

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