初夏なのに初冬に!? 南八ヶ岳 硫黄⇒横

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投稿者
好日山荘スタッフ
日程
2015年05月20日 (水)~2015年05月21日 (木)
メンバー
天候
コースタイム
《 1日目 》
赤岳山荘(北沢経由150分)赤岳鉱泉テント場(80分)硫黄岳(60分)横岳(90分)赤岳鉱泉テント場

《 2日目 》
赤岳鉱泉テント場(北沢経由100分)赤岳山荘
コース状況
《 1日目 》
赤岩の頭までの登り樹林帯に少々残雪あり
地蔵尾根からの下り樹林帯以降から赤岳鉱泉ヘリポート手前まで途切れなく残雪あり 他残雪無し
※夜中に15センチ程降雪
《 2日目 》
1,950m付近まで新雪
難易度
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感想コメント

前回丹沢の日帰り縦走登山を完遂した友人。昨年の秋頃から登山を始めて順調にレベルアップしてきました。さあ次はどこへ行こう?
次のステップアップとして初めての森林限界越え & 岩稜帯鎖場歩きを提案した所モチベーションもアップ! どうせならテント泊もセットにして定番の南八ヶ岳に行っててみました!

《 1日目 》
雨男?の友人と晴れ男?の井上ですが、この日は朝から超がつくほどの快晴でした。八ヶ岳が初めての友人と共に、登り始める前からテンションが上がります。
今回は赤岳山荘から北沢経由でアプローチして赤岳鉱泉に幕営。友人の希望により初日に硫黄岳から横岳まで縦走してテントに戻るシンプルな行程なので体力的にも余裕があります。

八ヶ岳の麓はすっかり春。今年は八ヶ岳の峰々は残雪が少なく、もう夏山シーズンの訪れを感じる様相です。
赤岳鉱泉から硫黄岳間の樹林帯でわずかに残雪を見かけましたが、軽アイゼンを着用するほどではありませんでした。晴天のおかげで稜線に出てからは北八ヶ岳、美ヶ原・霧ヶ峰方面、北・中央・南アルプス、奥秩父などの山々が見渡せます。コンパクトな縦走の割に展望がいいのも魅力的ですね!
毎回のことですが、硫黄岳から硫黄岳山荘までの区間は身体が押されるくらいの相変わらずの強風です。この時点で強風で歩行に支障をきたす場合は、この先の横岳周辺の危険度が増すので無理をせず引き返した方がいいですね。
横岳の岩稜帯のルートは道が分かり易く、赤岳方面から回ってくる登山客も多いです。すれ違い時はお互いに無理をしない様に譲り合いましょう。
今回は地蔵尾根から戻ります。中途半端なこの時期は腐った残雪が多く残る樹林帯が非常に歩きづらく、軽アイゼンを着用すると楽ですね。

テントに戻ってからは夕食の準備。今回はせっかくなので夕食は豚肉とチーズとタマネギを使ったトマト鍋を作ってみました♪
が!、、、気づかぬ内に小屋でビールを買って飲んでいた友人。高山では酔いが回りやすいのを知らずに早々にダウン。まさかの一人鍋になってしまいました…

《 2日目 》
夜中に天候が目まぐるしく変わって、雷⇒雹⇒雪となり、朝方テントから出てみるとなんと一面銀世界に! 前日は夏山を感じていましたが一夜にして初冬のような八ヶ岳に変貌していました。テント前に出していた昨晩の晩御飯の残りが入ったコッヘルもすっかり埋没。
どうやらこの日は今年最後の雪だったらしく、山小屋スタッフの方も『まさかまだこんなに雪が降るなんて』と登山客含め驚いていました。高山では5月でも雪が降りますが、今年は雪解けが早かった分、5月下旬で雪が積もったのは面喰らいました。
翌日の仕事に出来るだけ疲れを残さないようにという意見を尊重して、この日は行者小屋から文三郎尾根の樹林帯くらいまでで登山を終えて帰路へ。
今回の八ヶ岳登山は初夏と初冬の様な状況を同時に味わえた贅沢な二日間となりました。

フォトギャラリー

今日も元気にピークハント!

八ヶ岳の麓は遅めの春爛漫 癒されました

美濃戸山荘を過ぎた辺り 花が咲き始めてます

無事を祈願して…

今回も晴れ男コンビでした♪

何度見ても迫力がある爆裂火口

小同心・大同心越しの阿弥陀岳 山はもう夏山直前ですね

大同心越しの北沢

さあ、次は横岳へ向かいます

横岳からは鎖場が出てきます 気を引き締めて

友人初の鎖場トラバース体験 

無事に横岳到着です

横岳過ぎてからの赤岳・中岳 雪はかなり解けてましたが…

赤岳は次回に。

地蔵尾根と行者小屋

翌朝周囲の光景は一変!

昨日は夏山だったのに…

路面が様変わりしました

2日間で初夏と初冬の様相を体感

楽しい二日間でした!

・実際に行かれる際は、現地の最新情報をご確認ください。
・ご自身の技術や体力に合った無理のない登山計画で山を楽しみましょう。

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