北九州市 福知山系七重の滝 ~連続する滝に思わず顔が緩みっぱなし~

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投稿者
酒井 健
さいか屋藤沢店 店舗詳細をみる
日程
2015年09月02日 (水)~
メンバー
トリアス久山店 片山・友納 MtGEAR大名店 酒井
天候
曇り
コースタイム
鱒淵ダム―(40分)―入渓点―(110分)―出渓点―(30分)―入渓点(沢沿いの登山道経由)―(40分)―鱒淵ダム
コース状況
入渓までの道は荒れ気味。今回はノーザイルで上がったが、パーティの力量や万が一のためにロープは必要。水量が多い時は無理な直登は避けた方が◎。水圧で足を持っていかれないように注意。
難易度
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感想コメント

とにかく気温が上がらず不安定な天気が先月から続いている。9月に入っても一向に晴れる様子がないなか今回初めて“七重の滝”に行くことになった。

鱒淵ダムに車を止め、準備開始。空はいつ雨が降り出してもおかしくない曇天模様。それじゃなくても増水していることが予想される今回の沢は、滝を登るのがメイン。水量次第では高巻きで終わってしまう。どうにかそれだけは避けたいと話しつつ、出発。
今回が初めてなので普段の様子が分からない自分でも、明らかに道が荒れていることが分かる。これは先週の台風の爪跡なのかは分からないが、道一面に落ち葉や濡れ枝が敷き詰められている。そんな車道を約20分歩くと“七重の滝口”の道標があり、ここから登山道になる。
そこから10分程進むと対岸に渡るため渡渉をするのだが、登山靴だと厳しいと思える水量があった。それから数分で入渓の目印になる赤い橋が見えてくる。

入渓してすぐ目の前が“一の滝”になるのだが、綺麗に真っすぐ落ちている。前回も来ている2人からすると
やはり水量が多いらしい。水量が少ない状態でも直登は難しいこの滝は、右岸を滝沿いに真っすぐ上がり越える。続いて“二の滝”“三の滝”の連続だ。滝の左岸から取り付き、そのままほぼ直登。“三の滝”も左岸から越えるが、その先の“四の滝”がかなり激しく水をぶちまけている。ここで川は右の曲がるのでその先が見えない。なので水が右側から横に見えるので、越えられる滝なのかどうか疑わしい。前回は“二の滝”で終わっている2人にとってもここからは未知の領域。水量の多さに驚くも、なぜか顔は笑っている。さてさて、どうしようか。
手前の滝を左岸から上がり、平坦な所で慎重に右岸に渡る。真下まで来ると飛沫と音が豪快。水量半端ない。右岸より支流がありそれを越えてそのまま滝伝いに右岸を上がる。若干オーバーハング気味だがホールドはガバでしっかりしているので安心。滝頭にくると水量と気持ちが落ち着く。
川の様相が落ち着き、まったりとしたナメ等を越えると、“五の滝”になる。水量はあれどほぼ真ん中を直登で越える。“六の滝”も直登で越え、最後の“七の滝”に来た。
水量次第では中を通りずぶ濡れになりながらも登れる滝らしいが、そんな気配が微塵も感じることができないのは自分だけだろうか。一先ず左岸からトラバースを試みる。最初の挑戦者は片山さん。あまりの水圧に敗退。続いて自分。なんとか真ん中辺りまで行くも水圧に負け敗退。おまけの岩から引っぺがされて釜に落ちる始末。最後の望みを友納さんに託す。いざトライ。滝の中に入り、もはや姿が確認できない状態になること数分。右岸に渡ることに成功。鼻下にずり下がった眼鏡がヘルメットのバンドでかろうじて止まっている友納さんに拍手。そのまま、友納さんは右岸を登り、片山さんと自分は左岸を登って最後の“七の滝”を無事に越えた。

その後は平坦になり左岸側に登山道が並行しているので川から上がり終了とした。適当な場所で遅めの昼食をとり登山道を下る。

滝が休む間もなく連続するこのルートはどちらかというと長距離持久系より短距離瞬発系の沢。また登山道が並行しているのでエスケープがしやすいのもいい。総合的に非常に面白い沢だった。今度はもう少し真夏に入渓してみようと思う。

それにしても、水温がそんなに低くなくて本当によかった。

フォトギャラリー

この沢メインの“七の滝”。水量が多い。

車道が終わり、林道へ。

対岸への渡渉。

この橋を渡って入渓。

入渓してすぐの“一の滝”

“一の滝”を登ってすぐに“二の滝”登場。

“二の滝”の左岸を直登。

“三の滝”と左からすごい水量の“四の滝”。

水量に圧倒。思わず笑う。

真近に迫る“四の滝”。

“四の滝”の滝頭。右岸を直登。

流れに足が持っていかれる。

小さいながらも水圧が強い“五の滝”。

“六の滝”がお出迎え。

“六の滝”の流芯を直登。

最後の“七の滝”。両岸から登れるが左岸の方が登りやすいかも。

“七の滝”を越えたあとにも大きな滝がある。

お疲れ様でした。

・実際に行かれる際は、現地の最新情報をご確認ください。
・ご自身の技術や体力に合った無理のない登山計画で山を楽しみましょう。

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