試練の山 冬の赤岳

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投稿者
飯田 真仁
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日程
2016年02月16日 (火)~2016年02月17日 (水)
メンバー
単独
天候
曇時々晴
コースタイム
初日 美濃戸口(60分)美濃戸(120分)行者小屋(110分)赤岳(40分)赤岳天望荘
二日目 天望荘(60分)行者小屋(20分)赤岳鉱泉(100分)美濃戸口
コース状況
美濃戸口からの林道、北沢、南沢の両コースとも凍結箇所が多く、アイゼンなど滑り止めはあった方が良いでしょう。
文三郎道、地蔵尾根ともに雪は締まっており、アイゼンがよく効きました。
難易度
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感想コメント

厳冬期の赤岳へ挑んできました!

前日に八ヶ岳山荘の仮眠室を使わせていただき、運転の疲れを癒して出発。
林道は凍結箇所が多く、慎重に歩を進めます。美濃戸でアイゼンを着け、南沢へ。
噂通りこちこちに凍った沢を渡る箇所が何度もあり、ツボ足ではかなり厳しい状況でした。
横岳の岩壁が見えてくると行者小屋はすぐ。やれやれ。

さてここからが本番です。ヘルメットをかぶり、ストックをピッケルに持ち替えて赤岳を目指します。
文三郎道は急登ですが阿弥陀岳との分岐までは険悪な箇所もなく、無心に登っていきます。時刻はお昼。大勢の方が下山してきますが、こちらは赤岳天望荘に泊まる予定なのでゆっくり行きます。この時点では翌日に横岳、硫黄岳と縦走するつもりでした。
が、森林限界を超えた辺りから強風が吹きつけてきました。おまけにガスまで湧いてくる始末。時折見える晴れ間に期待しつつ最後の岩場に取り掛かります。クサリが出ていたので躊躇せず利用しながら山頂へ。山頂の様子は下の写真をご覧ください。とほほ。
赤岳からの下りは強風との戦い。翻弄されつつやっと天望荘に到着。

小屋番さん曰く、この時期は風はこんなもんですよ、とのこと。う〜む、まだまだ修行が足りぬ。
天望荘では同宿のベテランの方から為になるお話をたくさん伺い、勉強になりました。有名なバイキングの写真を撮ろうと出発時には思っていたのですが、気が付いたら食べ終わっていました。もう少し食欲の管理能力も修行せねば。

翌日、天候は強風とガス。横岳縦走は来年の課題に決めました。
またも朝食の写真を撮り損ね、昨夜の反省はなんだったのかと己に問いかけながら地蔵尾根を下ります。
と、突然トレースが消え、きょろきょろしていると後ろからベテランのお二人が方向を指示して下さいました。この場を借りて御礼申し上げます。ありがとうございました。
樹林帯に入れば強風の影響もなく、程なく行者小屋。時間もあるので赤岳鉱泉から北沢を通って下山しました。

今思えば「お前に横岳はまだ無理だ、こういう状況も経験して出直して来い」と山が試練を与えてくれたのかもしれません(プラス思考)。来年こそやるぞ!

フォトギャラリー

The厳冬期!

一見いつもの林道ですが…。

こちこちに凍っています。

転ばないよう神経を使いながら美濃戸到着。美濃戸山荘で水を補給。

南沢は北沢より歩きにくいです。

ここでもガチガチ。

登山道が凍りついています。

おお!横岳!

文三郎道上部から赤岳。さながら要塞の如し。

頂上直下の岩場。慎重に!

頂上着いた!

真っ白だ!

小屋に辿りつきほっと一息。

翌朝、NHKの朝ドラを見ながら天候の様子を見る。

地蔵尾根の階段。樹林帯に入り風が弱まりました。

最後の核心部、美濃戸の坂。結構すべります。

・実際に行かれる際は、現地の最新情報をご確認ください。
・ご自身の技術や体力に合った無理のない登山計画で山を楽しみましょう。

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