西丹沢 モロクボ沢に游ぶ ~ 圧巻の大滝を抱く水量豊富な癒しの渓へ (畦ヶ丸北東面白石沢支流)

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投稿者
伊藤 岳彦
横浜西口店 店舗詳細をみる
日程
2015年07月21日 (火)~
メンバー
単独行
天候
コースタイム
西丹沢自然教室(40分)やまびこ橋(15分)モロクボ大滝(40分)水晶沢出合(45分)善六のタワ(80分)西丹沢自然教室
コース状況
■ 水量多め、水温やや低めでした
■ やまびこ橋から数えて3つ目の堰堤先から入渓
■ モロクボ大滝は右岸ルンゼ高巻き
■ 今回は最短経路として善六のタワ付近に詰め上げました
難易度
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感想コメント

関東で盛夏の水遊びといえば必ず名前の挙がる「白石沢モロクボ沢」。
畦ヶ丸北面の原生林から湧き出す豊富な流れのなかに、美しい釜やナメと、苔むしたゴーロが光彩を放つ西丹沢を代表する癒し系の沢として知られます。
沢登りとしては初級ルートであり、初めての方が水と戯れる楽しさを味わうのにも大変適しています。
都心から比較的近く、アプローチも容易。しかも立派な大滝や美しい釜をもつ穏やかな渓は関東では大変貴重であるように思えます。
モロクボ沢と言えば、何といってもシンボルである“モロクボ大滝30m”が有名。
30mながら大水量を叩き落とす豪快な大滝で、滝下に立ってマイナスイオンを全身に浴びれば、誰もが爽快な気分に浸ることができるでしょう。
直登は人工登攀となるものの、右岸高巻きは分かりやすく、岩の隙間を腕力で攀じ登ります。
モロクボ沢の核心部は前半。見所は大滝に始まり石積堰堤まで続く美しい釜と連瀑の饗宴。
短いながらも豊富な水量と戯れることで、茹だるような暑さをひととき忘れることができます。
大人数ならばここでゆっくりと時間を使い、美しい釜のなかを泳いだり、滑り台を楽しむのも一興です。
一方水晶沢出合以降の本流後半は、単調な苔むしたゴーロ歩きとなり、源頭部の渓相は複雑になっていくので、本流よりもむしろ支流に遡行価値を見出す方もおられます。
マニアックながら細分化すると、詰めのルートには水晶沢左俣、同右俣、キメ岸沢、善六沢、滑棚沢左俣、同右俣があり、なかでもシャガクチ丸へ詰める滑棚沢はその名の通り美しいナメ滝が続くと聞きます。
最短経路での周遊を考えるならば、西丹沢自然教室を起点に、モロクボ沢遡行後善六沢を詰め、善六ノタワより一般登山道を降りるのがベスト(今回はこのルートを採用しました)。
(アプローチを省略するために)用木沢ゲートを起点にするならば、水晶沢右俣を詰め、水晶沢ノ頭より雷木沢右岸尾根(バリエーション)を下降することもできます。
ちなみに用木沢ゲート前には5~6台分の駐車スペースがあります。
核心部を堪能したのちは、どの沢を詰めるかによって疲労度も変わってくるので、よく下調べしてから臨みたいところです。
場合によっては、大滝上の釜で遊んだ後、大滝の高巻きを懸垂下降で降り、入渓点に戻るのが最も効率がよいかもしれません。


心と体のケアのために、今週も西丹沢へ。
都会の茹だるような暑さから脱け出し、大水量のモロクボ沢に癒されてきました。
連日の雨による影響か、いつもよりも多い水量でしたが、その分清涼感がパワーアップ。
久しぶりに訪れたモロクボ大滝は物凄い飛沫を寒いほどに撒き散らし、全身を貫くマイナスイオンの爽快な心地よさに酔い痴れてしまいました。
水というものが人の心に与える印象は本当に不思議なものであるといつも思います。
時には恐怖や畏怖を、時には生命力を、そして時には癒しを与えてくれます。
大自然に対する謙虚な気持ちを失わずに、水との触れ合い=遡行を通じ、いつまでも自分のなかの瑞々しい感性を大事にしていきたいものです。

フォトギャラリー

モロクボ沢は西丹沢随一の癒しの渓です

やまびこ橋から数えて3つ目の堰堤先から入渓します

とても水量豊富でした 意外に水温は低めです

序盤は穏やかな渓相です

モロクボ大滝が見えてきました

モロクボ沢のシンボル“モロクボ大滝30m”

正面から望む大滝の雄姿

マイナスイオン全開!耳をつんざく轟音です。

上部から大滝を見上げる 裏見はできません

右岸ルンゼの高巻きへ

高巻きトラバースから滝の落ち口へ

大滝上からは楽しく登れる小滝が続きます

迸る奔流を浴びます

大滝上は一転して癒しの渓相へ

美しい釜が続きます

水と同化しています ここでバッテリー切れ(><)

・実際に行かれる際は、現地の最新情報をご確認ください。
・ご自身の技術や体力に合った無理のない登山計画で山を楽しみましょう。

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