赤岳~ある意味で異常気象な二日間~

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投稿者
浅見 直紀
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日程
2015年02月02日 (月)~2015年02月03日 (火)
メンバー
横浜西口店 植田、門田
さいか屋横須賀店 伊藤
さいか屋藤沢店 三谷
ららぽーと横浜店 吉田、浅見
池袋西口店 高野内
天候
快晴・微風
コースタイム
1日目:美濃戸口→(75分)→美濃戸山荘→(120分)→赤岳鉱泉
2日目:赤岳鉱泉→(60分)→行者小屋→(70分)→地蔵ノ頭→(70分)→赤岳→(120分)→行者小屋→(170分)→美濃戸口
コース状況
地蔵・文三郎尾根、ともに梯子が出ている箇所があるので注意。
難易度
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感想コメント

八ヶ岳へ行く機会があったので、「どうかこの私めにご同行の許可を!」と言ったら許可が出た。

久しぶりの八ヶ岳。しかも雪山にテンションは上がる。快晴と八ヶ岳にしては高い気温の中、美濃戸口を出発した。

北沢をのんびりと歩く。二日間の行程の内、初日は赤岳鉱泉までなので気は楽である。美濃戸山荘で見えた阿弥陀岳が印象的だ。

特に問題もなく、赤岳鉱泉に着いたものの、如何せん早すぎたので食堂で昼食を採ったら猛烈な睡魔が襲ってきて寝てしまったが偶にはこんな日も良いだろう・・・。

二日目。この日も快晴。こんがりと焼けそうである。見ていて吸い込まれそうな青空は怖いくらいだ。

とりあえず、行者小屋まで行く。余計な荷物をデポしてヘルメット・ハーネスを付けていざ行かん赤岳へ!

今回のルートは地蔵尾根→文三郎尾根。結構な斜度を辛抱強く登り、森林限界を突破して稜線へ。夏の階段や鎖が露出していて、アイゼンを引っ掛けないように注意する。いきなり日が当たり始めて暑くなるが、いっこうに風は無い。そして岩が出始めて暫くすると、地蔵尾根のハイライトが待ち構えている。ナイフリッジというヤツである。短いけど気を引き締めて。進行方向右側の斜面は雪が日差しで緩くなっていたので、足元を慎重に確認して進む。渡り終わった後で写真を撮り忘れたことを思い出した・・・。

地蔵ノ頭に出ても無風。日差しは暖かいので、体感は「暑い」である。贅沢なものであるが、何故だろうと頭をひねる。ある意味異常気象だ。

赤岳展望荘でしばし休憩した後、約一時間で赤岳を踏めた。ちなみにここでも殆ど無い。「丹沢の塔ノ岳の方がよっぽどキツイやん、風」とは吉田店長の言。

景色はもちろん最高。人も殆どおらず、仲間内で独占。素晴らしい。北岳が綺麗だった。

たっぷり堪能した後、文三郎尾根へ下山する。後ろ向きでピッケルをダガーにして下る。表面は緩そうな雪だが、中はしっかりと締まっているのでアイゼン・ピッケルの利きはイイ。

黙々と進み、それでも予定より少し遅れて行者小屋へ戻ってきた。昼をまわったというのに雲一つない青空がいよいよ不気味である。あまりの好条件に、思わず「もう終わりか」という油断をしてしまった。これが今回の最大の失敗であった・・・。

南沢を下って行く。なだらかで、アルパインジャケットからソフトシェルに変えておいて良かったと思う。しかし、ここにきて足が痛い気がする・・・。マメのような気がするが気のせいだろう・・・。

暫く歩いて我慢できなくなったので、靴紐を調節してみたりしたがどうにも改善しない。油断して歩き方が雑になったことが原因か。そんな中、絶好のシリセードコースを発見。約20mくらいで周りに危険ヶ所は無く、これはもう行くしかない!というより足の具合から素直に有り難かった。

そんなこんなで気付けば美濃戸山荘へ戻って来ていて、後は小一時間ほど歩いたら美濃戸口へ戻って来られた。

今回赤岳へ快晴の中を歩けた事は、本当僥倖だった。楽しい冬山に感謝する一方で、「油断大敵」という言葉が帰りの車の中で頭から離れなかった・・・。

そして教訓。「足は痛くなりそうな時にケアしよう」。当たり前だけど大事である。本当。

フォトギャラリー

地蔵ノ頭から

さて行きませう

阿弥陀が正面に。しかし快晴ですな

カモシカ発見。代わりにラッセルしておくれ

「どうよこのコンディション」

アイスキャンディ~♪

着きました赤岳鉱泉

二日目も快晴

行者小屋より

結構な斜度

「結構登って来たな」

こんな所でも今回はほぼ無風

「今行くぞ赤岳!」

暖かいので陽気にもなります

赤岳頂上。ささ、撮りませう

文三郎尾根の天辺

青空に映えます

頂上を見上げて

ひたすら降る。とりあえず行者小屋まで行きませう

南沢をひたすら歩く。

・実際に行かれる際は、現地の最新情報をご確認ください。
・ご自身の技術や体力に合った無理のない登山計画で山を楽しみましょう。

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