南アルプス白根三山縦走 その1 広河原~北岳

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投稿者
好日山荘スタッフ
日程
2015年09月14日 (月)~2015年09月15日 (火)
メンバー
天候
1日目:晴れ 2日目:晴れのち曇り
コースタイム
1日目:広河原バス亭→120分→二俣→(左俣コース)→150分→八本歯ノコル→90分→▲北岳→60分→北岳山荘(テント泊)
コース状況
■八本歯のコル直下までは歩行困難な場所は特にありませんでしたが、バットレスからの落石がよく発生しているようです。
■八本歯ノコルへの梯子は、一部崩壊していますが、2本並行部のどちらかは使用できるので、通行は可能です。ただし、登りと下りとの交差では、混雑が予想されます。下りでの八本歯のコースは避けた方がよさそうです。
■北岳山頂直下も所々登山道が崩れていましたが、慎重に通過すれば特に問題はないと思います。
■稜線上は風が冷たく、じっとしていると手がかじかむ程です。空身で稜線から山頂ピストンされる際は、防寒着(防風の)必須です。
■北岳山荘の天場は14日は9張り。16時頃には手袋が欲しいくらいの寒さでした。天候は穏やかで、風もほぼ無し。(ただし、前日は烈風が吹いていたようです)
難易度
Google Map
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感想コメント

シルバーウィーク前の平日だし、と甘く見ていたら、芦安の始発のタクシー乗り場は、15分前でも既に3台目のタクシーが満車。トイレに行っている余裕もなく、慌ててすぐに来た最後の4台目に乗りこみ、なんとかセーフ。

広河原に6時30分着。台風の影響で大樺沢の上部の登山道の崩れを懸念していたが、現地情報によると一部崩れているが、通れることは通れるとの事。明日の行程も考えて、なるべく距離と時間を稼ぎたいので、白根御池小屋ではなく、大樺沢のルートから二俣をめざすことに。

ところどころ色づき始めた草木の紅葉と空の青のおかげで、高山植物の咲き終わった道も明るく気持ちがいい。途中、バットレス沢の出会いの大岩で思わず足を止める。
「ああ、ここだここだ!」
去年、冨田さんと二人で初めて試行錯誤しながら登ったバットレスの取りつき地点。一般登山道を外れて尾根に上がった時のドキドキがよみがえってきた。同じ場所に、今度はでっかいザック背負って一人で来てるんだもんなぁ。(今回もまた違ったドキドキが連続する山旅になるのですが)

八本歯ノコルの梯子を登っている途中で少し息が苦しくなる。後頭部から血の気が引くような変な感覚が。
「あ、やばいやばい」
浮かれて殆ど休まずに登ってきちゃったので、一休み。一人なんだから、自分の体調よく見ないとと反省。
少し糖分をとって、深呼吸して、念のための頭痛薬を飲んで、すこしゆっくりめに歩くことに。
梯子を登りきると、一気に視界が広がり、北岳山荘、間ノ岳、そしてででーんとそびえる北岳が。
稜線にザックをデポ。山頂への道は風が冷たく、レインウェアを着こむ。それでもアタックザックだけの身は、なんて楽!軽い足取りで山頂へ到着。
日本で2番目の山からの富士山もなかなか。風も穏やかで気持ち良い。
コルから一緒だった方たちとのんびりおしゃべりを楽しんで、少しガスが出てきたので、途中のザックを回収し、山荘へ向かって下山。
この日の北岳山荘のテント場は9張りのみ。好きな場所にテントを張って、地図と睨めっこ。
15時30分の奈良田のバスが最終なので、明日はかなりのロングトレイルになるぞ。
「歩けるのかな…」
少なくとも3時にはテントを撤収して歩かないといけないから、18時までに夕食を終えて、就寝。
さて、明日はどうなることやら…

フォトギャラリー

秋の大樺沢(雪渓はほぼ無し)

鳳凰山も見えました

巨大シシウドやらアザミが咲いていました

二俣でちょっと休憩

沢の水、うまー

バットレス沢出会い

八本歯の梯子 

クライマーいました

やっと稜線だー!

今日のゴールはあそこ

それにしてもいい天気

きゃはー!登頂!

背比べ

山頂から、仙丈岳

コケモモ

草紅葉が始まっています

明日も歩くぞ~

・実際に行かれる際は、現地の最新情報をご確認ください。
・ご自身の技術や体力に合った無理のない登山計画で山を楽しみましょう。

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