八ヶ岳バリエーション入門 阿弥陀岳南稜
- 投稿者
- 好日山荘スタッフ
- 日程
- 2016年03月02日 (水)~2016年03月02日 (水)
- メンバー
- 天候
- 晴れ
- コースタイム
- 船山十字路ー(30)ー南稜取付きー(40)ー立場山ー(40)ー無名峰ー(60)ーP3ガリー取付きー(35)ー阿弥陀岳頂上ー(60)ー不動清水ー(35)ー御小屋山ー(50)ー船山十字路
総行動時間:6時間50分
- コース状況
- 林道歩きだしで積雪10㎝程度
立場山手前から若干積雪増えるがワカン不要。
急傾斜の雪は概ねよく締まっていて良好。
- 難易度
感想コメント
■船山十字路~南稜取付き
ゲートから林道歩きです。積雪は10㎝ほど。取り付きのため途中で右折しますが、看板あります。暗いと気づきにくいかも?
■南稜取付き~立場山
地面ににうっすら雪が乗る程度。凍結した氷の上に薄雪がかぶっている個所もあり、いきなり滑ったりしました。
立場山の手前、標高2200~2300mあたりから積雪量がやや増えますが、トレースばっちりでラッセルなし。
ダラダラとひたすら登ります。
■立場山~無名峰
傾斜が緩み、青薙を超えて急登のち無名峰。景色もよくなってきます。
■無名峰~P3ガリー取付き
無名峰から展望が開けテンションが上がります。今回はガスがかかっていてあまり見えませんでしたが・・・。
無名峰からすぐ、右手に雪庇が出てます。P1は直登。P2は基部を左に巻きます。
P3の存在感が際立ちます。P3は手前のルンゼを左にトラバースして基部を下り気味に巻くとガリー取り付きです。まさに弱点といった感じ。
■P3ガリー~阿弥陀岳頂上
ガリーは一部堅く締まった氷が露出してますが、左右、真ん中好きなように越えたら良いと思います。最大傾斜60度ほどあるそうですが、雪の状態もよく、サクサク抜けられました。上部は左に上がるよりも真ん中あたりから上がった方が最後楽だと思います。抜けたら絶景が待ってます。
P4はこれまた基部を左に巻きますが、見た目よりいやらしいです。気持ちかぶり気味ですが、ホールドあるので落ち着けば問題ないです。そこからふくらはぎに効く斜面の登り。残置ピトンを見たので、ロープワークの練習してもいいかもしれません。
頂上直下の岩壁を右に回り込むと最後の雪壁です。好きに登ってください。あとは赤岳を背にゆるい傾斜を詰めると頂上です。天気が良ければ至福のひと時を味わえます。
■下山路 御小屋尾根
山頂の標識に従って岩峰の方に向かいます。岩に梯子がかかってるので容易に越えられます。
あとは顕著な御小屋尾根に向かって下っていくだけですが、結構急な上、凍結個所もあるので要注意です。
視界が悪い時は中央稜の方に行かないように気を付けましょう。
あとはうるさい枝をよけながら下るのみ。
■下山後のお風呂
もみの湯 500円(17時以降300円)
ややぬるめで長い時間浸かっていられる良い温泉です!
フォトギャラリー
・実際に行かれる際は、現地の最新情報をご確認ください。
・ご自身の技術や体力に合った無理のない登山計画で山を楽しみましょう。